現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > バブル時代の「火の玉ボーイ」スバル「ジャスティ」とは? 量産車初のECVTを採用した意欲作でした

ここから本文です

バブル時代の「火の玉ボーイ」スバル「ジャスティ」とは? 量産車初のECVTを採用した意欲作でした

掲載 28
バブル時代の「火の玉ボーイ」スバル「ジャスティ」とは? 量産車初のECVTを採用した意欲作でした

車名はずっと引き継がれていたジャスティ

最近クルマに興味を持った世代にとってはスバル「ジャスティ」と言えばダイハツ「トール」&トヨタ「ルーミー」の兄弟車となる、コンパクトトールワゴンを思い浮かべる人も多いかもしれない。しかし、筆者を含むアラフォー以上のクルマ好きにとってジャスティと言えば、1984年に登場したハッチバック車を思い浮かべることだろう。

世界で初めてCVTを採用したクルマはスバル「ジャスティ」だった! バブル期の「火の玉ボーイ」とは

スバルが得意とする4WDを当初から設定

この初代ジャスティと現行型のジャスティとの共通点は、どちらも1Lエンジンを搭載するリッターカーということ。逆に言えばそのぐらいのつながりしかないが、初代モデルは当時のスバルの軽自動車であった「レックス」とミドルクラスの乗用車であった「レオーネ」の間を埋める車種として登場した。

デザインはレックスをそのまま大きくしたようなクセのないプレーンなもので(実際、ドアはレックスと共有していた)、スポーティ仕様の3ドアとファミリーユースの5ドアと、ボディタイプによってキャラクターを分けていたのも特徴だった。

すでにリッターカーとしてはダイハツ「シャレード」、日産「マーチ」、スズキ「カルタス」が存在していたが、ジャスティはスバルが得意とする4WDを当初から設定。「サンバー」からレオーネまで全モデルで4WDが設定されるフルラインナップ化を実現していたのが大きな違いとなっている。

デビュー翌年の1985年10月には4WD車に1.2Lエンジン搭載車を追加。このモデルはエンジンだけでなく、ルーフが30mm高められたハイルーフ仕様となっており、ルーフスポイラーもプラスされていた。

テレビCMなどでは「火の玉ボーイ」のキャッチコピーを使用。その名の通り火の玉のごとく走り去った後のタイヤ痕からは炎が上がっていて、「映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のイメージより」とご丁寧に注釈が付いていたのだった。

量産車としては初のECVTを搭載

1987年2月にはデビュー当初から登場することがアナウンスされていた無段変速機、ECVTを搭載したモデルを発表。今では軽自動車やコンパクトカーに当たり前のように搭載されているCVTだが、量産車として世界で初めて搭載したのがこのジャスティだったのである。

発展途上の技術であったため、後にトラブルが発生した個体も少なくなかったが、世界で初めて搭載したというその先進性には拍手を送りたいところだ。

その後、1988年11月のマイナーチェンジではエクステリアを大きく変更して近代化を図ったほか、1Lモデルを廃止して全車1.2Lへ移行。さらに4WDモデルでもECVTを選択可能とした。

このように改良を加えながら販売が続けられたジャスティだったが、1992年に登場した「インプレッサ」の販売が好調だったことから1994年春に生産を終了している。

日本では直接的な後継車種は登場しなかったジャスティではあるが、海の向こうでは1994年から「カルタス」ベース、2003年からは「スイフト」ベース、2007年からはダイハツ「ブーン」をベースとしたOEM車としてその車名は使われ続けていたのである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

BMW、ディーゼルエンジン車8車種のリコール…最悪の場合は車両火災に
BMW、ディーゼルエンジン車8車種のリコール…最悪の場合は車両火災に
レスポンス
近藤真彦率いるKONDO RACINGを応援する2名の「リアライズガールズ」はだれ? 王道のコスチュームをカッコ可愛く着こなす2人にも注目です
近藤真彦率いるKONDO RACINGを応援する2名の「リアライズガールズ」はだれ? 王道のコスチュームをカッコ可愛く着こなす2人にも注目です
Auto Messe Web
ラリージャパンでアルピーヌA110RGTに同乗試乗! まったく別モノかと思ったら量産モデルに通じる走りだった
ラリージャパンでアルピーヌA110RGTに同乗試乗! まったく別モノかと思ったら量産モデルに通じる走りだった
WEB CARTOP
ラリージャパンで競技区間進入の一般車、スタッフの制止振り切り検問突破していたことが明らかに。実行委員会は被害届を提出予定
ラリージャパンで競技区間進入の一般車、スタッフの制止振り切り検問突破していたことが明らかに。実行委員会は被害届を提出予定
motorsport.com 日本版
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
motorsport.com 日本版
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
レスポンス
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
WEB CARTOP
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
WEB CARTOP
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
AUTOSPORT web
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
motorsport.com 日本版
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
くるまのニュース
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
レスポンス
「日産 GT-R  プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
「日産 GT-R プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
Webモーターマガジン
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
@DIME
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

28件
  • 初代ダイハツブーンの欧州仕様車「シリオン」のOEM供給で
    3代目スバル「ジャスティ」(海外輸出専用車)が生まれた

    そして同じブーンプラットフォームベースのヒットモデル「トール/ルーミー」の兄弟車として
    ジャスティの車名が久々に国内復活

  • 少し膨らんだレックスに過ぎぬ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

196.5216.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.6213.0万円

中古車を検索
ジャスティの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

196.5216.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.6213.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村