1986年に登場したクアトロポルテの限定車「ロワイヤル」がモチーフ
マセラティはこのほど、「クアトロポルテ」「ギブリ」「レヴァンテ」のV6エンジン搭載モデルに、3車種合計で世界100台の限定モデル「ロワイヤル・スペシャル・シリーズ」を設定したことを発表。カスタマーへのデリバリーは2020年3月から始まる予定だ。
マセラティが来年デビューするスポーツモデル(のテスト車)を公開!
1986年、マセラティは3代目クアトロポルテに世界51台限定となる「ロワイヤル」を設定。このモデルには、特別に設定したブルーまたはグリーンのボディカラーが設定されたほか、インストルメントパネルやドアパネルにウッドを贅沢にあしらい、ソフトレザーシートを採用。搭載される4.9L V型8気筒エンジンは300psに高められた。
このたび発表された「ロワイヤル・スペシャル・シリーズ」は、この3代目クアトロポルテ・ロワイヤルをモチーフに、マセラティが培ってきた独自のエレガンスに対するオマージュを表現したモデル。ベースはクアトロポルテ、ギブリ、レヴァンテそれぞれ、3L V型6気筒エンジン搭載モデルとなり、ガソリン車は350psまたは430ps、ディーゼル車は275psを発揮する。
ボディカラーは「ブルーロワイヤル」とグリーン系の「ヴェルデロワイヤル」の2色を設定。ホイールサイズは21インチで、クアトロポルテとギブリは「チタニウム・アンスラサイト」、レヴァンテは「アンテオ・スタッガード・アンスラサイト」仕上げとなる。さらにブレーキキャリパーは3車種すべてがシルバー塗装だ。これらのカラーリングによって、この限定モデルは個性的でよりエレガントなルックスを実現している。
インテリアトリムはエレガンスラインの「グランルッソ」がベース。イタリアの有名ファッションブランド「エルメネジルド・ゼニア」が生み出したレザーファブリック素材「PELLETESSUTA(ペレッテスータ)」を組み合わせたピエノフィオーレレザーを採用。カラーは明るめのブラウン「キュオイオ」と、ブラックとキュオイオの2トーンの2タイプから選べる。ちなみにペレッテスータとは、ゼニアが独自に開発した素材で、極細の紐状にカットしたナッパレザーを伝統的な機織りの手法を模して丹念に織り上げることで、カシミアを思わせる柔らかさと軽さを持ちながら、高い耐久性を備えているのが特徴だ。
センターコンソールなどに用いられるハイグロスインサートは、クアトロポルテにはピアノブラック、ギブリにはエボニー、レヴァンテにはメタルネット仕上げを組み合わせており、100台限定モデルを示すシリアルナンバー入りのプレートがあしらわれる。
装備面では、先進安全支援機能で構成されるドライビング・アシスタンス・プラス・パッケージが標準装備されたほか、8.4インチタッチスクリーンを組み合わせ、Apple CarPlayやAndroidAutoに対応した「マセラティタッチコントロールプラス(MTC+)」を搭載。MTC+はフロントシートヒーターやベンチレーション、ステアリングホイールヒーター、リヤサンブラインドなどの操作など、主要な車両機能をコントロールできる。ない、8.4インチモニターではバックカメラの映像や、各操作のガイドも表示可能だ。
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