フェラーリ・ジャパンは23日、「488スパイダー」を日本初披露した。488スパイダーは、308GTSタルガバージョン以降、連綿と受け継がれる、V8フェラーリのオープンモデル。最新モデルとあって、その性能は40年の歴史を持つV8オープンのなかで最強を誇る。
エンジンは3.9リッターV8ターボを搭載し、最高出力670ps、最大トルク760Nmを発生。シフトアップに応じてより高いトルクを発生する可変トルクマネージメントシステムにより、全域にわたり切れ味のある加速を得られるとのことだ。トランスミッションは7速F1デュアルクラッチ。0-100km/h加速は3秒を切り、0-200km/hでさえ8.7秒と俊足で、最高速度は325km/h以上と、ド級の性能を獲得している。
車体は、488シリーズの開発プロジェクト初期段階からオープンモデルの設定が想定されていたこともあり、クーペと遜色ない剛性が確保されている。実際、部位ごとにマグネシウム含有量を変えた高剛性かつ軽量なアルミニウム合金を採用するなど計算された設計により、クーペモデルと同等のねじれ剛性および曲げ剛性を確保しているという。総合的なシャシー性能は先代458スパイダーに対して23%向上しているとのこと。乾燥重量は1420kgとなっている。
RHT(リトラクタブルハードトップ)は、458スパイダー比で25kg軽量化されているうえに、静粛性の向上も実現しているという。ミドエンジンオープンカーに期待されるエンジンサウンドについても徹底的に煮詰められ、あらゆる回転域で官能的なサウンドを奏でるとのことだ。価格は3450万円。
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