シビック命のクルマ人生を送る二人を紹介
シビックSB-1オーナーズクラブは、1972年に誕生した初代シビックに惚れ込み、今も乗り続けている熱い心を持つオーナーたちの集団である。シビックが生誕10周年を迎えた1982年春に発足し、創設期のメンバーは5名だった。
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クラブ員になる資格は、1972年から1979年まで販売された初代のSB-1型シビックのオーナーだ。ミーティングは白樺湖など長野県を中心に開催しているが、回を重ねるごとに参加台数が増えている。ただし、この3年は新型コロナウイルスの蔓延によって延期となっていた。
今回3年ぶりに、エンドレスの聖地である長野県佐久穂町の「130 COLLECTION」に舞台を移し、開催している。しかもシビックが誕生から50周年の節目を迎えたことを記念し、歴代のシビックオーナーも誘ってミーティングを行ったのだ。このイベントに参加した熱狂的なオーナーにお話を伺った。
2022年に20万キロを超えたSB-1
神戸から参加した中川 昭さんは「SB-1シビックオーナーズクラブ」の会長だ。愛車は1978年9月に登場したCVCCエンジンを積む「GL II -5」である。一時、1500RS-Lも所有していたそうだ。
中古車で手に入れたときはイエローだったが、屋外ガレージなのでボディの傷みがひどくなった。そこで赤い色にオールペイントしている。また、パネルを本木目に変更し、フロントシートはレカロのバケットタイプに付け替えた。
独身のときから乗り続け、今年になってオドメーターは20万kmの大台を超えている。その間に六甲山でリヤをぶつけられ板金塗装したり、圧縮比が落ちて3気筒エンジンで帰宅したりなど、さまざまなトラブル、アクシデントがあったという。
だが、レカロのシートを張り替えて乗り続けるなど、シビック命のクルマ人生だ。乗り続けている理由を聞くと「軽量ボディで、運転して楽しいから」と即答してくれた。高速走行ではリッターあたり20km/Lを超えるほど燃費がいいのも惚れ込んでいる理由のひとつだそうだ。
初めてのマイカーがシビックRSL
フルオリジナルの素晴らしいコンディションをキープしているのが、CVCCエンジンを積む1975年式の「RSL」に乗っている阿部勇樹さんである。RSが販売を終了したあとに登場したスポーツグレードで、オークランドグリーンのボディカラーが鮮やかだ。
阿部さんは自動車整備士を養成するホンダ学園の出身で、クルマより年下である。ホンダ系の整備専門学校に入学したから、SB-1型シビックに対する思い入れは強い。中古車を探しているとき、群馬県に住むSB-1シビックオーナーズクラブの方から声をかけられ、譲り受けた。これが初めてのマイカーだ。フロントにバッジとフォグランプを追加し、ホイールはRSワタナベの8本スポークに交換している。だが、オリジナル志向に心変わりし、ホイールはノーマルに戻した。
6年間で9万kmを走り、香川まで900kmを一気に走ったこともある阿部さんは、当然ながらメンテナンスは自分で行う。もうひとつの驚きは、2016年に東京大学と一緒に海外ヒストリックラリー参戦プロジェクトを立ち上げた第1期8名のひとりだと言うことである。シビックRSでラリー・モンテカルロ・ヒストリックに参戦した経験があるから、SB-1シビックにベタ惚れなのだろう。
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みんなのコメント
やはり何事もバランス、バランスが良いからカッコよく見える。
世界のCIVIC・・・立派になった
フィットでも軽でもない日本の道に合う車は今は無し
初代を観て思う…。