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プジョーの新型「308」が、ステーションワゴンの「308SW」とともに日本上陸。PHEVやディーゼルもラインナップ

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プジョーの新型「308」が、ステーションワゴンの「308SW」とともに日本上陸。PHEVやディーゼルもラインナップ

2022年4月13日、ステランティスジャパンは、9年ぶりにフルモデルチェンジが行われたCセグメントコンパクトハッチバック新型「プジョー 308」の日本導入を発表・受注を開始した。

新たなプジョーの紋章が輝く新生308
2013年のワールドプレミアで登場した2代目「プジョー308」が、9年の時を経て3代目へと進化。すでに欧州で販売が行われているが、いよいよ日本のマーケットにもその姿を現す運びとなった。

プジョーがコンパクトSUV、2008に1.5Lディーゼルターボエンジン搭載仕様を追加

ラインナップは、従来どおりハッチバック(以下、HB)とステーションワゴン(以下、SW)の2バリエーションとなる。ただし、電気自動車やエンジン搭載車に対応したプラットフォーム「EMP2(Efficient Modular Platform 2)」を使用することで、ボディサイズはひと回り大きくなっている。

具体的には、新型HBが全長4420mm(従来比+145mm)×全幅1850mm(同+45mm)×全高1475mm(同+5mm)で、新型SWが全長4655mm(同+55mm)×全幅1850mm(同+45mm)×全高1485mm(同+10mm)。ホイールベースは、新型HBが2680mm(同+60mm)で新型SWが2730mm(同±0mm)となる。

エクステリアデザインは、新たなプジョーのエンブレムを配された大型のフロントグリルがまず目に入る。小さなドットを使って奥行き感を演出するデザインで、ADAS(先進運転支援システム)用のレーダーはエンブレムを透過するように背後へ配置される。エンブレムはグリルデザインのセンターピースの役目を担っており、レーダー波を阻害しないインジウムを使用する。

サイドから見ると、低く滑らかなノーズラインが全長を長く見せるとともに、大きく張り出したフロント&リアフェンダーが躍動的を演出している。そして、このフォルムは風洞実験の繰り返しの中で、エアロダイナミックスが徹底的に追及されている。リアを横切る特徴的なラインやルーフ上部のロングスポイラーもそのひとつだ。

デザインのアクセントとしては、3DフルLEDテクノロジーを採用(「GT」グレード)した3本のライオンのかぎ爪をイメージしたリアライトが、モダンなプジョーブランドならではのライトシグネチャーの表現となっている。

プジョー初のフルLEDアダプティブヘッドライトを採用
ボディ形状ごとに見ると、HBのホイールベースが従来モデルから60mm延長されたことで、伸びやかなシルエットを生み出すとともに、広い後席スペースの確保を実現している(先代比でニースペースは+30mm、ヘッドクリアランス向上のためリアシート着座位置は-20mm)。

一方のSWは、ゆったりと傾斜する独特なルーフラインに対して、サイドのウインドーラインを早く傾斜させることで、高い積載力を維持しながら、ダイナミックな印象を与える工夫がなされている。エアロダイナミックスでもHBを上回っているという。

とりわけ、SWのリアエンドのデザインは個性的で、立体的なラインやクロームの装飾が施されている。ボディサイズはHB比で全長+235mm、ホイールベース+50mm延長されており、伸びやかなフォルムと、後席および積載スペースの拡大に貢献している。

室内は、2列目シートバックが40:20:40の3分割可倒式で、2ポジションラゲッジフロアなどの採用と相まって、ラゲッジルームの使い勝手が大幅に向上している。ラゲッジスペース容量は5名乗車時で608L、後席を倒した2名乗車時で1634Lという数値は、同じくプジョーのSUV「3008」の520Lや、ミドルサイズワゴン「508SW」の530Lを大きく上回るものとなっている。

ヘッドライトにプジョー初の「プジョーマトリックスLEDテクノロジー」と呼ぶフルLEDアダプティブヘッドライトが搭載されたことにも注目だ。超薄型(約7cm)で、ロービームが4つのLEDで、ハイビームは20個のマトリックスモジュールで構成されている。

フロントガラス上部のカメラが検出した周囲のデータが、このマトリックスLEDを自動的に最適な明るさに調整し、他のドライバーを幻惑させることなく、ハイビームをオンの状態に保ってくれる。夜間の追い越し、対向車などが車両に接近した場合、ハイビームの一部がオフになり「シャドウトンネル」の形成も行う。

さらに進化を見せた新世代インフォテイメントシステム
コックピットは、水平基調でシンプルかつハイクオリティなもので、ドライバーオリエンテッドのレイアウトがポイント。ダッシュボードの構造は「ハイベント」と呼ばれるアーキテクチャーに基づき、吹き出し口を乗員の頭上正面に配置することで、最適なエアコンフォートを実現。ダッシュボード中央には、デジタルメーターよりやや低めに10インチタッチスクリーンが組み込まれ、ドライバーが手を伸ばせば自然と届くものとされている。

オートマチックセレクターは新世代のトグル型のものを採用。指先でスムーズな操作が可能である一方、センターコンソールまわりのスぺースをスッキリさせる効果も有している。

プジョーのインテリアの代名詞とも言うべき「i-コクピット」を構成する要素、コンパクトステアリングやデジタルヘッドアップインストルメントパネル、セントラルタッチスクリーンにもそれぞれ大きな改良が施された。

コンパクトステアリングは、従来ハンドル裏側のコラムに配置していたADAS(アクティブクルーズコントロール、レーンポジショニングアシスト、スピードリミッター機能)スイッチをハンドルパッド左側に集約し、より安全に使い易いものとされた。

GTグレードのハンドル右側にはオーディオ、ボイスコントロールスイッチが配置され、ステアリングヒーターを標準装備する。また、ICE(内燃機関)搭載車のパドルシフトはハンドル一体型とされた。

デジタルヘッドアップインストルメントパネルは、カスタマイズ表示ができる10インチを採用。複数のモード(ラジオ/メディア、運転支援、エネルギーフローなど)があり、ナビゲーションのガイドを表示することもできる(GTグレード)。

ダッシュボードセンターの10インチタッチスクリーンは、インストルメントパネル同様フルカスタマイズ表示が可能。また、GTのタッチスクリーン下方には、i-トグルと呼ばれるデジタルショートカットスイッチが用意される。i-トグルとはエアコンや、電話、オーディオ、ADAS、アプリケーションなどへのタッチ式スイッチのことで、ユーザーの好みに応じて設定可能。走行中でも視線移動を最小限に抑制し、的確に操作することができる。

PHEVを含め、3つのパワーソースを選択できる
新しいタッチスクリーンでは、各ドライバー(最大8つのプロファイル)が自分の好みのディスプレイ設定を、選択保存することができる。タッチスクリーンは、「ウィジェット」やショートカットを使ってのマルチウィンドウ化など、タブレットのような感覚で操作を楽しめる。様々なメニューを左右にスクロールして選択し、上下にスワイプしてそれぞれのメッセージやアラートの確認、そして三本指タッチでアプリケーションリストを表示することもできる。

プジョー初のインフォテイメントシステム、「i-コネクト(アルーラ)&i-コネクトアドバンスト(GT)」の搭載も行われた。 i-コネクトアドバンストは、高性能で効率的なコネクテッド機能により、プローブ交通情報を活用した広域リアルタイムトラフィック情報が取得できる。

ボイスコントロール機能を備えており、音声認識コマンド「OK、プジョー」で起動し、ナビゲーションやエアコン、シートヒーター、オーディオ、電話、天気予報検索などさまざまな機能を声で作動、変更、停止でき、日本語の認識精度も高いという。またOTA(Over The Air )にも対応し、ソフトウェアの改善やバグ対応などの通信を使って自動でアップデートされる。

空調への配慮も忘れていない。全車にHE(High Efficiency)フィルターを装備し、外気の3つの汚染分子(CO、NOx、NH3)をモニター。これらの汚染物質が確認された場合、自動的に空気循環を開始する。クリーンキャビン(GT)は、車内全体のエアクオリティマネジメントシステムで、内外気をモニターしながら、エアインテークをコントロールします。HEによって、92%の粒子と98%のカビ、バクテリアを遮断する。ドライバーはAQI (Air Quality Index)にて室内の状態を確認することができる(PM2.5センサー)。

パワーソースは、1.2Lガソリンターボ(130ps/250Nm)、1.5Lディーゼルターボ(130ps/300Nm)、1.6Lターボ PHEV(エンジン180ps/250Nm+モーター110ps/320Nm)の3タイプから選ぶことができる。組み合わされるトランスミッションはすべて8速ATだ。

ちなみに、容量12.4kWhのリチウムイオンバッテリーをリアアクスル下に搭載するPHEVのグレード「GTハイブリッド」は、64kmのEV走行可能距離(WLTCモード/HB)を実現する。充電時間の目安は200V(普通充電)の3kWチャージャーで約5時間、6kWで約2時間半。走行モードは、EV走行の「ELECTRIC」、モーター+エンジン走行の「HYBRID」、エンジン走行の「SPORT」の3つが用意される。「ELECTRIC」での最高速度は135km/hとされている。

プジョー 308(ハッチバック) ラインナップ
アリュール<1.2L 直3ターボ(130ps/230Nm)>:305万3000円
アリュール ブルーHDi<1.5L直4ディーゼルターボ(130ps/300Nm)>:327万7000円
GTブルーHDi<1.5L 直4ディーゼルターボ(130ps/300Nm)>:396万9000円
GTハイブリッド<1.6L直4ターボ+電動モーター(225ps/360Nm ※)>:490万6000円
※システム総合出力・フランス本国公表値

プジョー 308SW(ステーションワゴン) ラインナップ
アリュール<1.2L 直3ターボ(130ps/230Nm)>:325万3000円
アリュール ブルーHDi<1.5L直4ディーゼルターボ(130ps/300Nm)>:347万7000円
GTブルーHDi<1.5L 直4ディーゼルターボ(130ps/300Nm)>:436万9000円
GTハイブリッド<1.6L直4ターボ+電動モーター(225ps/360Nm ※)>:530万6000円
※システム総合出力・フランス本国公表値

プジョー 308GT ハイブリッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:4420×1850×1475mm
●ホイールベース:2680mm
●車両重量:1660kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:132kW(180ps)/6000rpm
●最大トルク:250Nm/1750rpm
●モーター最高出力:81kW(110ps)/2500rpm
●モーター最大トルク:320Nm/500-2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム:40L
●WLTCモード ハイブリッド燃費:17.6km/L
●タイヤサイズ:225/40R18
●車両価格(税込):490万6000円

プジョー 308SW GTブルーHDi 主要諸元
●全長×全幅×全高:4655×1850×1485mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1480kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1498cc
●最高出力:96kW(130ps)/3750rpm
●最大トルク:300Nm/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:軽油・53L
●WLTCモード燃費:22.9km/L
●タイヤサイズ:225/40R18
●車両価格(税込):436万9000円

[ アルバム : 新型「プジョー308」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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