国内で快進撃を続けているトヨタのコンパクトクロスオーバー「C-HR」。今年4月、北米でもその販売が開始された。北米トヨタが発表した5月の販売実績データから、現地におけるC-HRの初期反応を見ていこう。
5月の北米市場におけるC-HRの販売台数は1848台。日本での同月の登録台数が1万2872台で、米日で約7倍もの開きがある。日本では乗用車の販売1位、2位を争っている状況に比べると、思ったほど台数が伸びていない印象だ。なぜだろうか。
まず日米の市場を見比べると、北米におけるトヨタの販売規模は国内の約2倍。ベストセラーモデルは月販2-3万台に達するポテンシャルを持つ。実際にベストセラーモデルのカムリは5月に3万2457台を販売している。
■米国でのSUVの主流はミディアム~ラージクラス
次にラインアップ。トヨタの北米市場のSUVラインナップは、C-HRのほかに輸出向けに日本仕様よりもサイズの大きい「RAV4」、ミディアムクラスSUVの「ハイランダー」、ハイラックスサーフの北米版「4ランナー」、そしてフルサイズSUVの「セコイア」、さらに「ランドクルーザー」と日本よりもタマ数が揃っている。C-HRはこれらのなかでもっともコンパクトな位置付けとなる。アメリカにおけるSUVの主流はミディアム~ラージクラスで、SUVラインアップがすでに充実していることを考慮すると、C-HRの販売台数は納得の水準かもしれない。実際「RAV4」とハイランダーは、5月としては過去最高のセールスを記録する好調ぶりだ。
■北米仕様にはHVはなし
次に北米仕様の内容を見てみよう。C-HRの北米におけるラインアップは、2リッターガソリンエンジン(144hp)にCVTを組み合わせたFFモデルが2グレード用意され、現状ハイブリッドは設定されていない。価格は2万2500ドルから2万4350ドル(248万円から268万円)となっている。ちなみにRAV4とハイランダーはハイブリッドが設定済みだ。
一方、装備は日本仕様同様に充実していて「トヨタ セーフティ センス P」を搭載。プリクラッシュブレーキや全車速型ダイナミック レーダー クルーズ コントロール(DRCC)を備える。ちなみにDRCCの設定可能速度は、最高110マイル(約177km/h) までと日本仕様よりハイレンジだ。
■今後、巻き返す可能性は?
上記を踏まえると、C-HRの初期反応がスロースタートな理由は、第一に北米と日本で好まれるボディサイズが違うことが挙げられる。ハイブリッドが用意されていない影響もありそうだ。もっともトヨタは現在C-HRの販売促進に向け、さまざまなプロモーションを展開しており、今後販売が加速する可能性は十分にある。
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