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GR カローラ【3分で読める国産車解説/2023年現行モデル】

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GR カローラ【3分で読める国産車解説/2023年現行モデル】

GR カローラ(GR COROLLA)
現行モデル発表日:2022年12月2日
車両価格:525万円

実用性も備えた刺激的なホットハッチ
スポーティな見た目と走りを実現したカローラスポーツを、専用のボディパーツとパワートレーンによって本格的なスポーツカーとして仕上げたのが、このGRカローラである。サーキットはもちろん、ダートやスノーなどあらゆる環境で鍛え上げられた高い運動性能を持ち、大きく張り出したワイドフェンダーや3本出しのマフラーなど見た目もカローラスポーツから大幅に変更され、迫力が増した。

トヨタが「GRカローラ」発表。ハイパワー&2シーターの「モリゾウエディション」も同時に世界初公開

スタートスイッチを押してエンジンを始動させると、その見た目にも負けない勇ましい排気音を轟かせる。このクルマが放つ凄そうなオーラに試乗前から期待が高まっていたが、走り出すと意外なほど“普通”だった。排気音を抑えたらノーマルのカローラと遜色ないとまでは言い過ぎだが、街乗りでも当たり前に使える扱いやすさを兼ね備えている。それでいてアクセルペダルを思いっきり踏み込めば、身体がシートにめり込むほど強烈に加速するのだから、恐ろしいクルマだ。

パワーユニットは、GRヤリスの1.6L直3ターボと同型式ながら32psもパワーアップされ、最高出力は304psを発生。GRヤリスより車両重量が重くても、中低速トルクが豊かなエンジン特性とハイパワー化がGRカローラを野性味のある刺激的なクルマにした。それでいて、5ドアボディを採用し、後席と荷室容量も十分に確保しているなど実用性と快適性もしっかりと備えているのはカローラらしさだろう。

一方、ワインディング路に舞台を移すと、その印象は「超絶楽しい」のひと言に尽きる。ハンドルを切ればクルマがぐんぐん曲がり、ひらひらと舞うようにコーナーをクリアできる。しかも右足を踏み込めば、鋭い加速が待っているのだから、本気を出せば相当速い。これはまったく「普通」ではなく、正真正銘のスポーツカーと言える。

GR カローラは普段乗りでも扱いやすく、それでいて超高性能。カローラの名にふさわしい実用性も備えた刺激的なホットハッチだった。

GR カローラ RZ 主要諸元


●エンジン:1.6L 直3DOHCターボ
●総排気量:1618cc
●最高出力:224kW(304ps)/6500rpm
●最大トルク:370Nm(37.7kgm)/3000-5500rpm
●駆動方式:フロント横置き4WD
●サスペンション形式:前ダブルウイッシュボーン、後マルチリンク
●タイヤサイズ:235/40R19
●車両価格:525万円

[ アルバム : GR カローラ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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