現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > F1オランダGPの契約終了により、ローテーション開催でフランスかドイツにカレンダー復帰の道が開かれる可能性が浮上

ここから本文です

F1オランダGPの契約終了により、ローテーション開催でフランスかドイツにカレンダー復帰の道が開かれる可能性が浮上

掲載 1
F1オランダGPの契約終了により、ローテーション開催でフランスかドイツにカレンダー復帰の道が開かれる可能性が浮上

 2026年をもってF1オランダGPが開催を終了することが明らかになったが、F1は今後ヨーロッパでローテーションによるグランプリ開催を計画しており、フランスかドイツがカレンダーに復帰する道が開かれる可能性があるという。

 2026年のF1オランダGPが、ザントフォールトで開催される最後のグランプリとなるという発表は、民間企業やサーキットがF1と契約を結ぶ余裕があった時代が、過去のものとなったことを示すもうひとつの兆候だ。最近では、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリとリバティ・メディアは、政府または地方自治体とのみ取引を行うと主張している。彼らの財政的要求は、民間投資家にとって高すぎるものになってきているからだ。そのため、オランダGPのプロモーターが、レースを2026年のカレンダーに残すために1年間の延長に同意した後に離脱を決め、世界選手権への最後の参加をスプリントイベントの週末で終えることにしたのも不思議ではない。

F1が目指すローテーション開催に含まれるのはどのグランプリか。アジアでも導入の可能性あり

 オランダGPのディレクターを務めるロバート・ファン・オーバーダイクは公式声明のなかで、オランダGPは『SportVibes』、『TIGスポーツ』、およびザントフォールト・サーキットによる独自のコラボレーションの成果であることを思い起こさせた。そして、「我々は個人が所有し運営する企業であり、イベントの開催を継続することで得られる機会と、その他のリスクや責任とのバランスを取らなければならない」と明確に指摘し、「我々は2025年と2026年にさらに2回素晴らしいオランダGPを開催し、最高の状態で終えることを決定した」と締めくくった。

 ここ数カ月間言及されているように、ザントフォールトはF1が隔年で使用する予定のサーキットのリストに含まれていた。ドメニカリによる、ヨーロッパでのグランプリのローテーション開催計画が具体化し始めており、遅くとも2027年までに実施される予定となっているからだ。候補に挙がっているサーキットは、スパ・フランコルシャン、バルセロナ、イモラの3つだが、ザントフォールトが離脱を希望しているため、プロモーターが2年に1度だけレースを開催することに同意すれば、フランスかドイツのどちらかがF1カレンダーに復帰する候補となる道が開かれる。

 ザントフォールトで毎年グランプリを開催するために必要な投資額は非常に高額だ。プロモーターがサーキットを所有しておらず、サーキットにはグランプリを開催するのに十分な常設施設がない。しかし、F1と交わされた1年契約は延長が続いたため、いくつかの暫定的な構造物は年間を通じてそのまま残された。しかし、レースが隔年でしか開催されない場合、ザントフォールトは各グランプリの後に仮設構造物を撤去し、2年後に再び設置することを望むと思われ、そのためにプロモーターのコストは増加することになる。

 その一方で、地方自治体と観光業界は、隔年で開催される定期的な収入源を失うことを快く思わず、10万人を超える人々をこの地域に呼び込むことができる代わりの、しかし定期的に開催される大規模イベントを探し始めた。こうした状況に、開催権料の高騰が加わったため、民間プロモーターにとって新たな契約を結ぶリスクが高くなりすぎて、グランプリの開催を中止する時期が来たと判断されるに至った。

 この発表はスパ・フランコルシャンとベルギーGPのプロモーターにとって非常によいニュースだ。なぜなら、このレースはマックス・フェルスタッペンにとって母国レースに最も近いものとなる。この歴史あるサーキットのグランドスタンドは、今後も間違いなく何万人もの熱狂的なフェルスタッペンファンで埋め尽くされることになるからだ。

 F1にとって、ヨーロッパで将来のローテーションシステムに参加する意志のあるサーキットやプロモーターを探す時期が来ている。ホッケンハイムはリストのトップに挙げられており、ポール・リカールとニース市の両方がフランスGPの復活を目指して争っている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

MotoGP、22年ぶりとなるブラジルGPの開催を発表。2026年から5年契約
MotoGP、22年ぶりとなるブラジルGPの開催を発表。2026年から5年契約
AUTOSPORT web
2025年F1エントリーリスト発表。『RB』が『レーシングブルズ』に名称変更。空欄は角田裕毅のチームメイトのみ
2025年F1エントリーリスト発表。『RB』が『レーシングブルズ』に名称変更。空欄は角田裕毅のチームメイトのみ
AUTOSPORT web
マクラーレンF1のステラ代表が振り返る最終戦アブダビGP。26年ぶりタイトルを脅かした、1コーナーでの接触
マクラーレンF1のステラ代表が振り返る最終戦アブダビGP。26年ぶりタイトルを脅かした、1コーナーでの接触
AUTOSPORT web
財政難にあえぐKTM、”新星”アコスタが抱く不安。マネージャーは他ファクトリーへの移籍もありうると示唆
財政難にあえぐKTM、”新星”アコスタが抱く不安。マネージャーは他ファクトリーへの移籍もありうると示唆
motorsport.com 日本版
「すごい時代になったもんだ」キャデラックF1へのフェラーリエンジン搭載に、SNSでは驚きの声
「すごい時代になったもんだ」キャデラックF1へのフェラーリエンジン搭載に、SNSでは驚きの声
レスポンス
モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム、マクロンと公式スポンサー兼ウェアサプライヤー契約を発表
モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム、マクロンと公式スポンサー兼ウェアサプライヤー契約を発表
AUTOSPORT web
フェラーリの副チーム代表に就任したダンブロジオ、アブダビテストで初めてチームに帯同
フェラーリの副チーム代表に就任したダンブロジオ、アブダビテストで初めてチームに帯同
AUTOSPORT web
BMWが2025年LMDhラインアップを発表。新加入のマグヌッセンはWECとIMSAのダブル参戦に
BMWが2025年LMDhラインアップを発表。新加入のマグヌッセンはWECとIMSAのダブル参戦に
AUTOSPORT web
レッドブルのeスポーツプロが旧型F1マシンをテスト。基準タイムから1秒落ちの好走見せる
レッドブルのeスポーツプロが旧型F1マシンをテスト。基準タイムから1秒落ちの好走見せる
AUTOSPORT web
FIA格式2年目は全8戦。新たにメキシコと韓国が加わり南北アメリカ戦が消滅/TCRワールドツアー
FIA格式2年目は全8戦。新たにメキシコと韓国が加わり南北アメリカ戦が消滅/TCRワールドツアー
AUTOSPORT web
フェラーリがブレンボとの契約を解除へ。2025年はカーボン・インダストリー製ブレーキを採用予定
フェラーリがブレンボとの契約を解除へ。2025年はカーボン・インダストリー製ブレーキを採用予定
AUTOSPORT web
GOODSMILE RACING & Team UKYOが2025年参戦体制を発表。体制堅持も第3戦では初の試みも
GOODSMILE RACING & Team UKYOが2025年参戦体制を発表。体制堅持も第3戦では初の試みも
AUTOSPORT web
フェラーリF1の選手権2位に「苛立ち」を語るバスール代表。「戦略と信頼性の改善」にはチーム再建の実感も
フェラーリF1の選手権2位に「苛立ち」を語るバスール代表。「戦略と信頼性の改善」にはチーム再建の実感も
AUTOSPORT web
海外勢多数の鈴鹿テストを“レベルアップの場”と捉えるトヨタGR。2025年体制構築は「簡単な話ではない」と加地部長
海外勢多数の鈴鹿テストを“レベルアップの場”と捉えるトヨタGR。2025年体制構築は「簡単な話ではない」と加地部長
AUTOSPORT web
元DTM王者のブルーノ・スペングラー、13年ともにしたBMWを離脱「簡単な決断ではなかった」
元DTM王者のブルーノ・スペングラー、13年ともにしたBMWを離脱「簡単な決断ではなかった」
AUTOSPORT web
GOODSMILE RACING & Team UKYOがスパ24時間&鈴鹿1000km挑戦を表明。可夢偉も加入
GOODSMILE RACING & Team UKYOがスパ24時間&鈴鹿1000km挑戦を表明。可夢偉も加入
AUTOSPORT web
2025デイトナ24時間のエントリーリストが発表。小林可夢偉、太田格之進、ケイ・コッツォリーノが参戦へ
2025デイトナ24時間のエントリーリストが発表。小林可夢偉、太田格之進、ケイ・コッツォリーノが参戦へ
AUTOSPORT web
BMW加入のマグヌッセン、2025年1月のデイトナ24時間レースでLMDhデビューへ/IMSA
BMW加入のマグヌッセン、2025年1月のデイトナ24時間レースでLMDhデビューへ/IMSA
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
  • msr********
    ニュルかル・キャストレ辺りに戻って欲しいですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村