現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダ「コスモスポーツ」の復活!? ロータリーエンジン&「旧車風デザイン」採用! まさかの“”ロードスターベース“な「コスモ21」とは

ここから本文です

マツダ「コスモスポーツ」の復活!? ロータリーエンジン&「旧車風デザイン」採用! まさかの“”ロードスターベース“な「コスモ21」とは

掲載 6
マツダ「コスモスポーツ」の復活!? ロータリーエンジン&「旧車風デザイン」採用! まさかの“”ロードスターベース“な「コスモ21」とは

■世界初のロータリーエンジンを搭載した「コスモスポーツ」

 日本が世界に誇る歴史的な技術のひとつに「ロータリーエンジン」があります。

【画像】超カッコイイ! マツダ「コスモ21」を画像で見る(26枚)

 ロータリーエンジンは、マツダが1967年に登場させた「コスモスポーツ」に市販車世界初搭載した、上下運動するピストンではなく”おむすび”型のローターを筒内で回転させる方式の内燃機関です。また、ロータリーエンジンを搭載した市販車を量産販売したのはマツダのみとなっています。

 ロータリーエンジンは通常のエンジンと比較して、非常になめらかに高回転まで回る低振動性・低騒音性に優れる特徴があります。燃費が悪いというデメリットはありますが、独特なエンジンフィールは爽快そのもので、今でも根強い”ロータリーファン”が多く存在しています。

 1967~72年の間に販売されたコスモスポーツは、総排気量約1リッターの2ローターで、最高出力は前期型で110PS、後期型で128PS、最大トルクは前期型13.3kgf・m、後期型14.2kgf・mというスペックを持ち、トランスミッションは前期型が4速MT、後期型は5速MTを組み合わせていました。

 ボディサイズは、全長4140mm × 全幅1595mm × 全高1165mm(後期型)と現行モデルのマツダ「ロードスター」に近いコンパクトな大きさとなっています。

 ”夢のエンジン”を載せたこのクルマは、宇宙を意味する”コスモ”にちなんでコスモスポーツと命名され、約5年の間の生産台数はわずか1176台でした。その希少性もあり、現在の中古車相場価格は1500万円以上となっています。

■マツダスピードがコスモスポーツを復活させた

 コスモスポーツは、1975年に「コスモ」の名称で2代目へとバトンが渡され、1990年にフルモデルチェンジを受けて「ユーノス コスモ」として発売、1996年に生産が終了し、コスモの歴史に幕が下りました。

 しかし、2002年開催の東京オートサロンにおいて、当時のマツダのモータースポーツ部門会社「マツダスピード」が、3代目NC型「ロードスター」をベースにコスモスポーツをコンセプトカーとして復活させました。

 そのコンセプトカーは、初代コスモスポーツが現代によみがえったらどうなるのか、というコンセプトで開発され、21世紀の幕開けだった当時にちなんだ「コスモ21」という名称が与えられました。

 コスモスポーツの最大の特徴のひとつ、リアバンパーを上下に挟むように配置されたテールランプは再現され、クロームメッキのアイアンバンパーは、ボディ同色の樹脂製一体型のものへと現代風にアップデートされています。

 また、コスモスポーツのフロントフェンダーからリアエンドに向かって、ボディボトムライン一直線に伸びるラインと、前輪上部後方のエアインテークフィンも再現されています。

 フロントマスクは、コスモスポーツと同じ風防付きの丸目2灯ヘッドライトとなり、リアと同様にクロームメッキのアイアンバンパーは、樹脂製一体型のものとなっています。また、コスモスポーツのヘッドライトのアウトラインを縁取ったクロームメッキも省略され、現代風にアレンジされています。さらに、オリジナルの左ヘッドライト脇に「Cosmo21」と筆記体で書かれたエンブレムも再現されています。

 クローズドボディのクーペだったコスモスポーツに対し、ロードスターがオープンカーだったところについては、ロードスター用のハードトップを思わせる形状となっていますが、オリジナルと似た雰囲気をしっかりと演出しています。

 インテリアは、NC型ロードスターの形状が残っているものの、コスモスポーツと同じ千鳥格子模様をシートにあしらって再現されています。

 コスモ21のエンジンは、翌年のデビューを控えていた「RX-8」に搭載された最高出力250PSを発生する「RENESIS」2ローターエンジンが搭載されています。

 当時、コスモ21は市販化の可能性があるとされ、台数限定で300万円台の価格で発売されるという話もありましたが実現せずに現在に至っています。

 ちなみに、ロータリーエンジンは、厳しくなった環境性能基準への対応が難しくなり一旦幕を下ろしましたが、2023年1月にデビューしたマツダ「MX-30 ロータリーEV」の発電用エンジンでロータリーが復活しています。

 ひょっとすると、ロータリーEVを搭載したコスモが現代によみがえるのかも、という淡い期待が持てます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「派手すぎ!」トヨタ「凄いクラウン」が買える! 400万円強はお買い得? 斬新ボディカラー採用! 注目度高い幻の個体とは
「派手すぎ!」トヨタ「凄いクラウン」が買える! 400万円強はお買い得? 斬新ボディカラー採用! 注目度高い幻の個体とは
くるまのニュース
人生最後のクルマに日産「フェアレディ240ZG」と決めて3年…福岡で発見した個体を購入! 純正をキープしながらイベントに合わせたイメチェンを楽しんでます
人生最後のクルマに日産「フェアレディ240ZG」と決めて3年…福岡で発見した個体を購入! 純正をキープしながらイベントに合わせたイメチェンを楽しんでます
Auto Messe Web
「MT免許を取る人って、余程のクルマ好きか峠ばかり走っている人だけ」投稿に回答殺到!?「会社で必要です」「軽トラ」の声も…クラッチ操作難しすぎ説は本当か? アドバイス集まる
「MT免許を取る人って、余程のクルマ好きか峠ばかり走っている人だけ」投稿に回答殺到!?「会社で必要です」「軽トラ」の声も…クラッチ操作難しすぎ説は本当か? アドバイス集まる
くるまのニュース
全長4.1mで600馬力! 日産「超“コンパクト”GT-R」がスゴい! 「V6ツインターボ」×4WDでまさかの“市販化”実現! 4ドアボディの「スーパースポーツSUV」どんなモデル?
全長4.1mで600馬力! 日産「超“コンパクト”GT-R」がスゴい! 「V6ツインターボ」×4WDでまさかの“市販化”実現! 4ドアボディの「スーパースポーツSUV」どんなモデル?
くるまのニュース
ホンダ史上初!「V型8気筒エンジン」搭載する“市販車”がスゴイ! 超パワフルな「高級SUV」は軽量なアルミボディ採用!? “豪華内装”も魅力の大型モデル「クロスロード」とは!
ホンダ史上初!「V型8気筒エンジン」搭載する“市販車”がスゴイ! 超パワフルな「高級SUV」は軽量なアルミボディ採用!? “豪華内装”も魅力の大型モデル「クロスロード」とは!
くるまのニュース
スズキの巨大な「3列シートSUV」! 7人乗れる“本格クロカン”は「6気筒エンジン」搭載! 力強い「ラダーフレーム構造」採用した最大級モデル「グランドエスクード」とは!
スズキの巨大な「3列シートSUV」! 7人乗れる“本格クロカン”は「6気筒エンジン」搭載! 力強い「ラダーフレーム構造」採用した最大級モデル「グランドエスクード」とは!
くるまのニュース
【イギリス】ホンダの「“2人乗り”オープンカー」がスゴイ! 美麗スタイルの「スポーツモデル」! 精悍顔が超カッコイイ「OSM」とは
【イギリス】ホンダの「“2人乗り”オープンカー」がスゴイ! 美麗スタイルの「スポーツモデル」! 精悍顔が超カッコイイ「OSM」とは
くるまのニュース
マツダ「新型コスモ!?」がスゴイ! 旧車デザイン&ロータリーエンジンじゃないエンジン採用! 現代に復活な「NATS COSMO VISION」とは
マツダ「新型コスモ!?」がスゴイ! 旧車デザイン&ロータリーエンジンじゃないエンジン採用! 現代に復活な「NATS COSMO VISION」とは
くるまのニュース
【イタリア】「斬新ドア」採用の高級「2ドアセダン」実車展示! RR駆動に「水平対向エンジン」×パカッと開くガルウィングが凄い! 4人乗れる「前衛的モデル」 ポルシェ試作車が登場
【イタリア】「斬新ドア」採用の高級「2ドアセダン」実車展示! RR駆動に「水平対向エンジン」×パカッと開くガルウィングが凄い! 4人乗れる「前衛的モデル」 ポルシェ試作車が登場
くるまのニュース
【イギリス】7000万円超え! 日産「新型GT-R!?」登場へ! 市販モデルの「R36型」は4.1リッター“V6ターボ”で1000馬力! 「旧車デザイン」×軽量ボディの「アルティザン GT-R」どんなモデル?
【イギリス】7000万円超え! 日産「新型GT-R!?」登場へ! 市販モデルの「R36型」は4.1リッター“V6ターボ”で1000馬力! 「旧車デザイン」×軽量ボディの「アルティザン GT-R」どんなモデル?
くるまのニュース
トヨタ新型「ハイラックス!?」がスゴイ! 9年ぶり全面刷新で超タフ顔×カクカクデザインなるか!? フルモデルチェンジ期待の「ピックアップ」予想CGが登場
トヨタ新型「ハイラックス!?」がスゴイ! 9年ぶり全面刷新で超タフ顔×カクカクデザインなるか!? フルモデルチェンジ期待の「ピックアップ」予想CGが登場
くるまのニュース
トヨタが「新型セリカ」復活宣言!? 次期8代目どうなる? 「セリカ、やっちゃいます。」で話題沸騰! 究極4WD搭載か? 次期に期待するコトとは
トヨタが「新型セリカ」復活宣言!? 次期8代目どうなる? 「セリカ、やっちゃいます。」で話題沸騰! 究極4WD搭載か? 次期に期待するコトとは
くるまのニュース
トヨタの「小型FRスポーツカー」が復活!? 幻の「S-FR」が“オープン仕様”で完全再現! 学生が手掛けた斬新モデルがスゴかった
トヨタの「小型FRスポーツカー」が復活!? 幻の「S-FR」が“オープン仕様”で完全再現! 学生が手掛けた斬新モデルがスゴかった
くるまのニュース
RX-7後継車の登場は2027年か!? 待ってましたのロータリーハイブリッドの2シーターFR!!!!! 世界で最も美しいピュアスポーツになる!!!!!!
RX-7後継車の登場は2027年か!? 待ってましたのロータリーハイブリッドの2シーターFR!!!!! 世界で最も美しいピュアスポーツになる!!!!!!
ベストカーWeb
スズキが新型「カタナ」登場! 「旧車風デザイン」ד鮮烈ブルー”採用! 約160 万円の“レジェンドバイク”「最新モデル」が販売店でも話題に
スズキが新型「カタナ」登場! 「旧車風デザイン」ד鮮烈ブルー”採用! 約160 万円の“レジェンドバイク”「最新モデル」が販売店でも話題に
くるまのニュース
マイルドハイブリッド搭載で駆けぬける歓びもさらに進化⁉ BMWが新型「X3」を発表
マイルドハイブリッド搭載で駆けぬける歓びもさらに進化⁉ BMWが新型「X3」を発表
driver@web
【インド】350万円未満! トヨタ最新型「“SUV”ミニバン」新発表! 精悍な“ゴツゴツ”フェイス&高級内装がめちゃ人気!? スゴイ“サンルーフ”も付いてる「イノーバ ハイクロス」がめちゃ売れてる!
【インド】350万円未満! トヨタ最新型「“SUV”ミニバン」新発表! 精悍な“ゴツゴツ”フェイス&高級内装がめちゃ人気!? スゴイ“サンルーフ”も付いてる「イノーバ ハイクロス」がめちゃ売れてる!
くるまのニュース
「330km/h超えってマジ?」アルファロメオの新型スーパーカー、そのスペックにファン驚愕
「330km/h超えってマジ?」アルファロメオの新型スーパーカー、そのスペックにファン驚愕
レスポンス

みんなのコメント

6件
  • けいのじ
    〉ロードスターベース“な「コスモ21」
    この文で、やはりくるくるパーのニュースなんだと再認識しました。
  • 例やふうたろう
    1ローターで動かせば?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村