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【懐かしの輸入車 30】MINIはBMW傘下になり、大きくなってもMINIそのものだった!

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【懐かしの輸入車 30】MINIはBMW傘下になり、大きくなってもMINIそのものだった!

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「新型 MINI」だ。

MINI ONE(2002年)
1994年にローバーグループを傘下に収めたBMWは、ローバー ミニ(以下、クラシック ミニと表記)をモチーフにした新しいミニを開発すると発表した。紆余曲折の末、2001年に発表された新型ミニ(以下、MINIと表記)は、今年(編集部註・2002年)の3月2日、「MINIの日」に日本デビューを果たした。

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MINIは、クラシック ミニよりふたまわりくらい大きい。全長は約60cm長く、全幅は30cm近く幅広く、全高も5cm以上高い。ホイールベースも40cm以上長い。ディテールも、かなり違う。でも、あまりクルマ好きでなくてもクラシック ミニを知っている人なら、MINIを初めてみた途端に「ミニだ!」と認識するだろう。

ちょっとだけロングルーフの2BOXスタイル、四隅に配されたタイヤ&ホイール、丸型2灯のヘッドランプ、独立したフロントグリル、そして縦型のリアコンビネーションランプ・・・。クラシック ミニのアイデンティティは、このMINIにもしっかりと引き継がれている。

日本仕様のMINIは、エントリーグレードのONE(ワン)と、スポーティグレードのクーパー。外観上は、ONEはホイールがスチールになり、2トーンのルーフが選べないことくらいしか違わないが、エンジンが異なる。いずれもBMWとクライスラーが共同開発した1.6Lが搭載されるが、コンピュータチューンの違いでクーパーは116ps/15.2kgmを発生するのに対し、ONEは90ps/14.2kgmに抑えられている。組み合わされるトランスミッションは、どちらも5速MTとCVTが用意されている。

今回の試乗車は、ONEの5速MT。3ドアらしい少し大きめのドアを開けて乗り込むと、クラシック ミニからの伝統である大型のスピードメーターがダッシュボード中央に収まり、ステアリングの奥にはタコメーターが備わる。丸型基調のインテリアはMINIらしく遊び心にあふれたデザインだが、人間工学に基づいた適切なレイアウトで、伝統のトグル式スイッチも扱いやすい。このあたりは、いかにもBMWのプロデュースらしい。

クーパーのスペックを知っていたから、ONEではパワー不足かなと思って走らせてみると、けっしてそんなことはなかった。最高出力は90psとはいえ車両重量は1トンそこそこだから、5速MTで少し上の回転数まで引っ張って走ると、なかなか楽しい。そして何よりも、クラシック ミニからの伝統であるハンドリングの良さは引き継がれていた。

コーナリングでは、思ったようなラインをトレースしてくれる。クラシック ミニのゴーカート風フィーリングというほどではないが、むしろ乗り心地も良く、運動性能と高いレベルでバランスさせている。

残念ながら今回はクーパーやCVTには試乗できなかったが、機会をあらためて試してみたい。もっとも、MINIにはクーパーのホットバージョンでスーパーチャージャーを装着したクーパーSや、オープンモデルのコンバーチブルも計画されているという。MINIはクラシック ミニ同様に、日本でも人気を集めることは間違いないだろう。

■MINI ONE 主要諸元
●全長×全幅×全高:3625×1690×1415mm
●ホイールベース:2465mm
●車両重量:1040kg
●エンジン形式:直4・SOHC・縦置きFF
●排気量:1598cc
●最高出力:122kW(90ps)/5500rpm
●最大トルク:130Nm(14.3kgm)/3000rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤ:175/65R15
●車両価格(当時):195万円

[ アルバム : はオリジナルサイトでご覧ください ]

[ アルバム : MINI ONE はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
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