アウディが本格的オフロード車を量産に向けて開発中か? アウディは4月に、2024年のダカールラリー優勝を記念した限定仕様、『Q8 e-tron エディション・ダカール』を発表したが、新たなハードコア電動オフロードモデルをスクープした。
このプロトタイプは、近日発売予定の『Q6 e-tron スポーツバック』をベースにしているとみられるが、大幅にリフトアップされ、トレッドも拡大されている。Q8 e-tronベースのエディション・ダカールよりワイルド感が大幅に増しており、まるで「チョロQ」の拡大実車版のようだ。
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詳細を検証すると、最低地上高は非常に高く、従来型からは完全に変更されたシャーシセットアップを示唆している。足回りには、メルセデスベンツ『Gクラス 4x4 Squared』同様の、分厚いトーヨー「Open Country M/T」タイヤを履いている。
また、ラリーにインスパイアされた幅広のフェンダーエクステンションが、新設計のフロントバンパーとリアバンパー、前面のLEDデイタイムランニングライトと組み合わされ、さらにルーフラックがオフロード車としてのルックスを際立たせている。
そのほか、グラフィックスを設定可能なLEDライティングや、一体型スポイラーを備えた傾斜したルーフラインなど、近日発売予定のQ6 e-tron スポーツバックから引き継がれているアイテムが伺える。
はたしてこのプロトタイプの目的はなんだろうか。自動車メーカーは通常、公道でコンセプトモデルのテストを行わない。そのため、2つのシナリオが考えられる。ひとつは、2025年のダカールラリーに向けてQ6ラリーカーを準備している、そのテスト車両。だが、アウディはQ8 e-tron エディション・ダカールを発表したとき、より本格的な量産オフロード車の存在を示唆しており、これが市販に向けて開発されている可能性が高い。
パワートレインは、フォルクスワーゲングループの800ボルト「PPE」プラットフォーム、100kWhバッテリー、デュアルモーター全輪駆動を使用すると予想され、最高出力は483ps、ブーストモードで最大510psを発揮するだろう。
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