日本の福祉機器は世界的に見ても非常に機能的だが、それでもまだ世界には学ぶべきことはたくさんある。とくに中小企業やスタートアップ企業が生み出すイノベーティブな機器は、これまでにない発想と斬新なアイデアで障がい者の暮らしを豊かにしてくれる可能性を秘めている。
世界有数の規模を誇るリハビリと福祉・介護機器展「REHACARE(リハケア)2019」で発見した、イノベーティブな機器を紹介していく。
ドイツのデュッセルドルフで毎年秋に開催される「REHACARE」は、国際リハビリテーション・福祉・介護機器展で、世界有数の規模を誇るイベント。2019年は小規模開催年だったが、それでも43カ国から751もの出展者が集い、会場を訪れたビジターの国籍は世界80カ国に及んだというから元気だ。近年では中国や韓国といったアジア諸国からの出展者も増加傾向にあるという。「REHACARE」は、機器の作り手やその買い手といったビジネストレード的な側面に加えて、行政や利用者とその家族たち、支援グループも積極的に参加。ブースでは活発な意見交換が行われていた。
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こちらは、車いすユーザーのためのキャンピングカー「HRZ Reha Camper(HRZリハキャンパー)」シリーズで、メルセデス・ベンツのスプリンター VS30(日本未導入)がベースの「HRZ Reha Camper 2+」というモデル。車いすユーザーがだれの手を借りることなく、車いすのまま乗車し、運転や車中泊を楽しむことができるのが特徴で、車内のスペースもすべて車いすを基準に設計されている。取材に対応してくれたのはHRZ REISEMOBILE GmbH(https://www.hrz-reisemobile.de)のマネージングディレクター ビジネスエコノミストであるElia Akkawi氏。
「このモデルは当社の車いす用キャンピングカーのなかでもコンパクトなモデルですが、それでも十分なスペースを確保しているのが特徴です。車内はフラットで車いすが転回できる余裕を持たせています。運転席は回転式で、その後方に設けられた車いす固定スペースから楽に移乗できるようにしました。もちろん、運転にまつわるすべての操作は手だけで行えるよう改造されています」。
車体後方には折り畳み式のベッド(一人用)とシンク、ストーブ、クールボックス、キッチンと引き出し、ランドリー、シャワーそしてトイレを設置。もちろん、そのすべてが車いすユーザーが使えるように設計されている。
「さらに見ていただきたいのが天井のスペースです。ここにはルーフベッドが設けられており、同伴者も快適に眠ることができます。また、日中はルーフベッドを押し上げることで、車内をより広く使えるようになっています」。
連れて行ってもらうのではなく、一人で出かけられ、大切なひとともいっしょに過ごせる。福祉キャンピングカー「HRZ Reha Camper」は、移動する喜びを与え、人生を豊かにしてくれる素晴らしいツールであり、なによりもその発想が嬉しい福祉車両だ。
通路の幅や機器の高さは車いすを基準に設計。右側のソファーが就寝用のベッドになる。
車両後方からの眺め。天井のベッドは、日中はこのように収納して天井の高さをかせぐようになっている。
デモカーは運転席および助手席のいずれも回転シートに改造されていた。運転席後方に車いすの固定金具が用意されている
本格的なシンクとコンロ。キッチンの高さも車いすに合わせて設計されている。
カセット式トイレに加え、ミラーキャビネットやカーテン付きシャワー設備も備える。
HRZ REISEMOBILE GmbHのマネージングディレクター ビジネスエコノミストであるElia Akkawi氏
欧州最大の福祉機器展「REHACARE(リハケア)2019」車いすユーザーが一人旅できる福祉キャンパーという発想「HRZ Reha Camper(HRZリハキャンパー)」はBelieve - ビリーヴ ジャパンで公開された投稿です。
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