ベントレーが環境財団設立の意図とは?
ベントレーは2023年6月に環境問題を解決するための財団を設立し300万ポンドの資金を投じた。これは同社が掲げる持続可能なブランドを目指す「ビヨンド100戦略」の一環の活動で、脱炭素化(「ドローダウン」)の促進、環境問題に取り組むゲームチェンジャーへの支援、持続可能なラグジュアリーの再考という3つの柱の実現を目指す。新たに加わった2団体の役割とはどのようなものであろうか?
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環境にプラスの影響をもたらす活動を支援
ベントレーは2023年6月に環境財団を設立した。これは明確な目的を持った団体を長期的に支援することで、より幅広く効率的に財団資金を活用するためだ。
ベントレーモーターズの会長のエイドリアン・ホールマークは2030年に全ラインナップを電動化するだけでは目的は達成できたとは言えないと語る。もはやクルマだけの問題ではなく、再生可能エネルギーの生産、二酸化炭素の回収、原材料の使用量削減といった世界的な課題を解決しなければ、ベントレーの目指す取り組みは限定的なものになってしまうと考えている。
そのために新たな視点を持ったイニシアチブに資金を提供し、ベントレーのビジネスニーズの枠にとどまらず、環境にプラスの影響をもたらす活動を支援することを決めた。そして、顧客やイノベーターを巻き込み、気候変動を止め、逆転する画期的なテクノロジーとソリューションを模索している。
今回の新たな2つのパートナーの役割は?
今回新たにパートナーシップを結んだのは2団体。クライメートグループとリバーズトラストである。
クライメートグループは温室効果ガス排出量実質ゼロの世界を実現し、すべての人にさらなる繁栄をもたらすために、主要企業、州、地域と国際的に活動している。意欲的な気候変動対策の最前線に立ち、企業や政府のパートナーとの協働プログラムに重点を置き、変化をもたらすための政策を立案・実施している団体である。
リバートラストは豊富なデータを持つ自然保護の専門家の集まりで、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドのメンバーと協力し、「すべての人に価値を認めてもらえる野性的で健全な自然の川」を作るという共通のビジョンを実現するために活動している。これには、ベントレーの故郷クルーにあるヴァレーブルック川の保護も含まれる。
設立時には気候変動対策に取り組む世界有数のエキスパート集団「プロジェクトドローダウン」、自然から着想を得たソリューションによって未来を切り拓くゲームチェンジャーの支援と活動の強化を目的とした「バイオミミクリー・インスティチュート」。サーフィンを通して地球の海を健全な状態に戻し、気候変動を止め、逆転させることを目指す「サステナブル・サーフ」の3団体とパートナーを締結した。
今回、特に新興経済国が世界的な資源に平等にアクセスできるようにすることで、平均気温の上昇を2℃以下に抑え、世界へのシフトを加速させることを目的とした「クライメートグループ」と川の保護改善を目指すリバーズトラストと提携をくんだことで「クルマだけでない」環境改善のゴールにまた一歩近づいたのではないだろうか。
AMWノミカタ この発表を見て「ノブレス・オブリージュ」という言葉が思い浮かんだ。これは財産や権力、社会的地位を持つものは社会的義務が伴うという意味の言葉だが、世界的に好調な販売を記録しているベントレーが次の100年に向けて、このような倫理的な方法で社会的義務を果たすのはごく自然な振る舞いだといえる。
なぜなら、ベントレーの顧客層にとって「ノブレス・オブリージュ」という言葉は普通に受け入れられるであろうと想像できるからである。工場のカーボンニュートラル化は達成した。地域の資源環境保全や世界的なCO2削減のための活動もスタートしている。
EVモデルの発表が一番最後になってしまうという自動車メーカーとしては珍しいケースだが、一連のCO2削減サークルが完成することで未来の厳しい目を持った顧客にも自信を持って車両を販売できる環境が整うのではないだろうか。
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図体ばかりで高級ではない高額車で勘違い、障害者枠に停めてたり身勝手な都合で狭い道に割り込んできて立ち往生したり、日本では浸透していませんねえw