ホンダが新型シビックのe:HEVモデルを発売。パワーユニットは新開発の2リットル直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジンと2モーターシステムで構成。燃費性能はWLTCモードで24.2km/リットルを実現
ホンダは2022年7月1日、新型シビックのハイブリッドモデルとなる「シビックe:HEV」を発売した。車両価格は394万200円に設定。月間販売台数は300台を計画する。
「爽快スポーツe:HEV」をコンセプトに企画した新型シビックe:HEVは、シビックが持つ基本性能のよさはそのままに、進化したe:HEVシステムによるスポーティで爽快な走りを、新たな価値としてユーザーに提供することを目的に開発される。
肝心のパワートレインは、世界トップレベルとなる約41%の最大熱効率を実現した新開発のLFC型1993cc直列4気筒DOHC16V直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジン(最高出力141ps/6000rpm、最大トルク18.6kg・m/4500rpm)に、発電用と走行用のH4型2モーター(最高出力135kW/5000~6000rpm、最大トルク315Nm/0~2000rpm)および2モーターを内蔵したうえで防振/防音性能を高める新型ダンパーを配した電気式CVT、電力をコントロールして2つのモーターを最適に制御するPCU(パワーコントロールユニット)、インサイト用に対して1kg軽量ながらエネルギー密度を46%向上させたリチウムイオンバッテリーおよびIPU(インテリジェントパワーユニット)、軽量化を果たした高電圧DCケーブルで基本システムを構成。EV走行距離は従来の約1kmら約1.8kmに延長し、合わせて多様なシーンでドライバーの感覚にマッチした加速を演じるようにセッティングする。燃費性能は、WLTCモードで24.2km/リットルを成し遂げた。
ドライブモードについては、走行状況に即してハイブリッド、エンジン、EV駆動をドライバーの操作なしでシームレスに切り替えるNORMAL、SPORT、ECONというモードのほか、パワーやステアリングフィールなどを個別に設定できるINDIVIDUALモードを国内のホンダ車として初採用。モード切り替えは、室内センターの専用エレクトリックギアセレクターの後方に配するスイッチで行う仕組みだ。
シャシー面に関しては、ハイブリッド化に合わせた専用セッティングを実施。フロントのボールジョイントとベアリングの変更でステアリングフィールとセルフセンタリングを向上させるとともに、安定性を高めるワイドなリアトレッド(1565mm)や専用開発のシューズ(ベルリナブラック&ダーク切削クリア18インチアルミホイール+235/40ZR18 95Yタイヤ)などによって、運転する楽しさをより感じられる足回りに仕立てる。また、重量物であるIPUの配置を工夫したことで、車体の低重心化とボディの高剛性化を実現した。
内外装デザインは基本的に既存のガソリンエンジンモデルを踏襲するが、一部パーツでオリジナリティを強調する。
5ドアハッチバックで構成するエクステリアでは、ハニカムパターンのフロントアッパーグリル(グロスブラック)やブルーを配したHロゴ、ブラック塗装の電動格納式リモコンドアミラー、グロスブラック仕上げのドアモールディング、リアゲートに貼付したe:HEVバッジ、新造形のリアバンパーロアガーニッシュなどを専用装備。ボディカラーはプラチナホワイトパール、クリスタルブラックパール、ソニックグレーパール、プレミアムクリスタルレッドメタリック、プレミアムクリスタルブルーメタリックの5色を設定した。
ブラック×レッドの内装カラーで仕立てたインテリアについては、前述のエレクトリックギアセレクターのほか、加速時(パワー)はタコメーターのようにエンジンの回転数と連動した動きを、減速時(チャージ)はバッテリーへの回生状況を、減速セレクター使用時はバーの色を変更するとともに減速セレクターのポジションをわかりやすく表示する専用10.2インチデジタルグラフィックメーター、パワーフローも表示するセンターディスプレイ、目的地までの下り坂を先読みして燃費向上をアシストする先読みエコアシスト、SPORTモード選択時にはエンジン回転とシンクロした音をプラスしてリニアかつ軽快な加速感をさらに高めるアクティブサウンドコントロール、不快なノイズを打ち消すアクティブノイズコントロール、エアコン用フル電動コンプレッサー、PTC(Positive Temperature Coefficient、自己温度制御システム)ヒーターを専用装備。また、BOSEプレミアムサウンドシステム(12スピーカー)やワイヤレス充電器、プライムスムース×ウルトラスエード・コンビシート、運転席8ウェイパワーシート(スライド/リクライニング/ハイト前・後)+助手席4ウェイパワーシート(スライド/リクライニング)などを標準で採用する。リアシート下にIPUを配置することで、高い居住性と荷室容量(後席使用時で404リットル)を実現したことも、シビックe:HEVのインテリアのアピールポイントである。
先進安全運転支援システムに関しては、広い範囲と高い精度で対象物を検知するフロントワイドビューカメラや、ガラスや外壁など非金属も高い精度で検知する前後ソナーセンサーを組み込んだ最新のHonda SENSING(ホンダセンシング)を標準装備。機能としては、衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール〈ACC〉、車線維持支援システム〈LKAS〉、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)などを採用している。
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なのに、輸入車のルノー ルーテシア E-TECH ハイブリッド レザーパックより50万円も高いけど、どういった考えで価格設定をするとこうなるの?