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スズキ クロスビーとハスラーのデザインはどうして似ているのか

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スズキ クロスビーとハスラーのデザインはどうして似ているのか

■コンパクトカーか軽自動車という選択

 スズキの人気小型SUVモデルである、『クロスビー』と『ハスラー』。車格が違うため、ボディサイズの明らかな差はありますが、外観はかなり似たデザインとなっています。

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 名前は全く違うのに、いったい何故似ているのでしょうか。

 ハスラーは軽ハイトワゴンをベースとしたクロスオーバーモデルで、2014年1月に発売されました。

 個性的で可愛い見た目と軽自動車規格を最大限に使用した、ゆったりとした室内空間で現在も高い人気を誇ります。

 一方、ハスラーの小型車版を求めるユーザーの声から、クロスビーが発売されたのは2017年12月のことです。

 この2台は、プラットフォームを共有している訳ではなく、クロスビーにはソリオやイグニスと同じで、骨格や主要部品を全面刷新し、高い剛性と軽量化を実現した新プラットフォーム『HERTECT(ハーテクト)』が採用されています。そして、ハスラーのプラットフォームは5代目ワゴンRと共通です。

 ちなみにスズキでは、クロスビーの開発コンセプトについて、『広い室内のワゴンとSUVを融合させた、新ジャンルのクロスオーバーワゴン』としており、コンパクトカーサイズでは今までにない新しいクロスオーバータイプの車であることから、『新ジャンル』と表現しています。

 また、ハスラーの開発コンセプトは『今までなかった新ジャンル。アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー』。  どちらも各サイズ初のクロスオーバーという、新ジャンルの位置付けです。

 そんな2台の外観が似ている理由について、スズキ広報部の小林氏は「市場から多くの要望をいただいたハスラーの小型車版として、ワゴンの居住性と小型車らしい力強いスタイリングを両立させることを目指し、デザインを1から専用開発しました。

 小型車の新ジャンルとして、アウトドアからおしゃれな街乗りまで、年齢や性別を問わず多くの人に愛される他に例のないデザインです。」と説明します。

 ではなぜ、ハスラーの派生車種という位置付けではなく、クロスビーという新型車として販売されているのでしょうか。

 その理由については、「クロスビーは1から開発・デザインを行なっており、ハスラーとは共通部品を使用していません。

 新ジャンルの小型車として発売するにあたり、ネーミングも新開発のネーミングとしました。」とのことでした。

■意識したのは、アクティブなライフスタイルを好むユーザー

 コンパクトカーと軽自動車という2つのカテゴリーで、『新ジャンル』を確立したクロスビーとハスラー。

 メーカーとして全く別ものだと主張する、この2台のメインターゲットは、大きく分けるとアクティブなライフスタイルを好むユーザーです。

 しかし、その先に行きつくターゲットユーザー像は全く異なり、明確に差別化が図られていました。

 そんな2台のターゲットユーザー像について、小林氏はこう話します。

「クロスビーのターゲットユーザーイメージは、性別・年代を問わずアクティブで、自分のライフスタイルを大切にする人やデザインにこだわりを持つ人を想定しています。また、ストレスなくロングクルージングを楽しみたい方にもおすすめです。

 一方でハスラーは、アウトドアやスポーツなどアクティブなライフスタイルを好む人。人とは違う個性を車のデザインに求める人。雪国等、地上高が高い軽乗用車を必要とする人を想定しています。」

※ ※ ※

 似ているようで、全く別のモデルとして開発されていたクロスビーとハスラー。その違いは、サイズだけではありませんでした。

 ハスラーのデザインは、アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバーとして、軽自動車規格サイズの中での積載性や居住性を求めた結果。

 そしてハスラーの小型車版としての立ち位置は守りつつ、ワゴンの居住性と小型車らしい力強いスタイリングの両立を考えたスズキの答えが、クロスビーのデザインだったのです。 【了】

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