現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 最新車に「懐かし装備」を発見! 新型ランクルのメーターにみた「生きて帰る」ための表示2つ

ここから本文です

最新車に「懐かし装備」を発見! 新型ランクルのメーターにみた「生きて帰る」ための表示2つ

掲載 更新 15
最新車に「懐かし装備」を発見! 新型ランクルのメーターにみた「生きて帰る」ための表示2つ

 この記事をまとめると

■メーターが表示する内容は時代とともに変化している

エンジンの暖機完了の合図ではない! 青く光る水温警告灯が消える温度と正しい暖気運転とは

■グラフィックメーターになった新型ランクルには懐かしの電圧計と油圧計が表示されている

■「生きて帰る」というランクルのコンセプトの実現をアシストする重要計器

 クルマが進化して表示方法は変わってもメーターはなくならない

 メーターでは、グラフィックメーターも増えているが、いずれにしても車両などの情報を可視化してドライバーに伝えるという機能というか、装備がなくなることはないだろう。おそらく、自動運転の時代になっても、緊急対応のためになにかしらメーター的なものは装備されるはずだ。

 ただ、メーターが表示する内容は時代とともに変化してきていて、たとえば最近話題に上るのが水温計で、警告灯に置き換わっている。さらにその昔はクルマ自体の性能がよくなかったことから、さまざまなメーターが装着されて、車両の状態をウォッチしていた。スポーツカーはとくにそうで、7連メーターなど、ズラリとインパネ上に並んでいたのは精悍ですらあった。この点では雰囲気作りにも威力を発揮する装備と言っていい。

 いずれにしても、表示項目自体は少なくなっているのは確実な流れなのだが、新型ランドクルーザー、つまり300系に乗ったら懐かしいふたつのメーターに出会った。しかも真ん中あたりに付いていて、なかなかの好位置となっているだけでなく、しかもグラフィックメーターだ。

 懐かしいのに、最新のメーター形式というのも面白いところ。ただし、どちらも最近はほぼ付いていないものだけに、一般のドライバーは意味がわかっているのか勝手に心配になってしまった。

 真ん中にあるモニターの右側にあるのが、バッテリーのマークで、目盛りには19Vなどとある。これは電圧計で、発電の状態を示すもの。バッテリーのアイコンとはいえ、表しているのは発電機が正常に発電しているかだ。

 ただ気になるのは、クルマの電気系は12Vというのはクルマ好きなら知っているが、表示はそれよりも高めということ。実際はバッテリー部分の電圧は14V弱ぐらいが正常で、理由は高めでないとバッテリーに充電されないから。12Vのバッテリーに12Vの電圧で充電しても入っていかないので、少し高めになっているのだ。電気は水の流れに例えられることがあるが、圧が同じでは流し込むことができないのと同じだ。

 ランクルの「生きて帰る」をアシストする電圧計と油圧計

 そして、反対の左側に付いているのが油圧計だ。これはエンジンの中をオイルが、どれくらいの圧力で循環しているかというのを示している。

 オイルポンプはエンジンの力で回っているので、回転が上がれば圧力も上がるし、下がれば下がる。じつは圧力からさまざまなことがわかる。そもそもなぜ圧力がかかっているのかというと、オイルの経路は細かいから。パーツのすき間から出て滲み出てくる感じで、ザーザーと流れ出るのではない。それゆえ、循環にはある程度の圧力がかかる。

 オイル循環の圧力からは色々なことがわかって、まずはオイルの漏れ。クロカンなので、悪路で下まわりを打って、オイルが漏ることを想定しているのだろう。大量に漏れればオイルが吸い上げられなくなるので、メーターの表示はゼロに近くなる。

 そのほかでは、オイルは劣化するとサラサラになるので、すき間を通りやすくなり、そうすると油圧は下がってしまう。また熱ダレで、粘度が落ちてしまったときも同様だ。そしてエンジンの消耗具合も予想できる。摩耗すると各部のすき間が拡大して、オイルが通りやすくなる。そうなると当然、油圧は低くなってしまう。整備解説書には規定の圧力が明記されているほどで、いずれにしても普段から数値を気にしていると、シビアなトラブルを未然に防げるというわけだ。

 どちらのメーターも世界中の悪路を走破して鍛えられたランクルだからこそ、今でも装備している物といっていい。

 どんな道でも行って無事に帰ってくるのがランクルの使命と言われるが、その点をアシストするために、一見すると昔懐かしいようなメーターを今でも装備しているわけだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

レッドブルのホーナー代表、今季限りでの離脱が決まったペレスに感謝「来季我々のチームでレースに参加することはないが……ありがとうチェコ」
レッドブルのホーナー代表、今季限りでの離脱が決まったペレスに感謝「来季我々のチームでレースに参加することはないが……ありがとうチェコ」
motorsport.com 日本版
レッドブルから離脱決定のペレス、F1復帰を「決して諦めない」
レッドブルから離脱決定のペレス、F1復帰を「決して諦めない」
motorsport.com 日本版
レッドブルF1がセルジオ・ペレスの離脱を発表。後任は明かされず……ローソン、それとも角田裕毅?
レッドブルF1がセルジオ・ペレスの離脱を発表。後任は明かされず……ローソン、それとも角田裕毅?
motorsport.com 日本版
アウグスト・フェルナンデス、ヤマハとテストライダー契約を発表。1月末のシェイクダウンで走行予定
アウグスト・フェルナンデス、ヤマハとテストライダー契約を発表。1月末のシェイクダウンで走行予定
AUTOSPORT web
[マニア]向け狙い? [クルマ]は販売台数より継続した需要が大事説
[マニア]向け狙い? [クルマ]は販売台数より継続した需要が大事説
ベストカーWeb
[心臓バクバク]過激なホットハッチが正式に復活へ サンクターボがEVになって帰ってくる!!!!
[心臓バクバク]過激なホットハッチが正式に復活へ サンクターボがEVになって帰ってくる!!!!
ベストカーWeb
EVの車両火災は火葬場よりも温度が高い1200℃…万が一のためにドイツでは「レスキューカード」を車内に積むことを推奨しています【みどり独乙通信】
EVの車両火災は火葬場よりも温度が高い1200℃…万が一のためにドイツでは「レスキューカード」を車内に積むことを推奨しています【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダが「凄い新型プレリュード」を世界初公開! 25年発売決定! 斬新「S+シフト」で俊敏なスポーツカー誕生!? 新たな次世代技術は何が凄いのか
ホンダが「凄い新型プレリュード」を世界初公開! 25年発売決定! 斬新「S+シフト」で俊敏なスポーツカー誕生!? 新たな次世代技術は何が凄いのか
くるまのニュース
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストがスタート。初日は小林利徠斗がトップタイム
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストがスタート。初日は小林利徠斗がトップタイム
AUTOSPORT web
阪口晴南セットベースで「糸口が見えてきた」大湯都史樹。2台データ共有で戦力アップを狙うCERUMO・INGING
阪口晴南セットベースで「糸口が見えてきた」大湯都史樹。2台データ共有で戦力アップを狙うCERUMO・INGING
AUTOSPORT web
マセラティ、GEN4導入予定の2026/27年までフォーミュラE参戦継続へ。スパルコとの提携も発表
マセラティ、GEN4導入予定の2026/27年までフォーミュラE参戦継続へ。スパルコとの提携も発表
AUTOSPORT web
「改造車にガラの悪い人」「暴走族のサーキット場」 苦情殺到の道の駅 市などが対策へ
「改造車にガラの悪い人」「暴走族のサーキット場」 苦情殺到の道の駅 市などが対策へ
乗りものニュース
70万ダウンロード突破のパイオニアナビアプリ「COCCHi」 最新アップデートでスケジュール管理に役立つ「仕事オプション」追加
70万ダウンロード突破のパイオニアナビアプリ「COCCHi」 最新アップデートでスケジュール管理に役立つ「仕事オプション」追加
くるまのニュース
ダッシュボードはラジカセ風! モビライズ・デュオへ試乗 航続160km クラス最有力の選択肢に?
ダッシュボードはラジカセ風! モビライズ・デュオへ試乗 航続160km クラス最有力の選択肢に?
AUTOCAR JAPAN
どうりで“いい道”だ! 実は「もと有料道路」関東甲信の神ルート5選 無料化で地域の動脈に/知る人ぞ知る抜け道に!?
どうりで“いい道”だ! 実は「もと有料道路」関東甲信の神ルート5選 無料化で地域の動脈に/知る人ぞ知る抜け道に!?
乗りものニュース
「鉄道・鉄道・道路」トンネル開通で3層化 なぜ踏切は残されてきた? 川崎市
「鉄道・鉄道・道路」トンネル開通で3層化 なぜ踏切は残されてきた? 川崎市
乗りものニュース
「夢洲‐阪神高速」ルートが快適に 夢舞&此花大橋間のボトルネックに高架橋が開通
「夢洲‐阪神高速」ルートが快適に 夢舞&此花大橋間のボトルネックに高架橋が開通
乗りものニュース
「ドッキドキ」の新体制でニュル24時間に挑むスバル/STI。2025年型は空力向上でコーナリングに好感
「ドッキドキ」の新体制でニュル24時間に挑むスバル/STI。2025年型は空力向上でコーナリングに好感
AUTOSPORT web

みんなのコメント

15件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

510.0800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

747.11950.0万円

中古車を検索
ランドクルーザー300の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

510.0800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

747.11950.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村