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一度行ったら病みつきに! クルマ好きの聖地「ニュルブルクリンク」を120%楽しむ方法

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一度行ったら病みつきに! クルマ好きの聖地「ニュルブルクリンク」を120%楽しむ方法

世界一過酷なサーキットを走ってみたい

「世界一過酷なサーキット」と呼ばれる、ドイツの「ニュルブルクリンク」。欧州メーカーだけでなく、日本でもGT-Rを筆頭にタイムアタックや新車開発が行われることでも有名。いわばクルマ好きの聖地だ。ならば一度は走ってみたい。とはいえレンタカーでフラリと立ち寄って走れたのは昔の話。今は旅行者が走るためにサーキット走行専用のレンタカーが用意されている。コース周辺にはサービスが充実しているのだ。

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日本チームも参戦する「ニュル24時間」が有名

 ドイツの「ニュルブルクリンク」はクルマやレースが好きな人間にとって欧州はもちろん、日本でもかなりその名前が浸透しているサーキットだ。ニュルブルクとはドイツ語で「ニュル城」、リンクは「サーキット」を意味する。全長20.81kmの「ノルドシュライフェ(北コース)」と、5.14kmのGPコースで構成する。とくに「グリーンヘル」と呼ばれる「ノルドシュライフェ」は世界の数多くの自動車メーカーやタイヤメーカーが開発テストの地として選び、発表前のモデルが連日のようにコースを走り回っているのだ。

 ヨーロッパの3大24時間レースの一つである「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」が開催される地としても有名。日本からも多くのチームが参戦してきた歴史があるので、誰もがその名を一度は耳にしたことがあるだろう。

 テストやレースが開催されていない時間には、パブリック走行ができるように一般開放されており、誰でも自己責任のもとで走行できる。もちろん、日本人の観光客にも人気で、ドイツ旅行の際に自らステアリングを握り、ノルドシュライフェを走行経験のある方もいるのでは?

以前は一般のレンタカーで走れたが……

 依然は一般的なレンタカーでの走行にもお咎めはなかったのだが、10数年前ほどからレンタカーでの走行は基本的に禁止となった。ゲートで係員に呼び止められたり、後にレンタカー会社からこっぴどく叱られたという方もいるようだ。

 また、レンタカーのナンバーをスキャンしているとの噂や誰かが偶然撮った写真のナンバーにより、レンタカー会社が気付いた例もある。

 とくに日本人の場合は「旅行者なのだから大丈夫だろう」と、空港等で借りたレンタカーでそのまま走行してしまう場合もあったが、以前に日本のレンタカー会社に問い合わせたところ、やはり年に数件はニュルで全損や部分破損をさせてしまったという事故が起きているという。

 一般のレンタカーでのサーキット走行は認められていないので、もしも事故を起こしてしまったり誰かの事故に巻き込まれたとしても、それらの損害賠償費用は保険適応とはならない。借主へ全額請求をするとのことだった。車両破損だけならまだしも、年に数件はパブリック走行で起きている死亡・重傷事故に巻き込まれた場合を考えると、一般のレンタカーでの走行は絶対にやらないほうが懸命だろう。

サーキット仕様専門の車両を借りる

 では、現地でマイカーを持たない旅行者の場合はパブリック走行ができないではないか? ニュルブルクリンク(以下ニュル)の近郊には「RingTaxi.com」や「RSR Nürburgring」「Rent4Ring」「NÜRBLIFE」「Apex Nürburg」「RINGPRO」「Ring Speed Motorsport」などサーキット走行専用のレンタカー屋があり、そこでクルマを借りればいい。各社とも車種や走行周回数によっての価格を明確に提示しているので、ぼったくりの心配もない。インターネットで乗りたい車種を渡航前に事前に予約しておけばさらに安心だ。

 ただ、ニュルのパブリック走行未経験者には、最初は馬力の少ないクルマを提案されることが多い。「初ニュル走行の記念に、ぜひポルシェやBMW M3で!』と思っている方には、もしかしたら希望通りにはいかない場合もあるかもしれない。どの業者も初心者や外国人の対応には非常に慣れており、ニュルのパブリック走行のコーチングや注意事項等を親切に英語で説明してくれるので安心だろう。

 ニュル用のレンタカーにはロールケージが入っており、足まわりやブレーキも専用に強化されている。『世界一過酷』なサーキットでも安心して走行できるように作られているというワケだ。走行は1ラップごとにいくら、もしくは周回数でのパッケージとなる料金設定が一般的。

お得なパッケージを見つけよう

 価格には車両保険やパブリック走行チケット代も含まれていたり、レンタカー会社によってさまざまプランが用意されているので、予算と希望車種、また保険の内容をじっくり読んで検討したいものだ。また、車両保険の免責を半分に軽減できるようにするオプションなども用意されている。もしもの時に備えてプラスしておくほうが、心置きなくニュル走行を楽しめると思う。 車両をレンタルするにあたりデポジットが必要となる業者もある。車種によっては1万€(約130万円)と結構な高額が必要となること場合があるので、クレジットカードのリミットも確認しておいたほうがいいだろう。同乗者に関しても50€程度で別途料金が掛かる場合もあるので、予約の際に確認しよう。

 厳しいルールが敷かれるのは高いリスクが生じる可能性があるからこそ。みんなが愛するニュルだけに、ルールを守ってパブリック走行をより安全にエンジョイしてほしいという思いが込められているのだ。

 初めての海外、初めてのニュルとなると不安に思うことが多いだろう。しかし、しっかりしたシステムが確立しているので、ドイツに旅行に行った際には、ぜひチャレンジしてもらいたい。

 走り好きならニュルを走るために渡独してもいいくらい、印象深い聖地なのである。

【サーキット用のレンタカー価格一例】

・スズキ・スイフトスポーツ ステージ2:179€

ガソリン満タン・走行チケット1周分

2周目以降は、1周につき79€が別途必要

燃料が途中でなくなった場合は自費で給油

(保険に関しては現地で確認)

・VWゴルフR:760€

ガソリン満タン・走行チケット4周分

免責額:25,000€(サーキット)/5,000€(公道)

・ポルシェ911 GT3 RS:2,280€

ガソリン満タン・走行チケット4周分

免責額:150,000€(サーキット)/12,500€(公道)

デポジット:15,000€

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みんなのコメント

2件
  • お金も時間も無いのでグランツーリスモSPORTでニュルを事故を気にする事なく好きな車で走ってます。
  • ドイツ人よ、日本では神が作ったと言われる鈴鹿サーキットをもっと安い金額で走りまくりだぞ。
    うらやましいだろ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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