現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 巨匠が「動くモーテル」と評価! 絶対いまは出せない「恋愛専用車」ホンダS-MXとは

ここから本文です

巨匠が「動くモーテル」と評価! 絶対いまは出せない「恋愛専用車」ホンダS-MXとは

掲載 更新 40
巨匠が「動くモーテル」と評価! 絶対いまは出せない「恋愛専用車」ホンダS-MXとは

 運転中も休憩中もカップルが引っ付くことだけを考えて作られた!?

 ホンダS-MXは、バブルの余韻が残っていた1996年に登場したトールワゴン。

一発屋王国! コンセプトは面白いのに続かなかった1代限りのホンダ車10選

 車名からして「SM」だとか「SEX」を連想させるエロティックなクルマだが、公式には「ストリート ムーバー エックス(Xは未知数の意味)」の略で、「不思議な魅力をもつクルマ」ということになっていた。

 ベースは初代ホンダ・ステップワゴンで、そのシャシーを切り詰め、前後2列の4から5人乗りに。

 ノーマルでもカスタム色が強く、ローダウン仕様の「S-MX LOWDOWN」は、標準仕様より15mm車高をダウンした仕様。マフラーもスポーティーなサウンドにチューンされ、かなり若者を意識したクルマだった。

 しかし、もっとも特徴的なのは、インテリア。シートは前後ともベンチシートで、前席を倒せばフルフラットのダブルベッドに!

 ATはコラムシフトで、パーキングブレーキはペダル式ではなくレバー式で、通常のセンターではなく運転席の右側にレイアウト……。運転中も休憩中も、カップルが引っ付くことだけを考えて作られた大胆すぎる内装だった。

 さらにご丁寧なことに、シートをフルフラットにした時に、ちょうど手を伸ばしたところに、市販のティッシュペーパーの箱が収まる収納ボックスがあったというのは有名な話。

 キャッチコピーは「恋愛仕様」だったが、自動車評論家の巨匠、徳大寺有恒氏は「動くモーテルという企画には驚いた」「セックスがかくもあからさまに商品化されるとは」と評していたが、あまりにも下心が見え見えで、デートカーに使うのには勇気が必要だった!?

 それでもデビュー当時は1ヶ月に6000台ほど売れ、1年後でも600~700台のオーダーが入っていた。

 エンジンはDOHC4気筒2リッターのB20Bで、サスペンションはフロント=ストラット、リヤダブルウイッシュボーンだったが、ローダウン仕様はできの悪いシャコタンで、乗り心地は悪く、シートもホールド性など皆無なので、走りの評価はかなり低い。

 ちょうどこのころ、90年代半ばからいわゆるミニバンブームが始まるわけだが、ひょっとすると国産車の方向性が妙にずれていったきっかけの一台がこのS-MX。

 1992年までF1に参戦(第2期)し、S-MXが登場した1996年にはリジェ・無限で、モナコGPも制したホンダから、こんなクルマが出てくるのだから、ホンダってどこにヘソがついているのかイマイチわかりづらいメーカーだ……。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
くるくら
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
くるまのニュース
これはクセスゴ!!  オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
これはクセスゴ!! オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
バイクのニュース
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
レスポンス
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
カー・アンド・ドライバー
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
日刊自動車新聞
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
AutoBild Japan
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
VAGUE
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
Webモーターマガジン
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
WEB CARTOP
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース

みんなのコメント

40件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

159.8199.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.0118.0万円

中古車を検索
S-MXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

159.8199.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.0118.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村