走らせるとスポーティ。だけど、乗れば乗るほど新型『カタナ』は速さを求めるバイクじゃないような気がしてきます。このバイク、本当は大らかにライフスタイルで楽しみたい人や、大型バイク初心者のひとに良いんじゃないかなぁ?
バイク乗りが愛車を選ぶ基準って何?
【前編】からの続きです
《比較検証》スポーツ走行が楽しい250ccはどのバイク? カワサキNinja250・ヤマハYZF-R25・スズキGSX250R・ホンダCBR250RR
【こちらも人気】
ゆったりをワインディングを味わってから諏訪の街へ。
高原での雲海が消えると共に、下界では曇り空が払拭されてクリアな諏訪湖が待っていました。
湖岸をゆっくり流していて、ボクは思うのですが……
バイクって基本的にスポーティさを楽しむシチュエーションって限られます。
むしろこうやって、法定速度で流すことのほうが多い。
だからスポーティな性能も大事ですけど、個人的には『普通に走るだけで満足できること』が重要です。
自分でお金を出して買うなら、それが無いバイクは購入対象になりません。
この点で新型KATANAは良いです。
高速道路も飽きずに走れる味わいがあるし、ワインディングもスピードを出さなくても気持ちいい。
そこにすべからく安心感があるのも好きです。
そして、もうひとつ言うのならば……
見た目がカッコいいことが重要!
諏訪の街には風情のある建物が多いのですが、そういう雰囲気のある場所に愛車を置いて記念撮影。
自己満足ですが、これをしたくなることが、愛車にするべきバイクとして重要な資質のひとつだと思っています。
ほーらカタナ、カッコいい!(笑)
先の洋館も良いですが、そこはカタナ/日本刀ですからね。
和風の建物の前に置くと異様にテンションが上がります!
しかし……やっぱり洋風絵巻も捨てがたい。
これは新旧カタナのどちらにも言えると思うのですが、デザインにオリジナリティが強いから、歴史ある建物の風格に負けないんですよね。
さて、どうでしょう。
和風 vs 洋風。
みなさんは、どっちの風景が新型カタナに似合うと思う?
新型『カタナ』で長距離を走って、ふと気がついた!?
諏訪湖周遊の後は、国道をまったりと。
大型トラックの後ろについて延々、時速55kmフラットで走ります。
こういうツーリングシチュエーションだと4速/2500回転がのんびりしてて良い。
ストップ&ゴーの多い街中だったら3速/3000回転ちょいで時速55km。
このほうがキビキビと動けます。
問題は……低速で極めて扱いやすい特性のせいで、気がつかずに2速/3750回転(55km/h)で走ってしまうことがよくあること。
(下に続きます)
【こちらも人気】
だって燃費に悪いじゃないですか(笑)
扱いやすさによるこんな逆の弊害があるとは……
愛車になれば、すぐ慣れるんでしょうけどね!
そして、予想もしていなかったのですが……新型KATANAのライディングポジションについてです。
ご存知のとおり高めのアップハンドルなので、ごく自然に背筋が伸びる乗車姿勢になります。
これが長時間乗っても……腰が痛くならない!?
ボクは以前にバイクを持ち上げようとしてぎっくり腰をやってからの腰痛持ちなのですが……ここまで距離250km弱を走って、まるで腰が痛くない!
アップハンドルによる軽快さ、操作性も重要ですが……まさか腰にも優しいとは!?
前方に向かって絞り込まれたシート形状のおかげで足も降ろしやすいし、お尻も痛くなりません。
新型KATANAを純粋なツーリングバイクだと言うつもりはありませんけど、かなり長距離でも快適なバイクであることは事実です。
気になるのはツーリングバッグとかをどう積むか、ですね。
そこはいずれ実験してみようと思います。
高性能な大型バイクだけど『カタナ』はムードを楽しみたい
そして、諏訪から足を伸ばして奈良井宿へ。
奈良井宿は中山道のちょうど真ん中に位置する宿場町で、往時の風景を色濃く残している宿場町です。
木曽路で最も賑わった宿場だけあって、まるで江戸時代へタイムスリップした気分。
こういう街並みにはブラックのKATANAがよく似合います。
奈良井宿は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、連続テレビ小説「おひさま」の舞台にもなった場所。
それだけ格調高い風景にも、違和感無く馴染むKATANAって素晴らしいです。
奈良井宿はツーリングの途中に寄ってみると風情があって最高ですよ。
もちろんKATANA乗りには、特におすすめ!
スズキの新型『カタナ』が傍にある暮らしって?
朝から走り回って、すこしわかってきたことがあります。
それはKATANAって、やっぱり特別なバイクなんだっていうこと。
スーパースポーツのような動力性能を持ちながら、実はけっこう優しくて、運転することにストレスが無い。
ゆっくり走っているだけでカタナには充分な味わいがあります。
高性能なだけで無味乾燥、なんていうバイクじゃありません。
しかも快適だから、もっともっと走りたくなる。
予定には無かったけれど、帰り道に塩尻市の高ボッチ高原まで足を伸ばしてしまいました。
帰りの高速道路もあるっていうのに、まだまだ走り足りない気持ちになったんです。
つづら折れでタイトコーナーが連続する峠を軽快にいなして走るのも楽しい!
アップハンドルのメリットを最大限に活かして、腰の下でバイクを遊ばせるように。
操る愉しみだって、たっぷりあります。
そしてなによりも、このスタイルには眺めて、愛でる愉しみが溢れてる。
スポーティに、そして快適に走れるのは現代のバイクとして当然のこと。
それは新型KATANAにとって、前提条件みたいなものだと感じています。
(下に続きます)
【こちらも人気】
たぶん新型KATANAって、そこから『もう1歩先』を見据えたバイクなんです。
走ることを安心して楽しめて、そのうえでバイクのある豊かさを満喫させてくれるもの。
これを手に入れることで、そのオーナーまでもが特別になれるもの。
高性能ロードスポーツなのに、同時にテイスティ。
最新なのに、レトロでもある。
新型KATANAには色んな顔があることがわかりました。
走るも良し、愛でるも良し。
ライダーそれぞれの趣味に合わせて、自由に楽しめる幅の広さがこのバイクにはあります。
ロードスポーツだけど、それだけじゃない。
快適だけど旅バイクって訳でもないし、見た目だけの街乗りバイクって訳でもない。
既存のジャンルに当てはめるのが難しいですね。
でも、あえてジャンル分けをするとしたら……
このバイクはきっと『KATANA』っていう名前の独立した唯一のジャンルなんだと思います!
気になる新型『カタナ』の燃費はどうだった?
日帰りツーリングで総走行距離451キロ。基本的にすべて5000回転以下で走って、平均燃費はリッターあたり18.07km!
高速道路がいちばん伸びてリッターあたり20.37kmでした。
走行150kmを超えたら、なんとなく給油を考えるイメージ。
12Lのタンク容量は少なく感じるかもしれませんが、メーターに残りの航続可能距離も表示されるので、特にストレスはありません。
逆にタンク容量を気にして、デザインが崩れるほうがよろしくない。
いいじゃないですか? 見た目が好きなら何でもアリ、で!
誰に何を言われようが、自分が好きだったらそれでOK。
基本的にライダーってそういう人種だろうとボクは勝手に思っています。
だからこそ……
このスタイルを実現してくれたスズキさんには拍手を送りたいと思ってます!
まだでしたら《前編》も是非どうぞ!
【こちらも人気】
スズキファンのためのWEBサイト!
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
トヨタ新型「“SUV”ミニバン」発表! タフ顔&高級内装がカッコイイ! アンダー400万円の“充実装備”が嬉しい「GX O」印に登場
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
ホンダが新型「5ドアスポーツクーペ」を世界初公開! 流麗デザイン×斬新ハンドル採用! 25年内に登場予定の新型「GT コンセプト」 北京で初披露
ホンダ新型「シティ」発表! スポーティな「RS」もある「コンパクト5ドアハッチバック」! 精悍顔がカッコイイ「新モデル」馬で予約受付開始
みんなのコメント