7月7日、イタリアのイモラ・サーキットで2024年ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第3戦『イモラ4時間』の決勝が行われた。気温が30度を超える暑さのなかドライコンディションで争われたレースでは、パニス・レーシングの65号車オレカ07・ギブソンがトップチェッカーを受けたもののレース後、同車にペナルティが下ったため、2番手でフィニッシュラインを跨いだAO・バイ・TFの14号車オレカ07(ジョニー・エドガー/ルイ・デレトラズ/ロバート・クビサ組)が繰り上がりで総合優勝を手にしている。
土曜日の予選を制しポールポジションから4時間のレースをスタートしたパニス・レーシングの65号車は、決勝の序盤戦をリードしたが中盤に差し掛かる前に34号車オレカ07(インターユーロポル・コンペティション)に首位の座を譲った。その34号車もレースの折り返しを前に順位を落とし、これ以降AO・バイ・TFの14号車オレカ07がレースをコントロールする展開となる。
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この形が崩れたのはレース終了まで30分を切ったタイミングで、パニス・レーシングが残り25分でスプラッシュ・アンド・ゴーを敢行したことで順位が入れ替わった。その後65号車オレカを駆るシャルル・ミレッシは、ペースの落ちたデレトラズの14号車を引き離し最終的に11.357秒のギャップを築いてトップチェッカーを受けた。
しかし、彼とマニュエル・マルドナド、アーサー・ルクレールがドライブしたマシンは、レース最終盤のフルコースイエロー(FCY)時のスピード違反によってドライブスルーペナルティに相当する35秒のタイム加算ペナルティを受け、1位から5位に降格。この結果、2番手でフィニッシュした14号車が優勝を飾り、これに続いたベクター・スポーツの10号車オレカ07とインターユーロポル・コンペティションの43号車オレカ07がひとつずつ順位を上げ、総合2位、3位表彰台を獲得している。
また、佐藤万璃音もドライブした22号車オレカ07(ユナイテッド・オートスポーツ)は、僚友のベン・ハンリーのドライブ時間が規定の最低時間に達していなかったため、レース後に1周と43秒のペナルティを受け19位に沈んでいる。
LMP2プロ・アマクラスは、アルガルベ・プロ・レーシングの20号車オレカ07(クリトン・レントゥディス/リチャード・ブラッドレー/アレックス・クイン組)が、3.664秒でAFコルセ83号車オレカ07を振り切って優勝。LMP3ではユーロインターナショナルの11号車リジェJS P320・ニッサン(マシュー・リチャード・ベル/アダム・アリ組)がクラス優勝を飾った。
LMGT3クラスは最終盤までトップ争いが続くなか、ダブルスティントのタイヤで後続の猛追をしのぎ切ったミシェル・ガッティン駆るアイアン・デイムス85号車ポルシェ911 GT3 R(サラ・ボビー/ラヘル・フレイ/ガッティン組)が今季初優勝を達成した。
レース終盤、女性チームのポルシェはFCY違反による10秒加算ペナルティを受け取っていたため、最後のピットストップを給油のみとすることを選択。クラストップでコースに戻ることに成功した85号車だったが、2番手の59号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(レーシング・スピリット・オブ・ル・マン)のバレンティン・ハッセ・クロットと、ダニエル・セラ駆る57号車フェラーリ296 GT3(ケッセル・レーシング)が背後に迫った。
三つ巴の接近戦のなかでは上位2台が接触するシーンも。しかしガッティンはポジションを死守してみせ、最終的に0.771秒差でトップチェッカーを受けた。2位となった59号車アストンマーティンはファイナルラップで57号車フェラーリから追突を受け、フィニッシュ時には緩んだリヤバンパーがマシンから外れ宙を舞った。
なお、3番手でフィニッシュした木村武史組57号車とこれに続く4番手でチェッカーを受けた97号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(グリッド・モータースポーツ・バイ・TF)は、それぞれ黄旗区間での追い越しとトラックリミット違反によりレース後にタイムペナルティが課せられ4位と5位に降格。代わって濱口弘組63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(アイアン・リンクス)がクラス3位表彰台を獲得している。
ELMSの次戦第4戦『スパ4時間』は、8月23~25日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催される予定だ。
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