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全長3.6mで2人乗り! スズキ「次期型ジムニー」!? 流麗なのに“超タフデザイン”採用!? 超斬新な謎モデル「エックスランダー」とは

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全長3.6mで2人乗り! スズキ「次期型ジムニー」!? 流麗なのに“超タフデザイン”採用!? 超斬新な謎モデル「エックスランダー」とは

■斬新すぎた屋根なし・2人乗りオープンSUV 中身は「質実剛健」

 国内外のモーターショーでは、注目のニューモデルや新時代を予感させる革新的なコンセプトカーが発表されますが、実際に市販化が叶わなかったモデルも数多くあります。
 
 しかし、なかでもブランドの個性を表現する斬新なコンセプトカーは、いつまでも夢のある存在です。スズキが2013年に発表した「X-LANDER(エックスランダー)」もそんな1台と言えるでしょう。

【画像】超カッコイイ! これが「Xランダー」です! 画像で見る(94枚)

 2013年は、「アベノミクス」始動やTPP(環太平洋連携協定)交渉に日本が参加するなど、政治的に大きな動きがあったことに加え、2020年(当初)五輪・パラリンピックの東京開催が決定するなど、例年とは異なる大きなニュースもありました。

 2013年11月22日から12月1日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された第43回「東京モーターショー2013」では、ショーテーマ「世界にまだない未来を競え。」とし、世界12ヶ国から合計178社・181のブランドが出展。

 車両部門全体ではワールドプレミア76台、ジャパンプレミア81台が展示され、会期中の総来場者は前回(2011年)を7%上回り、90万2800人を記録するなど、注目のショーとなりました。

 スズキでは「新しい物語をつくろう。」をテーマに、4台のコンセプトカーをはじめとする四輪・二輪・技術展示を実施しました。

 そのうちの1台が2ドア2シーターオープンSUVのコンセプトモデル、エックスランダーです。

 コンセプトは「このクルマで街に、時には野原で遊んで欲しい。」で、ボディサイズは全長3600mm×全幅1695mm×全高1700mmと、軽自動車並みの全長に5ナンバー枠に収まるコンパクトなボディを実現。

 エクステリアは「オフローダーの持つ力強さと精密でメカニカルなイメージを融合させた遊び心満載のデザイン」だと当時説明され、近未来を感じさせる曲線を用いたデザインをまといました。

 フロントフェイスは切れ長のヘッドライトや、フェンダーまで美しいラインを描く流麗なバンパーを装備してスタイリッシュにまとめつつ、ジムニーのアイコンである「5スロット」を模したダクトのグリルや、プロテクター感のあるロアガーニッシュを装着。

 ボディサイドは前後のフェンダーはグラマラスに張り出していますが、ドアの下部に大きな窓が設けられ、サイドミラーもカメラ化したと思われる極めて細いタイプを装備し、先進的な印象を持たせます。

 一方で、リアは、スズキロゴ入りの無塗装樹脂の大きなパネルやエッジの効いた逆L字のテールランプ、無骨なシルバー加飾のバンパーコーナーパネルを装着し、フロント・サイドの印象とは全く異なるスクエアなデザインでした。

 スズキだけでなく、これまで登場したSUVのいずれのモデルにも似つかない、極めて斬新なデザインとなっていました。

 そして、エックスランダーの最大の特徴は、ルーフのないオープンスタイルとなっていた点です。

 常にオープン状態で走行することを見越していたのか、フロントウインドウも小ぶりで、シートの後ろに備わるロールオーバーバーも、幌やハードトップユニットが装着できないような形状となっています。

 インテリアもまた先進的かつ斬新で、ホワイトパールとシルバーのドアトリムや半透明のディスプレイ、シルバー・ホワイト・ブラック・レッドの4色を用いたギア感の強いバケットシートを装着するなど、アニメや漫画などに登場するモビリティのような未来的な雰囲気を醸し出しています。

 しかし、防水素材を用いたり、先出のドア下部のウインドウは悪路走行時に車両の周囲を確認しやすくなっているなど、オフローダーとしての利便性も備わっていました。

 コンセプトモデルの風味が強く、現実的とはいえないスタイルのエックスランダーでしたが、対してパワーユニットは極めて実用的で、しかも画期的だった点も特筆すべきポイントです。

 実はこのエックスランダーのベースは「ジムニー」であると公言されており、パワーユニットには1.3リッター4気筒ガソリンエンジンと新開発の自動制御マニュアルトランスミッションを採用し、駆動方式はフルタイム4WDを採用。

 比較的ベーシックなユニットに加え、この4WDシステムには高効率モーターを組み合わせるハイブリッドユニットも組み合わせており、悪路走破性能と環境性能を両立させていたのです。

 新時代のジムニーの在り方を模索していたかのようなエックスランダーは、現実味は薄いにしろ、公開当時は大きな話題となり、市販化を期待する声も寄せられていました。

 登場から10年が経過しても直接的な市販モデルは登場していませんが、キャンプなどのアウトドアレジャーが一般化し、なかには個性的なSUVを求める人もいるようです。

 そうしたなか、ハイブリッドユニットを搭載した新たなSUVとして今登場すれば、密かに人気を博す可能性もありそうです。

※ ※ ※

 実はスズキはかつて、エックスランダーのようなオープンスタイルの2ドアSUV「X-90」を販売していた過去がありました。

 1993年の東京モーターショーで初出品されたのち、欧州のモーターショーでも人気を博して登場しましたが、実際には販売面で極めて苦戦し、わずか4年で販売を終了。

 登場しなかった背景には、その“二の舞い”とはなりたくなかったのかもしれません。

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