現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 走行距離たった9キロの「ラ フェラーリ」は5億7600万円オーバー! 跳ね馬初の市販ハイブリッドのスペチアーレの人気は健在です

ここから本文です

走行距離たった9キロの「ラ フェラーリ」は5億7600万円オーバー! 跳ね馬初の市販ハイブリッドのスペチアーレの人気は健在です

掲載 3
走行距離たった9キロの「ラ フェラーリ」は5億7600万円オーバー! 跳ね馬初の市販ハイブリッドのスペチアーレの人気は健在です

スペチアーレモデルは今でも人気!

フェラーリ初の市販ハイブリッドカー「ラ フェラーリ」が2024年1月31日、RMサザビーズがフランス・パリで開催したオークションに出品されました。出品車両はビアンコ・アヴスという珍しいボディカラーをまとい、走行距離はわずかに9kmと驚くほどに少ない1台でした。

7億円弱のフェラーリの走行距離は1342キロ! 「スペチアーレ ビッグ5」でもっともF1に近い「F50」に注目が集まっています

F1マシン直系のアクティブ・エアロ・ダイナミクスを採用

2002年に「エンツォ フェラーリ」がデビューした時から、どうしても心の中で消すことのできない疑問が残った。エンツォ フェラーリとは、フェラーリの創業者であり同社の歴史を語るには最も重要な役割を果たす人物。このエンツォの名を使ってしまったら、はたしてそれ以上に進化しなければならないフェラーリの次世代スペチアーレには、どのようなネーミングを与えるというのか。どれだけ考えても自分にはその疑問を解くことはできなかった。

フェラーリの社内では、どうやらそのニューモデルは「ニュー・エンツォ」と呼ばれていたらしい。正式なプロジェクト・コードは「F150」。それにはフェラーリの市販車としては初のハイブリッド・システムが搭載されることが明らかにされる。そして2012年のパリ・サロンでカーボンモノコックが披露された。

そして2013年のジュネーブ・ショーでその瞬間が訪れた。F150プロジェクトが長年の疑問であったエンツォを超えるネーミングとともに華々しくデビューを飾ったのだ。注目の車名は「ラ フェラーリ」。英語に訳せば「ザ フェラーリ」の意である、それがまさに誰をも納得させるネーミングであることに異論はないだろう。

ダラーラから供給を受けるカーボンモノコックは、エンツォと比較して曲げ剛性で22%、捻じり剛性では27%も向上したというラ フェラーリ。ボディデザインはフラビオ・マンツォーニ率いるフェラーリの社内デザイン・チームによって仕上げられたもので、もちろんエアロダイナミクスは前作エンツォからさらにアップデートされている。1960年代のスポーツプロトタイプへのオマージュを込めたとともに、F1マシン直系のアクティブ・エアロ・ダイナミクスを採用し、常時最適な空力特性を実現している。

システム総計で963psを実現

パワーユニットは、ラ フェラーリにとっての最大の見どころ。ミッドにはまず6262ccのV型12気筒自然吸気エンジンが搭載され、7速デュアルクラッチ・トランスミッションと第1のエレクトリック・モーターを一体成型。さらに第2のエレクトリック・モーターをエンジン前方に配置し、こちらはリチウムイオン方式の二次電池に接続され、減速時にはジェネレーターとして機能する。

ちなみに「HY-KERS(運動エネルギー回生システム)」と呼ばれるハイブリッド・システムは、エレクトリック・モーターのみでの走行はできない。また最高出力はV型12気筒エンジンが800ps、これにエレクトリック・モーターの163psが加わり、システム総計で963psが得られる計算だ。

もちろんパフォーマンスも驚異的なものだ。車重はわずか1255kgに抑えられていることもあり、0-100km/h加速は3秒以下(フェラーリによる公称値、実際には2.6秒が記録されている)、最高速は350km/h以上に達する。フィオラノ・サーキットでのラップタイムは、エンツォからさらに5秒を短縮したという。

その一方でCO2排出量では333g/kmと、ほぼ「458」シリーズに相当する数字を実現しているのだから、10年以上も前に誕生したハイパーカーであるとは信じがたい。

今回RMサザビーズのパリ・オークションに出品されたラ フェラーリは2016年に製作されたモデルで、ビアンコ・アヴスという珍しいボディカラーと、ネロ・アルカンターラのインテリアを持つ仕様。

スポーツエキゾーストやフロントサスペンションのリフトアップ機構、テレメトリー&トラックカメラパッケージ、統合オーディオシステムが装備され、さらにレッドのブレーキキャリパーや、ブラックペイントの20インチ径ホイールなどが追加されている。

現在までの走行距離はわずかに9km。2020年と2022年にはフェラーリ・ディーラーによるメンテナンスが実施されており、2021年には新しいハイブリッド・バッテリーを、2022年にはフェラーリが推奨するリチウムタイプの補助バッテリーを装着するなど、コンディションは最新スペックだ。

RMサザビーズが設定した予想落札価格は370万~480万ユーロ(邦貨換算約5億4020万円~7億80万円)。その落札価格には大きな注目が集まったが、最終的にプライスボードに表示された数字は395万ユーロ(同5億7670万円)というものだった。フェラーリのスペチアーレ、その人気の高さは変わらないようだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「悪質!」なんて思ったら助けてくれてた可能性も! 故意かうっかりか「トラックの幅寄せ」をくらった乗用車ドライバーはどうすべき?
「悪質!」なんて思ったら助けてくれてた可能性も! 故意かうっかりか「トラックの幅寄せ」をくらった乗用車ドライバーはどうすべき?
WEB CARTOP
最強V8「HEMI」エンジンは死なず! ダッジが2025年末までの継続生産決定
最強V8「HEMI」エンジンは死なず! ダッジが2025年末までの継続生産決定
レスポンス
【中国】トヨタ“RAV4サイズ”の新型「bZ3X」に反響多し! 「日本で約250万円」から&メーカー初“自動運転システム”搭載に「オトクすぎる」「欲しい」の声も! 25年3月発売の「ミドルSUV」に熱視線!
【中国】トヨタ“RAV4サイズ”の新型「bZ3X」に反響多し! 「日本で約250万円」から&メーカー初“自動運転システム”搭載に「オトクすぎる」「欲しい」の声も! 25年3月発売の「ミドルSUV」に熱視線!
くるまのニュース
【MotoGP】アプリリア離脱のビニャーレス、実は2024年型バイクに不満だった「2023年と同じようなバイクにしてほしかった」
【MotoGP】アプリリア離脱のビニャーレス、実は2024年型バイクに不満だった「2023年と同じようなバイクにしてほしかった」
motorsport.com 日本版
2度のWRC王者カッレ・ロバンペラ、ドバイ24時間レース参戦へ。WRCフル参戦復帰前に景気付けの一発に?
2度のWRC王者カッレ・ロバンペラ、ドバイ24時間レース参戦へ。WRCフル参戦復帰前に景気付けの一発に?
motorsport.com 日本版
スマホの無料“地図アプリ”全盛時代に「カーナビ」はなぜ売れる?  進化を続ける市販カーナビ “根強い”人気の理由とは
スマホの無料“地図アプリ”全盛時代に「カーナビ」はなぜ売れる? 進化を続ける市販カーナビ “根強い”人気の理由とは
VAGUE
エンジン始動上手なやり方は!? キックスタートのメリットとデメリットとは?
エンジン始動上手なやり方は!? キックスタートのメリットとデメリットとは?
バイクのニュース
やはり進行していた! ホンダのハイブリッド戦略の要とは?…新開発プラットフォームと次世代e:HEVシステム
やはり進行していた! ホンダのハイブリッド戦略の要とは?…新開発プラットフォームと次世代e:HEVシステム
レスポンス
KTM本社、再編手続きで営業継続…日本への影響はなし
KTM本社、再編手続きで営業継続…日本への影響はなし
レスポンス
ウインカー出すの「右・左」どちらが正解? 戸惑う「Y字の斜め接続道路」 判断方法は? 法律は? 警察の回答はいかに
ウインカー出すの「右・左」どちらが正解? 戸惑う「Y字の斜め接続道路」 判断方法は? 法律は? 警察の回答はいかに
くるまのニュース
スバルの[BRZ]に改めて試乗したらめちゃくちゃに良かった件
スバルの[BRZ]に改めて試乗したらめちゃくちゃに良かった件
ベストカーWeb
シボレー「コルベット」がさらにアグレッシブに、そしてカラフルになった!「Z06」は3種類のメーカーオプションで史上最強の1台に
シボレー「コルベット」がさらにアグレッシブに、そしてカラフルになった!「Z06」は3種類のメーカーオプションで史上最強の1台に
Auto Messe Web
CB1300SF/SB、SF SP/SB SP用の「パフォーマンスダンパー」が【アクティブ】から!“上質な乗り心地”で走りたい!  
CB1300SF/SB、SF SP/SB SP用の「パフォーマンスダンパー」が【アクティブ】から!“上質な乗り心地”で走りたい!  
モーサイ
RBメキーズ代表、リカルドの”復活失敗”は「チームの責任も大きい」開発への貢献を改めて賞賛
RBメキーズ代表、リカルドの”復活失敗”は「チームの責任も大きい」開発への貢献を改めて賞賛
motorsport.com 日本版
ホンダと日産が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結。三菱も参画・関与の可能性を検討
ホンダと日産が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結。三菱も参画・関与の可能性を検討
Webモーターマガジン
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定【独り大喜利】どうなる?2025年の自動車業界~電動化戦略により明暗くっきり~
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定【独り大喜利】どうなる?2025年の自動車業界~電動化戦略により明暗くっきり~
レスポンス
2025年末までに100店舗展開を目標に開店ラッシュが止まらない! 全国37番目となる佐賀県初のBYD正規ディーラー「BYD AUTO 佐賀」がオープン
2025年末までに100店舗展開を目標に開店ラッシュが止まらない! 全国37番目となる佐賀県初のBYD正規ディーラー「BYD AUTO 佐賀」がオープン
THE EV TIMES
約1500万円! トヨタ超高級ミニバン「“4人乗り”アルファード」発表に反響殺到!「こりゃ買えん!」「レクサスより高い!?」「廉価グレードが3台買える…」と騒然! 一方で「こういうクルマは夢がある」と盛り上がる声も
約1500万円! トヨタ超高級ミニバン「“4人乗り”アルファード」発表に反響殺到!「こりゃ買えん!」「レクサスより高い!?」「廉価グレードが3台買える…」と騒然! 一方で「こういうクルマは夢がある」と盛り上がる声も
くるまのニュース

みんなのコメント

3件
  • la******
    かっこいいな 600万なら買うんだけどな。
    ちょっとだけ予算オーバーなんだよなぁ。
  • ******
    さすがヲフェラーリ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

16224.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ラ フェラーリの車買取相場を調べる

フェラーリ ラ フェラーリの中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

16224.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村