2019年11月29日、F1第21戦アブダビGPが開幕する。舞台はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ・ヤス島にあるヤス・マリーナ・サーキット。レースは気温が下がる日没前にスタートし、陽が完全に落ちた中でゴールする「トワイライトレース」となる。路面温度の急激な変化、飛来する砂で滑りやすいサーフェス、高速区間と低速区間が交錯するコース設定がポイントで、毎年エキサイティングなレースが展開される。長いシーズンもこのグランプリで終了、今年最後のレースはどんな戦いになるのだろうか。(写真は2018年のアブダビGP)
波に乗るホンダと、流れを変えたいメルセデス
前戦ブラジルGPではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、ライバルのメルセデスAMG、フェラーリ勢を圧倒。セーフティカーの導入によってタイム差はそれほど大きくなかったものの、ほぼ完勝と言っていいレース展開を見せた。
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また、チームメイトのアレクサンダー・アルボンもゴール直前まで2位を走行。結局レーシングアクシデントのため後退してしまったが、かわって同じホンダのパワーユニットを搭載するトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが2位表彰台に上がった。さらに、同じトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトも10位に入りポイントを獲得する健闘を見せている。
日本GP以降、ホンダのパワーユニットはぐんぐん調子を上げてきていたが、ブラジルGPでようやくそのパフォーマンスを結果に結びつけた形となった。当然、最終戦アブダビGPでは一気に連勝の期待がかかるが、ライバルたちも黙ってはいない。ここで連勝を許すと、ホンダを勢いづかせることになるからだ。
折しも、ホンダは「レッドブルとトロロッソに対して2021年まで延長してパワーユニットを供給する」と発表したばかり。すでにダブルタイトルを確定しているメルセデスAMGも警戒を強めているようだ。
ではアブダビGPのポイントはどこにあるのだろうか。まず、フェラーリとしてはドライバーズ部門の3位を確保したいところで、フェルスタッペンとシャルル・ルクレールとの間で激しい戦いが見られそうだ。また、コンストラクターズ部門では、5位ルノーと6位トロロッソ・ホンダの戦いが熾烈。ポイント差はわずか8点、ここも緊張した争いとなるだろう。
2019 F1ドライバーズスタンディング
1位 L.ハミルトン(メルセデスAMG)387
2位 V.ボッタス(メルセデスAMG)314
3位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)260
4位 C.ルクレール(フェラーリ)249
5位 S.ヴェッテル(フェラーリ)230
6位 P.ガスリー (トロロッソ・ホンダ)95
※ブラジルGP終了時
2019 F1コンストラクターズスタンディング
1位 メルセデスAMG 701
2位 フェラーリ 479
3位 レッドブル・ホンダ 391
4位 マクラーレン・ルノー 140
5位 ルノー 91
6位トロロッソ・ホンダ 83
※ブラジルGP終了時
アブダビGPの舞台となるヤスマリーナサーキットは、1.2kmのバックストレートと連続する90度コーナー、低速コーナーが配された独特のコース形態となっている。アップダウンはほとんどないが、砂漠から飛来する砂で滑りやすい箇所もあり、また長いストレートがあるものの意外とオーバーテイクが難しく、スタートグリッドを決める予選が重要となる。
もうひとつのポイントは、夕刻にレースがスタートし、完全に陽が落ちた時間にゴールとなること。路面温度が急激に低下するため、タイヤマネージメントが難しくなる。この時期、降雨の確率は低いが、終盤の勝負どころでは燃費にも注意しなければならない。
コース設定で特徴的なのはピットロード。ピットを離れた後、コースの地下をくぐり抜けてから本線に合流する形となる。狭いトンネルは滑りやすく注意が必要で、またピットレーンの距離が長くなるため、タイヤ交換のためのロスタイムが通常よりも長くかかる。
ちなみに、昨年2018年のアブダビGPはポールポジションからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがレースを終始コントロール。好スタートを切ると、バーチャルセーフティカーのタイミングで早めにタイヤ交換を済ませ、そのまま逃げ切った。レッドブルのフェルスタッペンは6番手からスタートして3位でフィニッシュしている。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはエンジントラブルのため残り9周でリタイア、チームメイトのブレンドン・ハートレーは12位だった。
2018年 アブダビGP 予選結果(参考)
1位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG) 1:34.794
2位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG) 1:34.956
3位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ) 1:35.125
4位 7 K.ライコネン(フェラーリ) 1:35.365
5位 3 D.リカルド(レッドブル) 1:35.401
2018年 アブダビGP 決勝結果(参考)
優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル)
4位 3 D.リカルド(レッドブル)
5位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)
タイヤを供給するピレリは、アブダビGP開幕にあたって「今年の21戦目となる最終戦アブダビGPに、ピレリは最も柔らかいタイヤの組み合わせを用意しました。 これらはヤスマリーナサーキットの滑らかな表面によくマッチし、午後遅くから始まり、夕方に終わるレースでパフォーマンスとグリップの最適な両立点を提供します。歴史的にアブダビGPは摩耗と劣化が少ないワンストップが主流となっています。昨年ルイス・ハミルトンはバーチャルセーフティカーの下で、ウルトラソフトからスーパーソフトに早めに交換してレースに勝ちました。今年のいくつかのGPでは、ドライバーが各スティントで最大限にプッシュできるようにツーストップを選択するシーンが見られましたが、アブダビGPは夕方から始まり、レースが進行するにつれてトラックの温度は急激に下がる傾向がありますし、また燃料が軽くなるとタイヤの劣化は小さくなることから、多くのドライバーがワンストップを選択すると思われます」と分析している。
F1第21戦アブダビGPは11月29日13時(日本時間18時)からのフリー走行1回目で開幕、予選は11月30日17時(日本時間22時)、決勝は12月1日17時10分(日本時間22時10分)に開始される。
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