気難しさを完全払拭したフルコン制御のペリフェラルポート仕様
ミッションはRX-8純正の6速を搭載!
「超扱いやすいフルコン制御のSA22Cペリ仕様」いつの日か息子に譲ることを考えて最新のデジタル式を導入!
このSA22C、ペリフェラルポート仕様の13Bエンジン搭載と聞くと、日常での扱いが難しい当時仕様かと思ってしまうが、じつは制御系に最新のデジタル式を導入していたりする。
燃料系はインジェクション化され、制御は高性能フルコンであるリンクのG4プラスXtremeで行われている。今時のクルマに比べると若干実用回転域は高いかもしれないが、気難しいと思われがちなペリフェラルポートでありながら、安定したアイドリングを刻み続け、驚くほど乗りやすいという。
なお、デイリーユースを考慮して、吸気管長やEXマニの形状を変えることでトルクバンドを500rpmほど低く設定しているという。このあたりはロータリーチューンを知り尽くしたRE雨宮ならではのチューニングだ。
また、内装は美しいほどにリフレッシュされており、ヤレ感は全くなし。ダッシュボードにはAIMのロガーメーターがセットされ、リンク製フルコンと通信制御がなされている。カーボンパネルによるアクセントなどがうまく効いて先進性を感じてしまうほどだ。シフトノブがRX-8用かと思ったら、ミッションごとRX-8の6速に換装されていた。
エクステリアも拘りが満載。バンパーは純正オプションのイムサ仕様にカーボンリップを追加し、サイドステップはそれに合わせてワンオフ。その他、ビタローニのミラーなど当時を彷彿とさせるアイテムも装備している。
フェンダーは前後叩き出し加工が施され、そこに15インチのエンケイPF01とアドバンネオバAD08R(F195/50-15 R205/50-15)をインストール。
一方のサスペンションは、スクート製の車高調キットが装備され、フロントブレーキにはSA22Cの車重には必要にして十分というFD3S用を移植、リヤは後期ターボ用を使いディスク化されている。
ちなみに、この車両をオーダーしたのは50歳代のお父さん。そして、完成により長年の夢を叶えたマシンは、高校生の息子に先々譲ることを最初から計画しているとのこと。そのために、免許取り立ての若者でも乗りやすい現代仕様に拘って製作された愛情あふれるロータリーチューンドというわけだ。
●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007
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