■「シビックRS」に続け! いよいよスポーツカーの時代が到来!?
最近はカッコ良くて速いスポーツモデルの車種数と売れ行きが減っています。それを強く実感させるメーカーが、かつてスポーツカーで名を馳せたホンダでしょう。
2024年1月から7月に国内で販売されたホンダ車の内、約30%をN-BOXが占めました。2023年の40%に比べると比率が下がりましたが、今でも国内で売られるホンダ車の3台に1台はN-BOXです。
【画像】カッコいい! これが新型「プレリュード」です! 画像を見る!
そして直近の2024年7月の売れ行きは、N-BOXや「フリード」「ヴェゼル」「WR-V」「フィット」といった軽自動車やコンパクトなモデルなど実用的なクルマが売れ筋となるホンダですが、この流れの中で注目されるスポーツカーが、2024年8月に先行公開された新型「シビックRS」です。
プロトタイプは、2024年1月に開催された「東京オートサロン2024」に出品され、9月に実施される「シビック」のマイナーチェンジと併せて、いよいよ市販されることになりました。
この新型シビックRSの登場により、軽自動車とコンパクトカーに偏ったホンダ車の売れ行きを変えるかも知れません。
ホンダの販売店では「シビックRSの正式発売は2024年9月ですが、8月初旬から価格を明らかにして予約受注を行っています。1.5リッターターボエンジンを搭載する6速MTのみの設定です」とコメントしています。
この新型シビックRSを皮切りに、今後はさまざまなスポーツモデルが登場してきます。登場予定のモデルを予想してみましょう。
2023年10月から11月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」でホンダは、「ホンダプレリュードコンセプト」を世界初公開しました。
「プレリュード」は1978年から2001年に掛けて販売されたクーペで、1982年に登場した2代目と1987年の3代目は高い人気を得ました。
当時は若いクルマ好きも多く、プレリュードはカップルで乗る「デートカー」の代表的モデルとなったのです。
そしてプレリュードコンセプトは、この考え方を継承。ボディサイズは、全長4400mm前後×全幅1850mm前後×全高1400mm前後で、プラットフォームは現行「シビック」などと共通ですが、クーペとあってホイールベース(前輪と後輪の間隔)は少し短くなるでしょう。
パワーユニットは、ホンダの関係者によると「e:HEV(ハイブリッド)になりそう」とのこと。市販化されたときの車名は「プレリュードe:HEV」となるかもしれません。
つまりプレリュードe:HEVは、「シビックe:HEV」をベースに、ホイールベースを少し短く抑えてクーペボディを架装したクルマになるというわけです。インパネなどの内装も、シビックに準じたデザインでしょう。
価格を関係者に尋ねると「シビックタイプRに近い設定」になるといい、シビックタイプRの価格は499万7300円ですから、e:HEVのプレリュードが同額では割高に感じられるかもしれません。
ただし、マイナーチェンジ後の新型シビックe:HEVは、電動パノラミックサンルーフなども標準装着する上級の「e:HEV・EX」が430万円くらいというので、プレリュードe:HEVが500万円近い価格になっても不思議ではありません。
■スズキとマツダのスポーツカーに期待大!
直近では、スズキ新型「スイフトスポーツ」が発売されることが予想されます。
コンパクトハッチバックの「スイフト」をベースに開発されるスポーツモデルですが、2023年12月にスイフトは新型になったものの、スイフトスポーツは従来モデルを継続販売しています。
それが今後、現行スイフトをベースにした新型へとフルモデルチェンジされるのです。
ちなみにベースのスイフトが現行型にフルモデルチェンジされる前は、国内で売られるスイフトの内、約半数をスイフトスポーツが占めました。
スイフトスポーツの人気が高かった理由は、コンパクトなスポーツモデルで峠道などの運転感覚が楽しく、しかも6速MTは216万4800円と価格が割安だったからです。
現行スイフトスポーツのエンジンは1.4リッター直列4気筒ターボで、2.3リッター自然吸気エンジンに相当する動力性能を発揮します。
外装ではエアロパーツや17インチアルミホイールが備わり、サスペンションもモンロー製を使うなど本物指向です。6速MTも設定され、価格が220万円以下ですから、人気車になったのも当然でしょう。
新しいスイフトスポーツは、従来モデルと同じく1.4リッターターボエンジンを搭載しながら、海外仕様と同じくマイルドハイブリッドも採用することが予想されます。
安全装備も充実するので、価格は高くなるでしょう。ベースのスイフトも、マイルドハイブリッド同士の比較で、現行モデルは先代モデルよりも約27万円高くなっており、そうなると新型スイフトスポーツは35万円くらい値上げされ、新型の価格は250万円前後になりそうです。
しかしそれでも、1.4リッターターボエンジンを搭載するスポーツモデルとしては買い得です。発売時期を販売店に尋ねると「まだ分かりません」との返答でしたが、2024年末までに登場するかもしれません。
ジャパンモビリティショー2023では、マツダが「アイコニックSP」を展示して話題になりました。
同車はロータリーエンジンを搭載するスポーツカーで、「MX-30ロータリーEV」と同じく、ロータリーエンジンで発電機を作動させるハイブリッド車と説明されましたが、一部の開発者は「マツダではロータリーエンジンを発電用に限っているわけではありません」ともいいます。
そこでアイコニックSPの外観を改めて眺めると、ボンネットの長い典型的な後輪駆動のスポーツカーであることがわかります。
このボディ形状から考えると、コンパクトな2ロータータイプのロータリーエンジンとモーターを直列配置して、ロータリーエンジンが駆動も担当するハイブリッド車という方が納得できます。
そもそもロータリーエンジンを純粋な発電用に使うと、モーター駆動ですから、運転感覚は電気自動車と同じです。開発者によると「MX-30ロータリーEVにロータリーエンジンを搭載したメリットは、コンパクト化などにあり、ロータリー独特の運転感覚は考えなかった」と述べています。
そうなるとアイコニックSPの市販版は、スポーツカーらしい独特の滑らかな吹き上がりを実現すべく、ロータリーエンジンが駆動も担当する新たなハイブリッドを搭載する可能性が高いです。
その代わり価格も高く、トヨタ「スープラ」と同等かそれ以上で、800万円から900万円に達するでしょう。
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みんなのコメント
自分も二代目に乗っていたがあのリトラクタブルとリアのデザインがいいんだよ
全く他の車になっている
せいぜい60代以上だろうよ。
だって人気になってきたのは1980年代中盤、
つまり今から約40年以上前の話。
当時20代なら、今何歳かなんて知れたものだろ。
それに、ヤフコメ民はクルマの価値を見る目が
退化しているからいちいちトヨタと比較したり、
スペシャリティカーなのにスポーツカーの
一つ覚えでしかホンダのクルマを
理解しようとしない。
それなら聞くけど、プレリュードに乗ってた人は
みんな走り屋なの?違うでしょ。
そういうところがホンダ版思い出補正なの。