2021年に登場する新車を登場月順に紹介する、ベストカーでなければできないスペシャル特集! 1年間という長いスパンのため、上半期(2021年1~6月)と下半期(2021年7~12月)に分けてお届け! 今回は上半期のとっておき情報をご覧いただきたい!!
コロナ禍で厳しかった2020年にも魅力的な新車が続々と登場したが、2021年はさらにスケールアップ! 1月から大物モデルがスタンバイしている。
新型ヴェゼルいよいよ4月22日発表! コンパクトSUVの王者奪還なるか?
注目は電動化がどこまで進むかだが、日本車の場合、もはやハイブリッドは当たり前のパワーユニットとなっており、商品力、走りの楽しさをどう向上させるかがポイント。また、ピュアEVの新型車も増えていくのは確実だ。
一方で、効率向上が目覚ましい内燃機関もまだまだ元気。「ガソリン車の販売禁止」が話題となっているが、純エンジン車の輝きは終わらない。2021年に登場する新車を見れば、これからの日本車の動きがわかる。渾身特集、ぜひ、お楽しみください!
文/ベストカー編集部
写真/MAZDA、NISSAN
CG/ベストカー編集部
※ベストカー2021年1月26日号
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■1月 本命のEVがついに登場 マツダ『MX-30(BEV)』
2020年10月に2Lのマイルドハイブリッドで登場した『MX-30』にピュアEVが追加される。
欧州では2020年9月から販売されており、もともとEVが本命というクルマ。2022年にはロータリーエンジンを発電専用に使うレンジエクステンダーEVの発売も予定されており、マツダの電動化戦略の先陣を切るクルマとなる。それらの総称としてパワーユニットは「e-SKYACTIV」の名称が付く。
いよいよ日本でも本命のEVが2021年1月に発売開始。日本COTYでデザイン・オブ・ザ・イヤーを獲得した外観とコルクを使った上質で個性的な内装はそのままに、新たな世界を提供する
独自の観音開きドアを使った外観や内装はマイルドハイブリッドのMX-30と同じ。35.5kWhの小容量リチウムイオンバッテリーを搭載するため航続距離は200kmと短いが、マツダとしては、そこは割り切っているところ。欧州での価格は約410万円からで、日本でも約40万円の補助金を引いて300万円台に収まるあたりの価格が予想される。
以前は法人リースのみの販売からスタートとされていたが、その後の電動車への期待の高まりに合わせ、一般販売の可能性も出てきている。その動向に注目したい。
※編集部注:2021年1月28日にマツダ初の量産電気自動車として、同日から『MX-30(BEV)』を発売することが発表された。価格は451万~495万円となっている。
■2月 ベーシック軽の進化型登場 スズキ『NEWアルト』
9代目となる新型アルトが登場する。現行型から採用された軽量プラットフォーム「ハーテクト」の進化系とハスラーに搭載された新開発の直3、660ccエンジンを採用し、マイルドハイブリッドも用意される。もちろん、徹底的なコスト管理がなされ、アルトの伝統であるコスパの高さを踏襲。市民の足として存在感を発揮する。
加速時にモーターでエンジンをアシストするエネチャージを採用する新型アルト。ベーシック軽の魅力を追求
■2月 シャープな顔の3列シートSUV 三菱『NEWアウトランダー』
2020年12月10日、次期アウトランダーが2021年2月に登場することが正式に発表された。
暗闇に映る写真が公開されたが、それをベースにし、過去に入手していた情報をもとに予想したのがこのCGだ。ダイナミックシールドが採用されたフロントマスクが迫力と新しさを主張する。
まずは2Lガソリンエンジン車が登場する新型アウトランダー。現行型のスペックは150ps/19.4kgmと平凡だが、燃費性能とコスパの高さが魅力
2021年2月に登場するのはガソリンエンジン車で、本命のPHEVは1年遅れの2022年春の登場となる。だが、大幅な改良を加えた最新の2Lガソリンは効率を極限まで上げ、高いドライバビリティと燃費性能を誇るものとなっていること確実。また、PHEVには真似のできない価格の安さにも注目で、4WDで300万円前後ならトヨタ『RAV4』などの競合車に対し、充分な競争力を持てそうだ。
正式な発表はないが、3列シートを採用する可能性もあり、このクラスでは貴重な存在。電動化に邁進する三菱だが、ガソリンエンジンのコスパの高さを活かすのも重要な戦略のひとつである。
■2月 独自の世界を築くBセグSUV スズキ『NEWエスクード』
独特の存在感を発揮しているエスクードが5代目に進化。英国仕様の『スイフト』に搭載されている直4、1.4Lターボエンジンの48Vマイルドハイブリッドが主力となるほか、直3、1Lターボも用意されそうだ。オールグリップと呼ばれる4WDシステムも進化し、得意のオフロード性能もさらに向上。ライバルとは異なる個性を発揮する。
1.4Lターボのマイルドハイブリッドは125ps/22.0kgm+モーター出力13psと予想。6ATを採用する
■2月 操安性も質感も大幅アップ! ダイハツ『NEWムーヴ』
軽自動車人気の中心は全高1700mmクラスでスライドドアの「スーパーハイト系」に移行しているが、それでもやっぱりトータルバランスの高さで「ハイト系」の存在感は色あせない。
ダイハツでは2019年7月、スーパーハイトの『タント』をDNGAプラットフォームを採用した新世代に、ひと足先にモデルチェンジした。
そしてハイト系の『ムーヴ』だが、2021年2月、満を持して新型にモデルチェンジする。
ベースはタント。軽量で高い剛性を発揮するDNGAプラットフォームを採用し、パワートレーンもタントで定評のD-CVTを組み合わせた新世代のNA&ターボを搭載する。
進化したスマアシを搭載し、より安全性を高める。EPB(電動パーキングブレーキ)も採用され、ACC(アダプティブクルーズコントロール)は全車速対応の最新型。シャープなエクステリアもポイントだ。
特にカスタム系はシャープなフロントマスクが印象的。新開発DNGAプラットフォームで操安性も向上する
■専用プラットフォームの軽EV登場! 日産『NEW 軽EV』
パワーユニットの電動化を推進する日産。2019年の東京モーターショーでワールドプレミアした『IMk』が2021年2月、いよいよ市販車として登場する。
ショーモデルでは全幅がワイドで軽自動車枠を超えていたが、市販モデルは軽自動車として登場。EV専用に開発されたプラットフォームを採用し、フラットで広い室内が特徴的だ。
基本デザインはIMkを踏襲するが、全幅は軽自動車枠の1475mmに収められる。EV専用プラットフォーム採用
■3月 ユーティリティ性も追求したコンパクトHV トヨタ『NEWアクア』
ハイブリッド専用車として2011年12月にデビューした『アクア』。
ポジション的には『ヤリスハイブリッド』との棲み分けが微妙な感じになっているが、2021年3月に登場する2代目では、ヤリスハイブリッドをベースに後席居住性、荷室スペースを拡大し、よりファミリーユースに適したパッケージングとする。
つまり、ヤリスクロスの全幅を1695mmに縮小し、全高を1500mm程度に落としたイメージだ。パワートレーンはヤリスハイブリッドの直3、1.5Lハイブリッドを搭載。
後席居住性、荷室サイズを割り切ったヤリスに対し、アクアは全長、全高を拡大して対応。全車ハイブリッドだ
■3月 SUVテイストのミニ3列シート ダイハツ『NEWコンパクトミニバン』
シエンタクラスのひとクラス下の位置づけとして、ダイハツが開発を進めている3列シートのコンパクトミニバン。
プラットフォームはダイハツ『ロッキー』/トヨタ『ライズ』をベースとする。つまり、DNGAプラットフォームのBセグメントバージョンだ。ダイハツが開発し、トヨタにもOEM供給されるトール/ルーミーの3列シート版といった位置づけだが、新世代プラットフォームを採用することで、操安性や乗り心地、室内騒音などの質感面では大幅に進化することとなる。
ロッキー/ライズで初採用されたBセグ対応DNGAプラットフォーム。軽量で剛性も高い。直3、1Lターボエンジンと1.2Lハイブリッドを搭載する予定
ボディサイズは全長4100mm前後、全幅1695mmでトヨタ『シエンタ』より全長がちょっと短い。ロッキー/ライズでは2525mmのホイールベースは2650mm程度に延長され、3列シートに対応する。シエンタに対し、武骨なSUVテイストを強調したデザインが特徴となる。
エンジンは、ロッキー/ライズにも搭載される直列3気筒1Lターボ(98ps/14.3kgm)に加え、新開発される1.2Lマイルドハイブリッドも設定される計画。
■4月 スポーティグレード設定に期待! ダイハツ『ブーン』/トヨタ『パッソ』
ニューモデル投入が矢継ぎ早のダイハツだが、4月にはダイハツ『ブーン』/トヨタ『パッソ』がフルモデルチェンジされる予定。
現行型同様、ダイハツが商品企画、開発、生産を担当し、トヨタにOEM供給されるというのはロッキー/ライズなどと同様だ。
現行型とは打って変わってシャープでスポーティなイメージのエクステリア。直3、1Lターボは120ps/20kgmを発揮。トヨタ版はパッソのネーミング
プラットフォームのベースは上記コンパクトミニバン同様、Bセグ対応DNGA。現行型のようなソフトなエクステリアデザインから一転、シャープなラインのスポーティなルックスに変身。
搭載されるエンジンは直3、1Lだが、120ps/20kgm程度にパワーアップされ、動力性能面でもスポーティな走りをアピールすることになる。久々にブーンにスポーティグレードが復活することになる。もちろん1L NAエンジン搭載モデルも設定される。
■4月 新プラットフォーム& e:HEV採用 ホンダ『NEWヴェゼル』
いまや人気カテゴリーのど真ん中となったコンパクトSUV。ダイハツ『ロッキー』/トヨタ『ライズ』、ちょっと大きいサイズだとトヨタ『ヤリスクロス』や日産『キックス』など、魅力的ニューモデルが相次いで投入され、販売的にも堅調だ。
現行型ヴェゼルのデビューは2013年なので、すでに7年以上が経過する。
2021年2月18日にデザインを世界初公開すると公式発表した『ヴェゼル』のモデルチェンジは、2021年4月の計画だ。
クーペSUVのスタイルをより進化させる新型ヴェゼル。新開発プラットフォームを初採用する
すでにディーラー上層部にはモデルチェンジの詳細が伝えられており、その関係者によれば、「現行型とは大きく見た目の印象が変わっている。プロポーションはハリアーを小さくしたような形状で、流麗なクーペSUVといった雰囲気。フロントマスクはグリルとヘッドライトが一体となった形状で新鮮な表情。リアコンビランプは左右をガーニッシュで一体としたデザインで、左右のワイド感を強調したデザイン」と証言する。
プラットフォームはフィットベースではなく、新世代の“ホンダ・アーキテクチャー”と呼ばれる、グローバルモジュラープラットフォームを初採用して開発されるモデルとなる。
今後のグローバルモデルのプラットフォームをモジュラー化。開発資源の集約、部品の共有などにより、効率的により高性能なプラットフォームを幅広いサイズに適応させる戦略的プラットフォームである。
搭載されるパワートレーンは1.5Lエンジンと組み合わされる2モーター式ハイブリッド(e:HEV)で、これはフィットと同じシステムであり、1.5L NAエンジン搭載車の設定もある。フィット同様、e:HEVの4WDも設定。
最新モデルなので、当然ADASも最先端の「ホンダセンシング」が搭載される。
■5月 ハリアーよりも高級路線のクーペSUV レクサス『NEW NX』
トヨタ『RAV4』『ハリアー』とプラットフォームを共用して開発が進められているレクサス『NX』のモデルチェンジは2021年5月の計画。
ホイールベースはRAV4、ハリアーと共通の2690mmとなり、現行型に対し30mm延長される。
全長4630mm、全幅1870mm、全高1630mm程度となる新型NX。2.4Lターボも遅れて搭載の計画
ボディサイズは全長4630mm、全幅1870mm、全高1630mm程度で、全長はRAV4よりも30mm長く、ハリアーよりも110mm短い。全高はハリアーよりも30mm低く、ギュッと凝縮したようなコンパクトキャビンの、スタイリッシュなクーペSUVとなる。
パワートレーンはRAV4、ハリアーと同じ2L NA、2.5Lハイブリッドに加えて、新開発される300ps級の2.4LターボがNX専用に搭載される計画もある。また、RAV4に設定されるPHVが遅れて登場するという情報もあるので楽しみだ。
ハリアーよりもさらにスタイリッシュなクーペSUVスタイルを追求するNX
■6月 日産電動化新時代を象徴するニューカー 日産『アリア』
日産が新世代のEVとして満を持して投入する『アリア』。すでにプロトタイプが発表されているが、内外装を含め、パワートレーンなどはほぼ市販モデルと変わらない。
ポイントはEV専用に新開発したプラットフォームの採用で、これにより低くフラットなフロアを実現。全長4595mmはエクストレイルより95mm短いが、足元スペースは圧倒的に広い。
全長4595mm、全幅1850mm、全高1655mmでホイールベースは2775mmのアリア
ホイールベースは2775mmと長く、サイドから見ると、前後のオーバーハングが短いことがよくわかる。特にフロントはエンジンや駆動系がないため、このパッケージングが可能となったのだ。
バッテリーは65kWhと90kWh仕様が用意され、それぞれに1モーターの前輪駆動と2モーターの4輪駆動が設定される。65kWhの前輪駆動は217ps/30.6kgm、最もハイパフォーマンスの2モーター90kWhバッテリーは実に394ps/61.2kgmを発揮し、ゼロヒャク5.1秒! ちょっとしたスポーツカーを軽々引き離す動力性能だ。
価格は500万円程度からと明らかにされており、もはやEVは特別な存在ではないことをアピールする。アリアのデビューは2021年6月の予定だ。
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みんなのコメント
ホントベストカーは・・・・とてもまともな大人が作っているサイトとは思えない
ムーヴは23年だったかな、ストロングハイブリッドになる。
…って話じゃないの?