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ジープ 新型EV「アベンジャー」公開 日本導入予定のコンパクトSUV

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ジープ 新型EV「アベンジャー」公開 日本導入予定のコンパクトSUV

ジープ最小の電動SUV登場

ジープの新型電動SUV「アベンジャー」が公開された。欧州では2023年に発売される予定で、ジープの中では最もコンパクトなモデルとなる。日本にも導入される見通しだ。

【画像】ジープから新型EVトリオ登場【新たに公開された3車種をレネゲードやラングラーと写真で比較】 全57枚

電動化を進めるジープは、2025年までに欧州で4台のEVを発売する予定。アベンジャーはその先駆けを務める。欧州市場で新しい顧客層の獲得を目指しており、アベンジャーは特に若い女性に焦点を当てている。

アベンジャー導入後は、高級SUVのワゴニアS、オフロードに特化したリーコン(いずれもEVで、北米での発売が先)、そしてまだ発表されていない4台目が欧州向けラインナップ加わる予定だ。ジープのクリスチャン・ムニエCEOは、4台目のEVについて、ブランドの未来を垣間見せるものと表現している。

ジープの欧州部門を率いるアントネラ・ブルーノによると、アベンジャーは欧州の市場環境に適したサイズに作られているという。ブルーノは、オフロード性能においてはレネゲード4xeと「同等かそれ以上」であるとし、「他とは違う性能」を持つと述べた。

アベンジャーの欧州発売日は10月に決定する見込み。

4モーターでオフロード性能にも期待?

アベンジャーは、ステランティスのECMPプラットフォームを使用する。同サイズのDS 3クロスバックやオペル/ヴォグゾール・モッカのEVおよびICE仕様で採用されているものだ。

これにより十分な地上高と、セグメントトップのブレークオーバーアングルおよびアプローチアングルを確保できるとのこと。また、大きなトランクとモダンなインテリアは、新しい顧客層の獲得につながるだろうとブルーノは述べている。

パワートレインは、ジープの電気モーター(95ps)を使用し、バリエーションによって2基または4基搭載される。駆動方式は二輪駆動と四輪駆動が用意され、航続距離は約400kmとされている。欧州向けの受注は10月17日から開始される予定。

ハイブリッド仕様も導入される予定だが、詳細は10月のパリ・モーターショーで発表されるようだ。

生産は、ポーランドにあるステランティス・グループの工場で行われる。日本と韓国でも販売される予定だが、米国での発売は今のところ予定されていない。

新型ワゴニアS、リーコンも発表

アベンジャーと同時に、新型ワゴニアSと新型リーコンも発表されている。先述の通り、いずれもBEVで、ワゴニアSは数々のプレミアム装備を搭載する上級モデルという立ち位置。詳細は未発表だが、最高出力600ps、0-97km/h加速3.5秒、航続距離は640km以上と期待される。

リーコンは、スタイリングこそモダンだが、ラングラーのような取り外し可能なドアやオープントップなどを備え、伝統的なオフロード・ジープと位置づけられている。

どちらもステランティスのSTLA大型プラットフォームを採用し、欧州では2025年に発売される見込み。

デザイン責任者のラルフ・ジャイルズは、「ステランティスのスケールメリットを活かし、これまで以上に多くの人々に最高のテクノロジーを提供できるようになります」と述べている。

クリスチャン・ムニエCEOは、この新しいラインナップにより、ジープをEVブランドとして欧州市場に根付かせ、2030年までに販売台数の100%をEVにする目標を掲げていると語った。アベンジャー、ワゴニアS、リーコンの3車種の価格や詳細は、パリ・モーターショーで発表される予定だ。

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