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クセがなく扱いやすい!完成度の高さで群を抜くシボレーのV8スーパースポーツ「コルベット コンバーチブル」

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クセがなく扱いやすい!完成度の高さで群を抜くシボレーのV8スーパースポーツ「コルベット コンバーチブル」

V8エンジンを搭載したスポーツカーは最近では数少なくなってきたが、しかもコンバーチブルとなると数台に限られる。今回は稀少価値が高くなってきた最新のV8コンバーチブルに試乗した。

 自動車を取り巻く環境は脱炭素化、EVシフトという波が押し寄せたことで、世界の自動車メーカーは実用化を目指し懸命な努力を続けている。一方でガソリンエンジンの開発を最後まであきらめないメーカーもある。この環境下で、時代に逆行するかのような〝親不孝な〟スポーツカーが登場しているのだ。多気筒、大排気量のガソリンエンジンを搭載したモデルで、それもシボレーという脱炭素化やで電動化の先頭に立つ大企業が開発し発売しているからおもしろい。歴史上、最後になるかもしれない多気筒、大排気量エンジンを積んだ最新のオープンカーを乗り比べた。

究極の走りを堪能できるフェラーリ「F8 スパイダー」の魅力と世界観

クセがなく扱いやすい完成されたスポーツカー

『コルベット』はシボレーが1950年代から生産を続けている2人乗りのスポーツカー。アメリカ車で現存する唯一の量産スポーツカーで、2019年に最新モデルを発表、2020年にはクーペに加えコンバーチブルが登場した。日本でのデリバリーは今年5月から始まったばかりだ。最新モデルは長い歴史の中で初めてV8エンジンをミッドシップにし、右ハンドル仕様を揃えるなど日本市場を意識した製造を行なった。ハンドルを握ってみると『コルベット』はボディーの見切りもよく、街中での乗り心地も快適で、実用性を意識した内容に仕上がっている。何年たっても趣味の道具として乗り続けたくなる極上のスポーツカーであることは間違いない。

伝統と革新が融合したスーパースポーツ

シボレー『コルベット コンバーチブル』

Specification
■全長×全幅×全高:4630×1940×1220mm
■ホイールベース:2725mm
■車両重量:1700kg
■排気量:6153cc
■エンジン型式:V型8気筒OHV
■最高出力:502PS/6450rpm
■最大トルク:637Nm/5150rpm
■変速機:8速AT
■燃費:非公開
■車両本体価格:1550万円

ボディーのデザインを一新したが、ヘッドライトやバンパー下のグリルに若干先代のイメージが残る。運転席から左右のフロントフェンダーの峰が見えるので車幅感覚はつかみやすい。

運転席が前輪の近くにあり、ドアから車体後方が長い。運転席と後輪の間にエンジンが積まれている。ミッドシップエンジンならではのデザインだが、流麗で美しい。

テールランプも先代のデザインが踏襲されている。リアトランクの開口部は高く、路面から1m程度ある。屋根を開いても左右にリアクオーターピラーが残るので斜め後方の視界は厳しい。

方向性は異なるがそれぞれが持つ世界観を存分に堪能できるスポーツカー

エンジンルーム

座席の後方に折りたたまれたルーフが格納される。その下にV8エンジンが積まれているが、カバーが固定されており外からは見えない。

運転席と各種装備

四角いハンドルからパネル、シフトレバーまで運転席と一体化したコックピット。助手席との境い目に空調の操作スイッチが並ぶ。

シートスペース

低くてタイト感のある座席に座ればスポーツカーの世界観を味わえる。前席後ろのスペースは狭く、上着を置くこともできない。

ラゲージスペース

エンジンルームの後方にある荷室は深さも500mm近くあり、幅も1400mm以上あるのでゴルフバッグ1セットがラクに入る。

【 ココがポイント!】わずか15秒で開閉するハードルーフ

オープン時は天井部分だけが約15秒で開く。2分割された屋根はエンジンルームの上に収納されるため、トランクスペースは屋根の収納に関係なく広さを確保。リアウインドウも開閉する。

【 ココがポイント!】フロントにも備わるラゲージスペース

ラゲージスペースはフロントとリアに設けられている。フロント部は深さが410~580mm、幅は540mm、奥行きが220mmあり、開口部も路面から610mmと低いため荷物の出し入れがラク。

扱いやすさが魅力の超高級スポーツカー

[運転性能]V8、6.2L、502PSのミッドシップスポーツというスペックからは想像できないほど乗りやすく扱いやすい。19点

[居住性]タイト感のある室内空間はスポーツカー感覚を味わうことができる。ルーフを開いても閉じても室内の広さは同じだ。17点

[装備の充実度]エアコン、ナビ、オーディオはハイレベルだが、燃費を含めた環境性能についてはトップクラスではない。17点

[デザイン]ミッドシップになって、らしさが失われたという声もあるが、スーパースポーツカーらしい存在感は健在だ。18点

[爽快感]その気になれば0→100km/hの加速は4秒台を記録する。レースで培ったノウハウも十分生かされている。19点

[評価点数]90点

文/石川真禧照

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

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みんなのコメント

1件
  • カッコええな!
    生きる化石みたいに書かれてるけど、アメ車はV8に限る。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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