世界ラリー選手権(WRC)のプロモーターは先日、インドネシアで政府側と会談を実施。将来的なWRCの開催に向けた合意を交わした。
WRC側は今回、首都のジャカルタでインドネシアのスポーツ・青少年担当大臣のディト・アリオテジョと会談し、そこではインドネシアでWRCが復活する可能性が話し合われた。
■未だ根強い“スバルWRC待望論”。自由度高い新規則の導入で復帰に傾くことはあるのか? STIに聞く
そしてインドネシア政府とWRCイベントディレクターのサイモン・ラーキンは、インドネシアが将来WRCに参加するための基本合意に署名。両者間でさらに話し合いが進めば、2026年にカレンダーに復帰する可能性も考えられている。
インドネシアでは1996~1997年にかけてWRCが開催。この2大会ではフォード・エスコートを駆るカルロス・サインツSr.が勝利を収めた。またラリー・インドネシアはアジア・パシフィックラリーチャンピオンシップにおける常連イベントでもある。
近年、インドネシアはモータースポーツの世界で存在感を増している。2022年にはMotoGPがマンダリカ・インターナショナル・サーキットで復活し、フォーミュラEも2022年から開催されるようになった。
そうした流れの中でのWRC復帰を目指す動きとなったが、WRCイベントディレクターのラーキンは、インドネシア側との会談について次のように語った。
「WRCプロモーターはジャカルタでインドネシアのスポーツ・青少年担当大臣のディト・アリオテジョ氏や、他にも多くの政府代表と面会し、インドネシアにおけるWRCの将来について話し合いを行なった。これは今回訪問のホストであるインドネシアASNやIMIが関わった努力の結晶だ」
「かなりの進展があった。WRCラリーインドネシアが近い将来にカレンダーへと加わるという最終的な目標に向けて、全ての関係者が合意した。さらなる話し合いと交渉が、全ての関係者の間ですぐに続けられていくことになる」
なおWRCは2025年シーズンに、パラグアイとサウジアラビア、そしてスペインのカナリア諸島で新規ラリーを開催予定で、年間では14イベントを実施。また2026年からはクロアチアのWRC復帰も決定済みだ。
2026年に向けてWRCカレンダーへの参加を目指している国は、他にもある。アメリカはそのひとつで、1988年以来となる復帰が、WRCの重要な目標にもなっている。その他ではアイルランドとスコットランドも復帰を目指している。
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