久しぶりに登場したBMW M専用モデル「XM」に小川フミオが乗った! 迫力ある乗り味に迫る。
過去を大切に
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BMWが2023年1月18日に発表した(日本でも同日発売)「XM」は、運転の楽しさが満喫できるクロスオーバーが欲しい! という欲張りなひとにぴったりだ。
とにかくスタイリングが目をひく。フロントマスクには大きなキドニーグリル(フロントグリル)がそなわり、LEDで縁どられる。ヘッドランプまわりも独特の照明で、なにはともあれ路上で目立つ。
目立つといえば、シルエットも、ほかにあまり類がない。全長5110mm、全高1755mmの寸法にとどまらず、ボディはクリスピーといって、鋭く折れ曲がっているようなラインで構成。
ド迫力なのはリヤビューもしかり。巨大な四角いテールカッター(排気管のおしまいの飾り)が4つ、“デカい排気量のエンジン積んでいるんだぞー!”と、主張する。
BMWでクロスオーバー車を意味するXと、超スポーティなクルマを仕立てるBMW M(エム)社のイニシャルを組み合わせた社名を持つXM。
M専用車としては「M1」(1978~1981年)以来だそう。と、聴いて、「ああ!」と、膝を打てるひとが、どれだけいるか分からない。でもクルマって、過去を大切にする業界なのだ。
すべてが従来と異質である新型XMは、ユニークなハイブリッドシステムを搭載する。なにしろ「BMW M史上最強パワーでサーキット走行を可能とするダイナミックなパフォーマンスを発揮する」と謳う。
外部充電式のプラグインハイブリッドシステム搭載なのだけれど、組み合わされるエンジンは4.4リッターV型8気筒。そんなの必要なの? というぐらいの”やりすぎ感”が身上。
私はサーキットで走っていないけれど、高速での加速性といい、カーブでの安定性といい、只者じゃないのは、乗ってすぐわかる。
システムトータルの最高出力は480kW、最大トルクは800Nm。アクセルペダルに載せた足にほんの少し力を込めただけで、無音で巨体が飛び出していく感覚。
「ハイブリッド」か「エレクトリック」を選ぶと、基本的にはモーターで走行。満充電時の最大巡航距離は約90km。前者だと、アクセルペダルを強く踏み込んだりすると、エンジンがめざめる。
電気モーターで走っていても、加速時などにはエンジン音を思わせる効果音が聞こえてくる。このエンジンのフィールは、BMWのエンジン車で経験しているとおりで、よくまわり、気持よくトルクがでる。
本音をいうと、そっちのほうが、XMの魅力なんじゃない? と、思わないでもないけれど、電気走行時に大きな力で、かつ無音で走っていく感覚と、2つの異なる世界が、1台のクルマのなかに入っているのがおもしろい。
比較的大きなボディだが、動きはスポーツカーのようだ。重心高が低く、カーブでは路面に張り付いたように走る。
タイヤは前後とも23インチ径ホイールに組み合わされている。フロントは275/35、リアは315/30。太い。おかげで、路面の凹凸を拾うし、タイヤノイズもそれなりに。
ホイールベースが3105mmもあって、後席スペースはまるでリムジンなみの広さが確保されており、さらに豪華な仕立てなのが、スポーティな走りとややミスマッチだ。
まぁ、それもMならではのやりすぎ感と許容できるひとは、このスゴいプラグインハイブリッドに、いちど乗ってみてほしい。デザインと走り、すべてが従来と異質だ。そこがすごい!
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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