5ドアの「ジムニーノマド」なぜ開発されたのか
2025年1月30日に発表され、想定を大きく上回る5万台という予約が入り、わずか4日で受注が一時停止となったスズキ・ジムニーノマド。5ドアのジムニーが日本市場で待ち望まれていたことを象徴させる出来事となりましたが、実は5ドアのジムニーはグローバルで登場が期待されていた1台なのです。
【画像】急いで作ってます! これが、インドのジムニーノマド生産工場です
デザインも性能や機能を徹底した現行ジムニーは、日本で大人気となっていますが、実は世界的にも好評です。海外市場も含めて、ジムニーに5ドアが設定されたのは55年に及ぶ同車種の歴史では初めてのこと。それだけ声が大きかったことが伺えます。
2018年にフルモデルチェンジを行ったジムニー及びジムニーシエラは発売当初からそのデザイン性や機能美などの評価の高さに加え、手頃な価格であることやSUV人気の追い風を受け、ライトユーザーを爆発的に増やしました。
しかし、3ドアハッチバックということで、実用性の面で乗りたくても諦める人も多かったとのこと。スズキのディーラーの担当者に話を聞くと「5ドアだったら購入したのに……」といった声も多くあったそうです。
そして、このような意見は日本だけでなく、世界的なものでした。
むしろ世界の方が要望も大きく、そうしたファンの声に応えるべく、スズキは2023年からインドのグルガオン工場で5ドアタイプの生産を開始しました。そのため、この5ドアのジムニーは日本で「ジムニーノマド」として輸出が決定する以前から約100の国と地域で販売されていました。市場からの声がジムニーの歴史を大きく動かしたのです。
現行ジムニー なぜここまで人気なの?
では、ジムニーのどの点が優れているのでしょうか。
ジムニーは1970年に初代モデルが登場し、199の国と地域で販売されてきました。販売台数はシリーズ累計で約350万台にものぼります。歴代ジムニーが世界で愛されてきた理由はコンパクトなボディサイズでありながら、高い悪路走破性を誇っていることです。誕生当初より、この性能と機動性の高さがハンターや林業業者などに「このボディサイズだから入っていける」と愛されてきたのです。
こうした同車誕生当初からの魅力を、2018年に登場した現行モデルも受け継いでおり、現行ジムニーのデザインコンセプトも専門家が愛用する「プロの道具」となっています。そのため機能に徹した、飾らない潔さが追求されました。
常時四輪駆動のフルタイム4WDではなく、後輪駆動と4WDを選択できる、パートタイム4WDを採用し、フレームも悪路走破性が高いとされる伝統的なメカニズムを採用しています。そのため舗装路面での乗り心地や燃費性能はあまり優れていません。これらの性能を犠牲にしても、元来持っている性能が求められるのがジムニーなのです。
そうした元来からの魅力に加え、現行のジムニーはデザイン面でも初代や2代目のような角ばったデザインに回帰。加えて、ジムニー伝統といえる丸形ヘッドランプや5スロットグリル、クラムシェルボンネットなど旧デザインを活かしつつ、現代風に落とし込みました。
2010年代後半以降、どんどん丸みを帯びてきたSUVとは逆の発想で勝負した訳ですが、無骨な部分を残しつつも新しさを感じるデザインが、既存のファンのみならず多くの人に受け入れられ好評を集めることになりました。
先述したように、ジムニーは舗装路面での乗り心地や燃費が優れているという訳ではありません。そのため、普通ならばライトユーザー層にはマッチした性能を持っていないクルマになります。
ですが、そんな不利な条件を上回るほどデザインが好評となっているのです。いかにデザインが売れるクルマにとって大切か、ジムニーノマドの登場はそれをとても強く理解させられる出来事と言えます。
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みんなのコメント
ジムニーの場合には…やはり「軽自動車」規格がベースだからその規格内で出すとなると…運輸省?国交省からいろんな邪魔が入ったんではなかろうか…とエスクードは1600ccだった気がします…ジムニーはシエラでも1300cc…やはり「軽自動車」規格を是とすれば、現行ジムニーではなくなるょね… いっそうの事、エスクードをリファインして売りに出せば…いいのにと思うのは自分だけか?
今は…このクラスには…ライバル不在(過去にパジェロioがいた)だから市場を独占出来そうだけど…な