F1第9戦オーストリアGPの決勝が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが今シーズン初優勝を飾った。
昨日の予選後、3番手を獲得していたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、カルロス・サインツJr.(ルノー)を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを科され、6番手からのスタートに。またPU(パワーユニット)を交換したブレンドン・ハートレー(トロロッソ)はペナルティにより最後尾から、フロントウイングを交換するなどマシンに変更を加えたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)はピットレーンから、それぞれ決勝レースをスタートすることになった。
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気温22度ながらも、路面温度は約48度というコンディションでレースがスタート。3番手からキミ・ライコネン(フェラーリ)が蹴りだしの良いスタートを決め、メルセデスと共に3台並んでターン1へ向かう。しかしホールショットを奪ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、ライコネン、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と続き、バルテリ・ボッタス(メルセデス)は4番手にポジションを落とした。
ライコネンはターン3でハミルトンにオーバーテイクを仕掛けるも、止まりきれずにコースオフ。隊列に戻ったところでフェルスタッペンに先行を許した。また一時ポジションを落としたボッタスがフェルスタッペンとライコネンをごぼう抜きし、2番手に復帰。メルセデスが1-2体制を築いた。後方でも混乱があり、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)とピエール・ガスリー(トロロッソ)の接触によりコース上にはパーツが飛び散った。
11周目、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)がマシンから白煙が上がった。さらには炎も上がり、ヒュルケンベルグはコース脇でマシンを止めた。その2周後、今度は2番手走行中のボッタスがまさかのスローダウン。ギヤボックスのトラブルだと無線で訴えていた。
ボッタスのマシンを撤去するためにVSC(バーチャルセーフティカー)が宣言され、この間にレッドブル勢やフェラーリ勢、ロマン・グロージャン(ハース)、ガスリー、アロンソらもピットインを行った。
20周目には、ミスをしたライコネンの隙を突いたリカルドが3番手に浮上。先頭のハミルトンはVSC中にピットストップを行っておらず、2番手を走るフェルスタッペンが実質首位を走っている状況となる。ハミルトンは25周目にピットストップを行い、レッドブルやフェラーリと同様にソフトタイヤに履き替えて、ライコネンの後ろの4番手でコースに復帰した。
ライコネンを抜いたリカルドだったが、それ以降はペースが上がらず、左リヤタイヤにはブリスターも確認できた。レースの折り返しを迎える頃にはフェルスタッペンとの差は5秒以上にまで広がり、後ろからはライコネンが1秒以内の差で迫る。そして38周目、ライコネンがオーバーテイクを完了し、ポジションを取り戻した。リカルドはこの直後に2度目のピットストップを行った。
この間にベッテルもハミルトンとのギャップを縮めており、39周目にハミルトンをオーバーテイク。ハミルトンもタイヤに苦しみ、リカルド同様に左リヤタイヤにブリスターの症状が出ていた。一度はこのまま走り続けると話していたハミルトンだが、52周目の終わりに2度目のピットイン。リカルドの後ろである5番手でコースに復帰した。しかしその直後、リカルドがギヤのトラブルによりリタイア。ハミルトンは労せずして4番手を取り戻した。
残り15周となったところで、ハートレーもトラブルによりストップ。そして63周目、単独で4番手走行中のハミルトンも突然スローダウンしてしまった。「パワーを失った」と無線で報告しており、フロントロウスタートのメルセデスがまさかの全滅という結果に終わった。
終盤、2番手を走るライコネンがファステストラップをマークしながらフェルスタッペンとの差を詰める。しかしフェルスタッペンも自己ベストラップをマークして走行を続け、レッドブルの母国であるオーストリアで待望の今シーズン初優勝を飾った。
ライコネンは最終ラップでもファステストラップを記録してフェルスタッペンとのギャップを1.5秒まで縮めるも、届かず2位に。ベッテルはペナルティを帳消しにする走りで3位に入賞した。
グロージャンが4位に入賞し、ようやくポイントを獲得。チームメイトのケビン・マグヌッセン(ハース)も5位に入賞し、週末を通して好調ぶりを発揮し続けたハースが上位フィニッシュを達成した。
終盤チームメイト争いを繰り広げたフォースインディアは6位にエステバン・オコン、予選Q1敗退のセルジオ・ペレスが7位と揃って入賞を果たした。
ピットレーンスタートのアロンソは8位に入賞し、4レースぶりにポイントを獲得。シャルル・ルクレール(ザウバー)が9位、マーカス・エリクソン(ザウバー)が10位とザウバーもダブル入賞を達成した。11位以下ガスリー、サインツJr.、ランス・ストロール(ウイリアムズ)、セルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)、バンドーンまでが完走扱いとなった。
またハミルトンがノーポイントに終わったことにより、ベッテルが再びランキング首位に浮上した。ただベッテルは146ポイント、ハミルトンは145と、その差はわずか1ポイントとなっている。
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