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【上海モーターショー2021】トヨタ 4WDのEV「bZ4X」コンセプトとEV戦略を発表

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【上海モーターショー2021】トヨタ 4WDのEV「bZ4X」コンセプトとEV戦略を発表

トヨタは2021年4月19日、電気自動車に対する取り組みと、今後登場する新EVシリーズ「トヨタbZ(ビーズィー)」の戦略を発表するとともに、中国で開幕した上海モーターショー2021でシリーズ第1弾となる市販仕様に近い「トヨタbZ4X(ビーズィーフォーエックス)」のコンセプトモデルを初披露しました。

トヨタの電動化にいおける新EV「トヨタbZ」シリーズの位置づけ

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トヨタのCO2排出量削減の取り組みは、古くは1993年、21世紀に地球で必要とされるクルマの姿を提案する「G21プロジェクト」を企画し、その成果として1997年に世界初の量産型ハイブリッドカー プリウスを導入した歴史があります。

プリウス、アクアの成功以降は、「環境車は普及し、CO2削減に貢献してこそ初めて環境車としての意義がある」という原則のもとで、ハイブリッド、PHV、EV、FCVという電動車の全方位フルラインアップ化を推し進めています。

トヨタは各国・各地域で、要望される使用環境や航続距離、充電インフラの整備状況などが異なるため、それぞれの事情に合わせて多用な電動化パワートレーンを提供し、その結果、CO2排出量が削減されるというロードマップを描いています。

その結果ハイブリッド車など、電動車の2020年グローバル販売実績は約195万台(トヨタ販売全体の23%、約4台に1台が電動車)になっています。また2020年末で乗用車・商用車合わせHV45車種・PHV4車種・EV4車種・FCV2車種の計55車種の電動車をラインアップするに至っています。

とはいえ、トヨタの軸足はハイブリッド車にあったことは事実で、販売実績の大半はハイブリッドです。一方で、ヨーロッパのCO2規制、アメリカでのZEV規制、中国での新エネルギー車推進政策の中で、2025年までにEVを15車種を導入する計画としており、その多くの車種の新シリーズが「トヨタbZ」シリーズとされ、このシリーズは7車種を導入する計画になっています。

bZは「beyond Zero」の略で、単なるゼロ・エミッションを超え、新たな価値を提供できるEVとしています。これは合弁企画会社「EV.CA.スピリット」で原型をまとめたEV専用のプラットフォームをベースとした、本格的なEVとしています。

トヨタのEV戦略は、少人数・近距離の利用に焦点を置いた容量の小さな電池を搭載する超小型EVです。そして新EVシリーズ「トヨタbZ」は、中国、アメリカ、ヨーロッパなど、EVの需要や再生可能エネルギーによる電力供給が多い地域向けとしています。

「トヨタbZ」はより多くのユーザーに安心して選んでもらうべく、使用環境を考慮した航続距離の確保、EVならではの開放的で自由度の高い室内空間と、斬新な外観デザインを特長としています。

そしてこのシリーズは、地域ごとのニーズに応じた様々な大きさ、スタイルのEVを導入することはトヨタだけでは困難であるとし、それぞれ得意分野を持つパートナー企業と共同開発を行なう方針で、開発費も半減させることができるわけです。

そのパートナー企業は、スバル、ダイハツ、スズキ、BYDで、トヨタ独自の開発は現時点では想定されていないようです。それはEVの重要ポイントであるバッテリー戦略が不明確であることも影響しているかもしれません。

スバルと共同開発した「トヨタbZ4X」

今回、上海モーターショー2021に出展した「トヨタbZ4X」は、シリーズの第1弾で、EVのSUV/4WDで、日産「アリア」と競合するモデルです。

トヨタ、スバルで共同開発したe-TNGA EV専用プラットフォームを採用し、電動化を得意とするトヨタ、AWD技術を持つスバルが共同開発することで、C+セグメントサイズとし、快適かつドライビングプレジャーの感じられるEVとしています。開発方式は86/BRZと同様と考えられます。

【参考】トヨタとスバル EV専用プラットフォームとSUVモデルを共同開発

「トヨタbZ4X」はEV専用プラットフォームによる、ショートオーバーハング/ロングホイールベース化により、従来にないフォルム、スタイリングと、Dセグメントセダン並みの室内空間を実現。

操舵時に持ち変える必要がない異形ステアリングホイールを採用し、ドライバー周辺の広さ感を高め、ステアリング・システムは意のままにスムーズな運転感覚をもたらすステアバイワイヤを採用。低いインストルメントパネルやステアリングホイール上方に配置したメーターにより開放感や視認性を向上させています。

新開発の前後モーターによるAWDシステムはスバルが開発を担当しており、電動車ならではの素早いレスポンスを生かした安全で気持ちの良い走りと、高い走破性を両立。回生エネルギーの活用に加え、停車中も充電できるソーラー充電システムを採用。冬場などでも十分な航続距離を確保するとしています。

「トヨタbZ4X」は日本と中国での生産を予定しており、日本ではスバルが生産する計画です。市販モデルは2021年末頃に発表予定で、2022年年央までにグローバルでの販売を開始する計画としています。一方、スバルもこのモデルのスバル版を2021年度内にはアメリカで発売すると考えられています。

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