MotoGP第13戦サンマリノGPのMoto2クラス予選が行なわれた。トニー・アルボリーノ(ELF Marc VDS Racing Team)がMoto2キャリア初となるポールポジションを獲得した。
右手骨折の怪我から復帰2戦目となる小椋藍(MT Helmets - MSI)は、FP2で3番手タイムを記録。危なげなく予選Q2への直接進出を決めた。また、前戦アラゴンで初ポイントを獲得した佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)も今回初めて予選Q2への進出を決めた。
■地元戦のバニャイヤ、レコード更新タイムでポール獲得! VR46アカデミー勢上位独占|MotoGPサンマリノGP予選
一方、小椋に12ポイント差をつけてタイトルを争うポイントリーダーに立つチームメイトのセルジオ・ガルシアは予選Q1からの出走となった。
快晴が広がり、気温29度、路面温度41度というコンディションのミサノで15分間のQ1がスタートすると、まずはアロンソ・ロペス(SpeedUp Racing)が1分36秒016で暫定トップに立った。
セッション中盤に多くのライダーが一旦ピットに戻ったが、ガルシアはコース上でアタック継続。しかしトラックリミット違反によるタイム抹消もあり、7番手に留まった。
残り時間が3分を切ると、フィリップ・サラック(ELF Marc VDS Racing Team)が暫定トップタイムを更新。しかしすぐさまロペスが1分35秒547をマーク。さらに1分35秒446までタイムを更新し、トップを譲らなかった。
結局ロペスが2番手以下に0.4秒以上の差をつけトップでQ1通過。ボー・ベンドスナイデル(Preicanos Racing Team)、サラック、セナ・アジアス(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)までがQ2に駒を進めた。ガルシアはラストアタックもトラックリミット違反となり、万事休す。10番手に沈んだ。
Q2は序盤から複数の転倒がある中、小椋がまず1分35秒831でタイムシートのトップに立つが、Q1でコンディションを把握しているロペスがそれを0.1秒ほど上回った。その後のアタックで小椋は1分35秒581で改めてトップに立ったが、ディオゴ・モレイラ(Italtrans Racing Team)がすぐにそれを0.060秒上回った。
セッション折り返しを前に、多くのライダーが一旦ピットイン。タイヤを替えてセッション後半のアタックに備えた。
残り時間3分を切る頃から、各車がラストアタックに入り、一部セクターで全体ベストに迫るペースを刻んでいく。中でもセレスティーノ・ビエッティ(Red Bull KTM Ajo)、アルボリーノが続けざまにトップタイムを更新した。
結局、アルボリーノが記録した1分35秒229を上回るライダーはおらず、アルボリーノがMoto2クラスで初めてのポールポジションを獲得した。ビエッティは、わずか0.011秒およばずの2番手だった。
小椋は5番手まで後退していたが、残り時間がゼロになる直前に3番手までポジションバック。ラストラップは前に他のマシンがいたためにアタックを諦めたが、フロントロウを確保した。
佐々木は最終的に17番手。Q2の上位には食い込めなかったが、自己ベストグリッドからレースに臨むことになる。
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