■ドイツでの価格は2万3800ユーロ(約308万円)から
独メルセデス・ベンツは2021年8月25日、小型ミニバンタイプの商用車および乗用車の新型「CITAN(シタン)」を発表しました。
新型シタンは全長4498mm×全幅1832mm×全高1859mm、ホイールベースは2716mmというサイズのモデルで、商用車の「シタン・パネルバン」と乗用車の「シタン・ツアラー」を用意。さらに電気自動車(BEV)の「eシタン」を用意します。通常ボディサイズのほか、今後ロングホイールベース版やショートホイールベース版などが追加される予定です。
シタン・パネルバンは、おもに都市部での配達業務で使用されることを想定する小型商用車で、コンパクトなボディにもかかわらず広い室内スペースと高い積載量を実現しているといいます。615mmの開口部を誇る左右のスライドドアと、59cmの地上高という低いサイドシルにより、快適な室内へのアクセスを実現するといいます。
またリアドアパネルの開口部も90度で止められるほか180度まで開口が可能。オプションとして、ヒーテッドウィンドウとウィンドスクリーンワイパーを備えたリアドアを注文することもできます。
また乗用モデルとなるシタン・ツアラーは、乗客も快適に過ごすことができます。高い機能性に加え、充実の安全装備と高い走行性を両立しています。
搭載されるエンジンは1.5リッター直列4気筒ディーゼルターボ、および1.3リッター直列4気筒ガソリンターボの2種類になります。
ただし、同エンジンながら出力違いのグレードを用意。シタン・パネルバンには75馬力/230Nmの「108CDI」、95馬力/260Nmの「110CDI」、116馬力/270Nmの「112CDI」というディーゼルモデル、102馬力/200Nmの「110」、131馬力/240Nmの「113」というガソリンモデルを用意します。
ディーゼルの最上位機種である「112CDI」にはオーバーパワー&オーバートルク機能が搭載されており、一時的に121馬力/295Nmを発揮、追い越し時などに役立ちます。
またシタン・ツアラーは「110CDI」「110」「113」という3グレードでの展開です。
BEVの「eシタン」の詳細なスペックは発表されていませんが、一充電の航続可能距離は285km、バッテリー容量10%から80%までの急速充電は40分と発表されています。
■内燃機関を搭載するメルセデス商用車は新型シタンが最後
新型シタンは、最大7つのエアバッグや最新の先進運転支援システム(ADAS)を標準装備。ABSやESPに加えヒルスタートアシスト、クロスウインドアシスト、疲労警告システム「アテンションアシスト」、メルセデス・ベンツ緊急通報システムを標準装備しています。
新型シタン・ツアラーは、さらにアクティブブレーキアシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシスト、スピードリミッターアシストを装備します。また渋滞時の運転を自動的に制御するアクティブディスタンスアシスト「ディストロニック」や、車線の中央をキープし続けるアクティブステアリングアシストをオプションで用意しています。
また「ハイ! メルセデス」で起動する音声コントロールシステムMBUXも搭載します。
新型シタンは2021年9月中旬から欧州で受注が開始されます。ベーシックモデルのドイツでの価格は2万3800ユーロ(日本円で約308万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)からとなり、税抜の価格は2万ユーロを切ることが予想されます。
メルセデス・ベンツ商用車の責任者であるマーカス・ブライトシュベルト氏は、「新型シタンは、そのデザインや走行性能、そして安全性やコネクティビティシステムに至るまで、メルセデス・ベンツのDNAを受け継いでいます」とコメントします。
また、「新型シタンは、メルセデス・ベンツ商用車の新型車プロジェクトの中で、内燃機関を使用する最後のモデルでもあります。今後の新開発車はすべて、電気駆動のみとなります。この一貫した電動化の論理的なステップが、この新型eシタンなのです」。
※ ※ ※
シタンは、ダイムラーとルノーの業務提携をきっかけに2012年10月に欧州で登場したスモールバンで、ルノー「カングー」をベースとしたモデルとなり、仏モーブージュにあるルノー関係工場で生産されています。
今回登場した新型シタンは2代目です。2021年4月に、14年ぶりのフルモデルチェンジをはたして世界初公開された新型「カングー」をベースにしています。
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みんなのコメント
まぁ、売れなきゃ日本のメルセデス・フリークの皆さんが在庫処理するから良いのか。