現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > BMWの水素燃料電池搭載 英イネオス、試作FCEV公開 トルクは1835kg-m?

ここから本文です

BMWの水素燃料電池搭載 英イネオス、試作FCEV公開 トルクは1835kg-m?

掲載
BMWの水素燃料電池搭載 英イネオス、試作FCEV公開 トルクは1835kg-m?

量産化も視野 BMW製スタック採用

英国の化学大手イネオスの自動車部門イネオス・オートモーティブは、7月13日に開幕した英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023において、水素燃料電池車(FCEV)のプロトタイプを公開した。

【画像】無骨なオフロード四駆、水素でも走る【イネオス・グレナディアを写真でじっくり見る】 全39枚

低炭素化へのコミットメントを示すもので、同社のグレナディアをベースに開発された。従来の内燃エンジンに代わり、BMW製の水素燃料電池スタックを搭載している。イネオスによると、このスタックには5kgの水素が充填されており、航続距離は約200kmであるという。最終的な量産モデルでは550kmを目指すとしている。

プロトタイプでは、フロントに1基、リアに2基のモーターを搭載し、合計815kg-mのトルクを発生する。量産モデルではさらにフロントにモーターを追加し、合計1835kg-mのトルクを目指すという。しかし、イネオスはモーター出力については言及せず、オフローダーにとって「重要なのはトルクだ」と述べた。

イネオスによると、トルクベクタリング機能により、荒れた路面での操縦性が向上し、最小旋回半径も小さくなるという。このような利点は、他の電動4×4でもすでに生かされている。リヴィアンR1と次期メルセデス・ベンツEQGは、どちらもその場で回転する「超信地旋回」を行うことができる。一方、GMCハマーEVは「カニ歩き」が可能で、ステアリング入力を必要とせず、ベクタリングだけで左右に走行することができる。

バッテリーEVパワートレインではなく水素燃料電池を採用したのは、年間40万トンの水素を生産するイネオスの化学事業が理由となっている。グレナディアFCEVの量産化が実現すれば、水素の需要が高まり、イネオスにとって好循環が生まれることになる。

同社はすでにボンネットの「パワーバルジ」は量産モデルには採用しないと指摘するなど、仕様の計画を明かしていることから、量産化の可能性は高い。

イネオスのFCEVプロジェクトは、2021年後半に英国のエンジニアリング会社AVLとともに開始され、2022年を通して走行テストが行われた。

また、イネオスはFCEVパワートレインを「使用することを検討する」という覚書を韓国のヒョンデと交わしたことから、当初はヒョンデの技術が採用されると言われていた。ヒョンデはFCEVを積極的に導入しており、一部の市場でSUVのネッソを販売しているほか、昨年はNビジョン74コンセプトを発表している。

イネオス・オートモーティブのリン・カルダーCEOは、「プロトタイプは、水素技術が実現可能であることを証明しています。しかし、今必要なのは、次世代の水素自動車用のインフラを提供するための政策立案者の支援です」と語った。

カルダーCEOは今年5月、交通輸送の二酸化炭素排出量削減のためには「技術の選択肢が広ければ広いほど、より良い結果が得られる」と述べている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
レスポンス
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
LE VOLANT CARSMEET WEB
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
バイクのニュース
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
motorsport.com 日本版
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
くるまのニュース
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
VAGUE
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
バイクのニュース
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
Webモーターマガジン
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」  理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村