2020年1月10(金)から1月12日(日曜日)まで幕張メッセで開催される「東京オートサロン2020」において、ダイハツは、軽クロスオーバーのコンセプトモデル、「TAFT(タフト)コンセプト」をはじめ、軽自動車ベース8台、小型乗用車ベース1台、合計9台の個性あふれるカスタマイズカーを出展する。
なかでも最大の注目車は、タフトコンセプトだ。ダイハツがスズキハスラーに対抗するべく開発した軽クロスオーバーSUVで、2020年央の発売予定。
【大ヒット確実!!】スズキ新型ハスラー初代を超える「遊びの達人」
このタフトコンセプトを中心にダイハツの東京オートサロン出展車を一挙紹介しよう。
文/ベストカーWEB編集部
写真/ダイハツ
【画像ギャラリー】初代タフトと新型ハスラーの詳細写真
最大の注目車はハスラー対抗タフトコンセプト!
スズキハスラーの独走に待ったをかけるべく2020年央に登場するタフト
2019年12月下旬に発表、2020年1月に発売予定の2代目スズキハスラー。発表されたボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1680mm
ダイハツがオートサロンに出展するクルマのなかで、最大の注目車は「TAFT(タフト)コンセプト」。
60代以上の人なら聞いたことがあるかもしれないが、タフトは1974年から10年間生産されたダイハツのクロカン四駆で(後継車はラガー)、トヨタにもブリザードの車名でOEM供給された。
そのタフトが、軽クロスオーバーとして復活する! 発売は「2020年年央の発売に向けて開発を進めている」と公表されている。
ダイハツ関係者によれば、車名はタフトに決まったようだ。ダイハツが昔の車名を復活させるのはロッキーに続いて2度目。
タフトコンセプトは、車名の由来となっている「Tough&Almighty Fun Tool」をコンセプトに、日常生活からレジャーまでアクティブに使える新感覚の軽クロスオーバーとして開発。
開放感あふれるガラスルーフやフラットで使い勝手のいい荷室空空間といった、毎日を楽しくしてくれるアイテムを数多く採用しているという。
エクステリアデザインは、4本のスリットが入ったメッキグリルや横長のヘッドライト、大型のバンパーガード、樹脂製の大型フェンダー、15インチのアルミホイールなど、クロスオーバーテイストあふれるデザインとなっている。
全体的なフォルムはハスラーによく似ているが、丸目のハスラーに対し、横長ヘッドライトで、SUVに多い4本スリットのグリルやクロカン4駆さながらのワイドな樹脂製フェンダーを装備するタフトのほうがよりSUVらしい。
発表されたタフトコンセプトのボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1630mm。2019年12月下旬に発表され、2020年1月に発売される新型ハスラーは、 全長3395×全幅1475×全高1680mmと発表されている。タフトとハスラーは、全長と全幅は同じで、全高は50mmタフトの方が低い。
残念ながら、リアスタイルやコクピット、室内の写真は発表されていない。
エンジンは660ccターボと発表されているが、市販型ではNAエンジンも用意されるだろう。プラットフォームはタントと同じDNGAが採用されているのは間違いない。
新型タフトの発売は2020年年央。おそらく、価格帯も新型ハスラーにぶつけてくるだろう。はたしてタフトはハスラーの独走に待ったをかけられるだろうか、発売が楽しみだ。
ダイハツの遊びゴゴロ爆発!
ダイハツブースではタフトのほか、市販予定車としては、コンパクトSUVのロッキーの用品装着車、「ロッキー・スポーツスタイル」、軽オープンスポーツ、コペンGRスポーツのカスタマイズ仕様市販車、「コペンGRスポーツ カスタマイズVer.」を出展。
ロッキー・スポーツスタイルはブラックアウトされたアルミホイールとボディ中央に入る2本のラインなどで、スポーティさを強調している。
2019年11月5日に発売されたばかりのロッキーをカスタマイズ。2本のライン、大型フロントバンパー、ブラックアウトされたアルミホイールが特徴のロッキー・スポーツスタイル
ブラックアウトされたボンネットやフロントバンパーのスリットが精悍
2019年10月15日に発売されたコペンGRをさらにスポーティにしたのがコペンGRカスタマイズVer.。ブラックアウトされたボンネットや小ぶりなリアスポイラーでGRスポーツのスポーティ度がさらに増している。
タント&タントカスタムベースは3台一挙公開!
コンセプトカーとしては、まず、タント&タントカスタムベースとした「タントカスタム・プレミアムVer.」、「タント・クロスフィールドVer.」、「タントカスタムMARVEL スパイダーマンVer.」の3台がおもしろい。
タントカスタムプレミアムVer.はアルファードよりもインパクトのある!? フロントマスクが凄い。まだコンセプトカー段階ということだが、反響がよければ市販するかもしれない。
まさにオラオラ顔のタントカスタムプレミアムVer.
タントクロスフィールドVer.はタントをベースに、大型フォグランプベゼルが埋め込まれた大型フロントバンパーをはじめ、ボディサイドのパネル、ルーフコンパートメントなどを装備し、今流行のクロスオーバーSUV風にカスタマイズしている。
個性的なスタイルのタントクロスフィールドVer.
タントカスタムMARVEL スパイダーマンVer.はタントカスタムのボディに アメリカンコミック・MARVELでお馴じみの『スパイダーマン』が描かれている。これまでにない発想だ。
タントカスタムMARVEL スパイダーマンVer.
商用車ハイゼットトラックベースの奇想天外なカスタマイズカー3台出展
さらにダイハツは商用車ハイゼットトラックをベースにした「ハイゼットトラックPEAKS Ver.」、「ハイゼットトラックDJ Ver.」、「ハイゼットトラック初音ミク マルシェVer.」の3台も出展。
まず「ハイゼットトラック PEAKS Ver.」はアウトドア雑誌『PEAKS』とコラボレーションしたもので、ボディ側面にボルダリングができるように石が埋め込まれているのが特徴。ハイゼットトラックが、動くボルダリングカーになるなんて、まさに奇想天外だ。
ハイゼットトラック PEAKS Ver.はボディ後半がボルダリングで登れるようになっているのがおもしろい
さらにぶっ飛んでいるのはハイゼットトラックの荷台部分をDJブースにした「ハイゼットトラックDJ Ver.」ウーハーボックスやイルミネーションが輝くフロントマスクなど、遊び心満点のコンセプトカーだ。
ハイゼットトラックDJ Ver.は荷台部分がDJブースになっている
ハイゼットトラック初音ミク マルシェVer. 。ハイゼットトラックが移動販売車としてカスタマイズされている
さらにダイハツブースでは、カスタマイズの楽しさをより身近に感じていただける仕掛けとして、漫画家田中むねよし氏を迎え、タフトコンセプトを題材に、来場者と田中氏がコミュニケーションしながら、その場でイラストを描いていく「ライブ・ドローイングショー」を実施。
また、ダイハツの社名の由来である「発」動機にちなんで、「エンジン組み立てチャレンジ」コンテンツを用意するという。
ダイハツエンジニアのサポートによる本物のエンジンパーツを用いた組み立て体験を通じて幅広く来場者に、クルマをもっと身近に親しんでもらえるようなブースにしたという。
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