アフターコロナがマイカー回帰のきっかけに
新型コロナウイルス(COVID-19)の対策としての緊急事態宣言が続いています。移動することが制限されていますから、テレワークが一気に増えています。自宅で仕事をしたり、Zoomなどのアプリを利用してテレカン(遠隔会議)をしているという人も増えているのではないでしょうか。
こうしたITを利用した働き方改革は長年いわれてきましたが、新型コロナウイルスというある種の外圧が普及を後押ししたといえます。そしてテレカンが当たり前になってくると「なんで対面でのミーティングのために出張していたんだろう」という疑問も浮かんできます。
フェイスtoフェイスの重要性を否定するわけではありませんが、そのために長時間の移動をするのはメリットとデメリットのバランスを考えると見直すべきという意見も出始めています。また、ビジネスにおいては移動するということはコストになります。テレワークやテレカンはコストダウンにつながるのです。
移動そのものが楽しいという人間の欲求もあるでしょうが、アフターコロナの世界では可能な限り移動は避けようというトレンドが主流になるでしょう。さらにCOVID-19が収束したとしても、ソーシャルディスタンスを確保するという流れは続くと考えられます。そうなるとパーソナルモビリティとしての自動車へのニーズが高まりそうです。
今後はシェアリングビジネスが主流になるといわれていましたが、新型コロナウイルスの影響によりマイカー回帰という流れも生まれ始めています。
市内を移動するための短めの航続距離の電気自動車
このように「遠くまで移動するわけではないけれど、パーソナルモビリティは欲しい」という流れにおいて注目なのは、航続距離を短めとすることでコストを抑えた「ショートレンジEV(※筆者の造語)」です。
なぜEVなのか? それは欧米でのロックダウンが大気汚染を改善したというレポートがあがっているからです。人間の活動が続いていくかぎり短期間でCO2排出を大幅に減らすことは難しい面もありますが、都市部の大気汚染についてはエンジン車の利用を抑えることで、すぐに結果につながることが証明されたといえます。
エンジン車では給油の際にソーシャルディスタンスが守れないという声もありますが、EVであれば自宅で充電できます。ましてショートレンジEVの用途やバッテリーサイズを鑑みると普通充電で十分に対応できるのです。
実質的な航続距離が200km程度のショートレンジEVはバッテリー搭載量を30kWh前後に抑えることができますから、価格も手頃になることが期待できます。
アフターコロナの世界において「市内を移動するためのクルマが欲しい」とユーザーニーズが変わっていけば、必要最低限の航続距離でニーズを満たすことができます。
パーソナルモビリティでの移動が近距離メインとなれば、ゼロエミッションのEVを求める声が大きくなることが考えられるのです。
くしくも2020年にはホンダから「Honda e」、マツダから「MX-30」という、いずれもバッテリー搭載量が35.5kWhというショートレンジEVのニューモデルがデビューする予定になっています。偶然かもしれませんが、社会情勢の変化は、こうしたEVの追い風となるかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「ガソリン価格」25.1円安くなる? ついに「暫定税率廃止」へ! 取得時の税も見直し? 大綱には何が書かれてる? 25年はどうなる?
新車時1200万円超えのメルセデス「C 63 AMG クーペ」を500万円でゲット! 6.3リッターV8の税金も苦にならない理由とは…?
トヨタ「クラウン“セダン”」どう思う? ビッグなボディ&斬新「サメ顔」&横一文字テールに反響多数! 全長5m超えの「王道セダン」が話題に
今年4月から車検が「2か月前」から受けられるようになりますが、実際に何が変わるのでしょうか?
約70万円!カーター新型「3人乗りトライク」発売へ! 超パワフルな「250ccエンジン」搭載した“上級モデル”に反響続々! まさかの「5速MT」仕様に驚きの声も!
出たー!「高速道路でガス欠」自分だけは起きないと思う人々が「ガチでヤバイ」理由とは 「対策してない」実態が大惨事招く!?
軽自動車は“行っていい”んですよね? 「軽車両を除く通行止め」 実は紛らわしい「軽」の文字
「ガソリン価格」25.1円安くなる? ついに「暫定税率廃止」へ! 取得時の税も見直し? 大綱には何が書かれてる? 25年はどうなる?
スマホならまだイケるのにEVのバッテリーは容量が70%を切ったら交換ってなぜ? 容量以外に求められるEV独特の性能とは
新車時1200万円超えのメルセデス「C 63 AMG クーペ」を500万円でゲット! 6.3リッターV8の税金も苦にならない理由とは…?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
しかも、そういう恵まれた環境の人でも、年に一回長距離を帰省する必要があるだけで、普通は選択肢から外すと思いますよ。
車両価格の高いモノは、庶民が買えなくなる。
小型車にシフトする