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富士でGTエントラント協会主催の特別スポーツ走行がスタート。14台のGT300車両が走行

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富士でGTエントラント協会主催の特別スポーツ走行がスタート。14台のGT300車両が走行

 2月8日、静岡県の富士スピードウェイで、スーパーGT GT300クラスに参戦する14台が集まり、GTエントラント協会が主催する特別スポーツ走行がスタートした。コースサイドに雪が残る冬晴れのなか、シェイクダウンや新しい顔ぶれもそろい、2024年に向けてGT300も本格的にシーズンが始動した。

 スーパーGTではシーズン開幕に向けて1~3月は多くのテストが行われるが、GT300クラスのエントラント向けに2022年から行われているのがGTエントラント協会主催の特別スポーツ走行だ。2022年は降雪のため実施できず、2024年も直前に雪が降るなど一時は開催が危ぶまれたが、富士スピードウェイによる除雪作業のおかげもあり、2月8日の10時から14台が集まっての走行がスタートした。

【タイム結果】GTエントラント協会主催 GT300特別スポーツ走行 2月8日セッション1/2

 当初、15台が参加する予定だった今回の特別スポーツ走行だが、多くがすでに体制発表をしているチーム。カーナンバー順に参加チームを紹介すると、すでに2023年12月に体制を発表したGOODSMILE RACING & Team UKYOのグッドスマイル 初音ミク AMGが登場した。今季チームは新車を導入予定だが、週末にカラーリングのお披露目を控えているため、今回は2023年モデルのままの参加となった。今季参戦する谷口信輝と片岡龍也がドライブしている。

 また、TEAM MACHの5号車86 MCが登場した。フロントカウルに一部カーボン地が見られる5号車は、藤波清斗と塩津佑介が乗り込んでいる。また岡山国際サーキットでフェラーリ296 GT3の導入を発表したTeam LeMansは、体制の詳細発表はまだだが、片山義章とロメルト・メリ・ムンタンがドライブ。6号車フェラーリは今回がシェイクダウンとなったが、いきなり速さをみせた。TEAM UPGARAGEの18号車UPGARAGE NSX GT3は発表どおり、小林崇志/小出峻のコンビがドライブ。ピットにはドライブはしていないが、2023年にFIA-F4でランキング3位につけた三井優介が訪れていた。

 すでにTOYOTA GAZOO Racingやスバルから体制が発表されているGTA-GT300規定の車両は4台が登場した。SHADE RACINGの20号車シェイドレーシング GR86 GTは、平中克幸と清水英志郎がドライブ。20号車は今季ミシュランを履くことで注目を集めているが、午前はボンネットやサイド、ディフューザーなど新しい空力パーツをトライ。午後にはフロントカウルも新しいものが装着されるなど、積極的な改良を行っている。

 aprからは30号車GR86 GT、31号車レクサスLC500h GTの2台が参加した。30号車は永井宏明/小林利徠斗/織戸学が参加。31号車は小高一斗と中村仁がドライブしている。30号車は午後にスピンもあり、この日唯一の赤旗が提示されたが、クラッシュ等はなくふたたびコースに戻ることができた。また61号車スバルBRZも発表どおり井口卓人/山内英輝のふたりが着実に周回をこなしている。

 そして、2024年からフェラーリ296 GT3で参戦するPONOS RACINGも今回の専有走行に参加した。チームは今季ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥというコンビで参戦するが、コッツォリーノがアジアン・ル・マンに参戦していることから、今回はワドゥひとりでの走行に。富士スピードウェイの経験があるとはいえ、ひとりでのスーパーGT専有走行となったワドゥだが、しっかりと周回を重ねた。

 ニッサンGT-RニスモGT3は2台が姿をみせた。今季から参戦するHELM MOTORSPORTSは、今回がスーパーGTタイヤを履いての初走行。平手晃平/平木湧也/平木玲次という3人がドライブし、充実の初日を終えた様子。KONDO RACINGの56号車も佐々木大樹とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのふたりがドライブしている。2月3日に体制を発表したK2 R&D LEON RACINGも、既報のとおり蒲生尚弥と篠原拓朗のふたりがドライブ。カラーリングはまだ2023年モデルのままとなっていた。

 2023年の最終戦で優勝を飾ったJLOCは、88号車ウラカンGT3エボ2が登場した。小暮卓史/元嶋佑弥のふたりがドライブし、2023年に87号車をドライブした松浦孝亮と坂口夏月も姿をみせている。4人のヘルメットがピットに用意されており、2台のドライバーは今季も継続が有力だ。

 そして、125号車として登場したのは、HOPPY team TSUCHIYAが2019年まで使用したマザーシャシーの86 MCだ。チームは現在GRスープラGTの修復を進めているが、今回は86 MCを使ってヨコハマのタイヤテストの委託を受けての参加となった。ドライバーは菅波冬悟、そして午後は安田裕信がドライブしている。安田はヨコハマからの依頼を受けての参加とのことだった。

 この日の走行は10時からのセッション1、14時からのセッション2が行われ、日中は比較的気温が高いなかで行われたが、それでもこの時期だけに各チームともタイヤの発熱にはかなり苦労していた様子だった。午前は125号車86 MCがトップタイムを記録し、午後は6号車フェラーリがトップタイムを記録している。この2台のタイムが抜けているが、本番で使用される性能調整が全車に適用されているわけではない。

 特別スポーツ走行は2月9日も行われる。富士スピードウェイは営業日で、入場料で観覧も可能だ。

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