■一充電航続可能距離は600km以上を確保
トヨタは、2022年10月25日に新型「bZ3」を中国で発表しました。トヨタのEV(電気自動車)シリーズ「bZシリーズ」として初のセダンタイプとなりますが、どのような特徴があるのでしょうか。またすでにグローバル市場へ投入されている同社の「bZ4X」とはどのような違いがあるのでしょうか。
【画像】トヨタ新型車「bZ3」がカッコいい! シルバーボディ輝く外観を見る(59枚)
新型bZ3は、BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY カンパニー有限会社(以下、BTET)と一汽トヨタ自動車有限会社(以下、一汽トヨタ)の共同開発により誕生しました。
BTETはトヨタと中国のBYDが合弁で設立した企業となります。
また2022年10月時点で、中国市場での生産・販売はトヨタの中国における合弁企業「一汽トヨタ」が担当するとアナウンスされています。
その一方で、SUVタイプのEVであるbZ4Xは、一汽トヨタだけでなくトヨタの中国における別の合弁企業「広汽トヨタ」も取り扱うため、こうした点は違いとして挙げられるでしょう。
※ ※ ※
新型bZ3は、ボディサイズが全長4725mm×全幅1835mm×全高1475mm。ちなみにbZ4Xは全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mmであるため、全長は35mm長く、全幅は25mm狭く、また全高は175mm低いディメンションといえ、セダンらしいスタイルとなります。
トヨタは新型bZ3の開発にあたり、世界最大のBEV市場である中国において、現地のユーザーに最高の製品を提供することを目指したといいます。
開発エンジニアとしてトヨタ、BTET、一汽トヨタの3社スタッフが集結。「開発体制」「クルマづくり」「電池技術」について3社がそれぞれ学びあい、新しい価値と体験を提供するEVに仕上がったということです。
また搭載されるバッテリーには、電池事業で発足したBYDのリチウムイオンLFP電池(リン酸鉄リチウムを使用)をベースに、トヨタの電動化技術を融合。
一充電航続可能距離は600km以上を確保すると予告されており、bZ4Xの559km(日本向けFF仕様)を上回ることが予想されます。
一方、内外装デザインはbZ4Xと共通性も感じられる意匠が採用されました。
フロント部は、bZ4Xでも取り入れられた特徴的なハンマーヘッド形状を採用。
ドアハンドルはbZ4Xが一般的なグリップタイプであるのに対し、新型bZ3はフラットなドアハンドルを採用し、空気抵抗低減にも配慮されました。
Cd値(空気抵抗係数)は、bZ4Xも0.28と優れているものの、新型bZ3はさらに上回る0.218を達成しています。
内装は、bZ4Xでトヨタ初採用されたトップマウントメーター(ステアリングホイールの上側を通して見えるように配置したメーター)を新型bZ3でも継承。
センターディスプレイは、bZ4Xが横に長い形状を採用するのに対し、新型bZ3は縦長の大型ディスプレイを配置します。
※ ※ ※
トヨタは、新たなbZシリーズの車種を今後発表していくとしており、新型bZ3以外の新モデルにも期待が高まります。
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みんなのコメント
日本向けねbZ4は生産中止でしょ
騙されやすいのがいけないんだけどさ。