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N-BOX スペーシア タント ルークス… 徹底調査! 人気のSハイトワゴン軽8台「売れてるグレード」大研究

掲載 更新 26
N-BOX スペーシア タント ルークス… 徹底調査! 人気のSハイトワゴン軽8台「売れてるグレード」大研究

 クルマにかぎらずモノを買う時、何が一番人気なのかは誰しもの関心事。根底にあるのは「損はしたくない!」という心理で、一番売れている商品には買い得感や性能面で魅力があるのは間違いない。

 今回は人気のスーパーハイトワゴン軽8車種について「一番売れているグレード」を調査、自動車評論家 渡辺陽一郎氏が買い得モデルを指南する!! バイヤーズに活用できる最適なデータも満載!!!

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※本稿は2021年4月のものです。登場する人気グレードはメーカー広報調べ。目標値引き・納期目安は遠藤徹氏が独自調査したもので、地域、購入時期、グレードなどにより変動しますので、あくまでも目安としてご活用ください。なお価格は2021年4月20日現在のものです。スペックは一番人気グレードのものですが、掲載している画像はそのグレードと違うケースがあります。
文/渡辺陽一郎 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年5月26日号

【画像ギャラリー】人気のスーパーハイトワゴン軽8台の人気グレードをギャラリーでクイックチェック!!!

■渡辺陽一郎チェック!

 軽自動車では経済性が重視され、機能や装備のわりに価格を抑えた買い得グレードがそのまま売れ筋になっている。ユーザーは慎重かつ的確にグレードを見極めている。

 そして軽自動車は、激しい競争を繰り返した結果、買い得グレードが狭い価格帯に集中した。全高が1700mmを超えるスーパーハイトワゴンなら、150万~160万円で用意される標準ボディのグレードが最も買い得だ。左側スライドドアの電動機能など、多くのユーザーが必要とする安全/実用装備を充実させて価格を抑えた。

 またスーパーハイトワゴンは天井が高く、充実装備だから車両重量が900kgを超えることも多い。動力性能が不足しやすく、最大トルクを1.6倍前後に高めたターボが効果的。ターボ車に加わる装備を差し引いてターボの正味価格を割り出すと4万~8万円と割安に設定されている。

■スーパーハイトワゴン軽の気になるデータ

 スーパーハイトワゴン軽の場合、昨年末にマイナーチェンジを受けた王者N-BOXの販売上の盤石ぶりが際立っているが、標準モデルとカスタムモデルがほぼ半々の比率なのに対してパワーユニットが7割NA、3割ターボ。この比率はルークスとは真逆で対照的なのが面白い結果となっている。

スーパーハイトワゴン軽の気になるデータ

■計8モデルの人気グレードを総チェック!!!

■ホンダ N-BOX(価格:142万8900~215万2700円)

ホンダ N-BOX…全長3395×全幅1475×全高1790mm、910kg、658cc、直3DOHC(58ps/6.6kgm)、21.2km/L、176万9900円(FF)

●人気グレードBEST3
・1位…カスタムL
・2位…標準L
・3位…カスタムLターボ

 N-BOXの買い得グレードは標準ボディ、カスタムともにLだ。機能と価格のバランスでは標準ボディのLが割安だが、数年後の売却額ではカスタムLが有利。カスタムLの価格は標準ボディのLに比べて約21万円高いが、標準ボディのLにオプション設定されるサイド&サイドカーテンエアバッグ(4万3200円)を標準装着した。よってエアロやアルミホイールなどが実質17万円で装着される計算だ。

●目標値引き…14万円 ●納期目安…2カ月

■スズキ スペーシア(価格:138万500~195万9100円)

スズキ スペーシア…全長3395×全幅1475×全高1785mm、870kg、658cc、直3DOHC(52ps/6.1kgm)+モーター(3.1ps/5.1kgm)、21.2km/L、152万4600円(FF)

●人気グレードBEST3
・1位…ハイブリッドX
・2位…ハイブリッドXS
・3位…ハイブリッドG

 最多販売グレードは、標準ボディのハイブリッドXだ。機能や装備と価格を考えても、このグレードが最も買い得になる。価格はベーシックなハイブリッドGよりも約14万円高いが、左右のスライドドアに電動機能が備わり、ロールサンシェードやパーソナルテーブルも装着されるなど、20万円相当の実用装備を加えた。またハイブリッドXなら、LEDヘッドランプもオプション装着できる。

●目標値引き…16万円 ●納期目安…1.5カ月

■ダイハツ タント(価格:124万3000~197万4500円)

ダイハツ タント…全長3395×全幅1475×全高1755mm、900kg、658cc、直3DOHC(52ps/6.1kgm)、21.2km/L、149万9500円(FF)

●人気グレードBEST3
・1位…X
・2位…カスタムX スタイルセレクション
・3位…カスタムRS スタイルセレクション

 最多販売グレードはXで、機能や装備と価格を考えても、Xが一番買い得だ。Lに比べて15万円高いが、左側スライドドアの電動機能、キーフリーシステム、車内の移動を容易にする運転席ロングスライド機能などを加えた。特にスライドドアは、手動式だと操作に力を要する。電動式なら両手に荷物を抱えている時でも開閉できて便利だ。Xは実用装備を豊富に装着して価格は割安に抑えた。

●目標値引き…15万円 ●納期目安…2カ月

■日産 ルークス(価格:141万5700~206万6900円)

日産 ルークス…全長3395×全幅1475×全高1780mm、950kg、659cc、直3DOHC(52ps/6.1kgm)、20.8km/L、154万6600円(FF)

●人気グレードBEST3
・1位…X
・2位…ハイウェイスターX
・3位…ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション

 選択に悩むのは、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなどが、ハイウェイスターのプロパイロットエディションだけに備わることだ。人気の装備だからハイウェイスターXプロパイロットエディションを推奨しているが、価格は184万3600円に達する。そこでルークスの最多販売グレードを見ると、標準ボディのXだ。プロパイロットは非装着だが、価格は154万6600円だから現実的な選択だ。

●目標値引き…15万円 ●納期目安…2カ月

■三菱 eKスペース(価格:139万9200~176万7700円)

三菱 eKスペース…全長3395×全幅1475×全高1780mm、950kg、659cc、直3DOHC(52ps/6.1kgm)、20.8km/L、154万2200円(FF)

●人気グレードBEST3
・1位…G
・2位…T
・3位…M

 標準ボディとなるeKスペースの最多販売グレードはGだ。安全装備に加えて、エアコンの空気を循環させるリアサーキュレーターなども装着した。価格は154万2200円だ。2位はTになる。標準ボディのターボは、ルークスでは選べないeKスペース特有のグレードだ。約9万円の上乗せでアルミホイールとパドルシフトも加わり、ターボの正味価格は5万円と安い。しかも最大トルクは1.7倍に増える。

●目標値引き…17万円 ●納期目安…1.5カ月

■三菱 eKクロススペース(価格:165万5500~199万1000円)

三菱 eKクロススペース…全長3395×全幅1475×全高1780mm、970kg、659cc、直3DOHCターボ(64ps/10.2kgm)、18.8km/L、185万9000円(FF)

●人気グレードBEST3
・1位…T
・2位…G
・3位…M

 最多販売グレードはターボのTだ。ターボは最大トルクがノーマルエンジンの1.7倍に増える一方、WLTCモード燃費は10%しか悪化しない。効率が優れている。Tの価格はノーマルエンジンのGに比べて8万8000円高く、パドルシフトも加わる。そうなるとターボの正味価格は7万5000円だ。標準ボディのTほど割安ではないが、動力性能に加えて燃費効率も優れ、選ぶ価値は高い。

●目標値引き…15万円 ●納期目安…2カ月

■ダイハツ ウェイク(価格:137万5000~187万5500円)

ダイハツ ウェイク…全長3395×全幅1475×全高1835mm、1020kg、658cc、直3DOHCターボ(64ps/9.4kgm)、16.9km/L、174万9000円(FF)

●人気グレードBEST3
・1位…GターボリミテッドSAIII
・2位…LリミテッドSAIII
・3位…L SAIII

 全高が1800mmを超えるので、車両重量は1tに達する。パワー不足に陥るのでターボの装着が効果的だ。

●目標値引き…16万円 ●納期目安…1.5カ月

■ダイハツ ムーヴキャンバス(価格:143万~171万500円)

ダイハツ ムーヴキャンバス…全長3395×全幅1475×全高1655mm、920kg、658cc、直3DOHC(52ps/6.1kgm)、20.6km/L、162万8000円(FF)

●人気グレードBEST3
・1位…GメイクアップVS SAIII
・2位…XメイクアップリミテッドSAIII
・3位…GブラックアクセントVS SAIII

 GメイクアップVS SAIIIは外観がカラフルで、サイドエアバッグやLEDヘッドランプも装着して割安にした。

●目標値引き…16万円 ●納期目安…1.5カ月

【番外コラム】スーパーハイトワゴン軽の人気のヒミツ

 新車販売される軽乗用車のうち、約50%を全高が1700mmを超えるスーパーハイトワゴンが占める。スライドドアが備わり、子どもを抱えた状態でも乗り降りしやすい。後席を畳めば自転車なども積めるから、子育て世代に適する。ミニバンから2列シート車に乗り替える時も、機能の変化が小さいからなじみやすい。

 以上の事情で人気を得たが、全高を1600~1700mmに設定したN-WGNやハスラーでも、居住性や積載性は充分に高い。これらの車種も検討したい。

スーパーハイトワゴン軽ではないN-WGNやハスラーなどの全高1600~1700mmモデルでも充分!

【画像ギャラリー】人気のスーパーハイトワゴン軽8台の人気グレードをギャラリーでクイックチェック!!!

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みんなのコメント

26件
  • 最新のKeiカーに乗ってみるとわかりますが、まあ先進安全快適装備が付けられてスピードを出さないなら車として大満足です。
    N-BOXカスタムやek-Xスペースの内装はNEW VEZELより上質です。
    ただ乗り慣れると頭上空間の狭い車には閉塞感が出て次はFREEDを選んでしまします。
    日本人の腕の凄さをみせつけられた素晴らしいKeiカーはある程度需要が続くでしょう。

  • ハイトワゴンで売れてるのでなく
    スライドドアで売れているのです!
    ムーブ 
    ハスラー
    などスレイドドアにしたらもっと売れる
    価格も大事なことですが!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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