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【日本にも導入期待】SUVのEV時代本格化!韓国試乗で感じたヒョンデ最新作アイオニック9の実態

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【日本にも導入期待】SUVのEV時代本格化!韓国試乗で感じたヒョンデ最新作アイオニック9の実態

ヒョンデの最新SUV、EVの出来栄えは?

韓国の現代自動車グループ(以下、ヒョンデ)の最新EV『アイオニック(IONIQ)9』をソウルで試乗した。『ソウルモビリティショー』(4月3日~13日、於:KINTEX)の入場者などを対象とした、同会場の駐車場を起点に公道を走行するプログラムである。

【画像】日本導入にも期待!ヒョンデの最新版SUV・EV、アイオニック9 全140枚

ヒョンデの最新SUV、EVの出来栄えはどうなのか? また、日本での導入の可能性はあるだろうか?

アイオニック9のワールドプレミアは、昨年11月にアメリカで開催されたロサンゼルス・オートショー。ヒョンデとしてはSUV大国アメリカで、GMやフォード、そしてホンダの次世代EV『ゼロシリーズ』などを対抗馬に想定し、いち早く大型EV乗用車のシェアを取りに行こうというわけだ。

地元韓国では4月に入って先行予約が始まったばかりで、まだディーラーからのデリバリーが始まっていない。そんなタイミングなので、韓国ユーザーの多くが今回のアイオニック9公道試乗会を期待していたという。

試乗会場には、真新しいアイオニック9がズラリと並ぶ。後方には新築の高層マンションやホテルが立ち並び様子から、アイオニック9の先進性が鮮明になった印象だ。

アイオニック9の見た目は、かなり大きい。ざっと全長5m×全幅2m級という印象だが、ヒョンデ本社のホームページで車両スペックを確認すると、やはりボディ寸法は全長5060mm、全幅1980mm、全高1790mm、ホイールベースが3130mmであった。確かに日本市場では大きいが、アメリカではミッドサイズSUVに収まるサイズ感である。

他にない独特のエクステリアデザイン

デザインの特徴は、サイドビューとリアビューにあると感じた。

言うなれば、背の高いステーションワゴンといった雰囲気があるからだ。大きいクルマなのに、全体に凝縮感があり、そこには硬いイメージはなく実にソフトタッチなのである。

詳しく見ると、ボディサイドのベルトラインがかなり高く、また前後のホイールアーチ上部に描いた水平方向のラインが珍しい。

そしてリアビューだが、リアゲート上部の横ラインと、リアコンビライトの縦ラインが融合し、そこにヒョンデがいうピクセル調のデザインを施している。近未来的な造形物という印象だ。

顔つきについては、『アイオニック5』や日本未導入の『アイオニック6』とデザインアイコンを共通化したという感じではなく、アイオニック9のボディサイズとヒョンデ独特のデザインテイストを上手く両立させた印象だ。

インテリアは、アイオニック5のような都会派の住宅インテリアを連想させるものではなく、新世代の高級SUVという雰囲気。運転席まわりは、P/D/Rの回転式シフトスイッチなど一部の部品でヒョンデ各EVとの共通性があるものの、意匠全体ではアイオニック9としての独自性が強い。

物理的スイッチが主体なので、乗ってからほどなくして各種操作のコツがつかめた。デジタルサイドミラーの左右モニターは、停止時だとかなり大きな存在感があるのだが、走行中は車内の景色の一部としてインテリアとして上手く溶け込んでくれた。

ゆったりと乗る高級SUV

今回の試乗コースは、ソウルモビリティショー会場を出てから2kmほど一般道を走り、そこから高速道路で少し先の出入り口でUターンする、全体で10km強の道のりだ。

グレードによってRWDとAWDの設定があるが、試乗車はAWD。最初に感じたのは、パワーステアリングの軽さだ。アメリカンSUVを意識した感じのソフトタッチで、ステアリングのギアレシオも少し緩めの設定だ。

ドライブモードは、エコ、ノーマル、スポーツ、スノー、そして自身の好みで設定できるマイドライブの5つ。

まず、ノーマルを選んで走行すると、実に自然体でゆったりと動く。狙いはあくまでも上級、高級であって、EVのSUVとして奇をてらったものではない。モーター最大出力はリア160kW、フロントが70kWで、駆動用バッテリー容量110.3kWhを考えると、こうした走りの味付けになっているもの頷ける。

クルマ全体の動きに重ったるさはないが、少し強めのブレーキをかけた際、重いクルマに乗っていることを意識する。安全性を考慮して、衝突被害軽減ブレーキの警戒音が一般的なSUVと比べるとかなり早めに作動する。乗り心地はソフト過ぎることなく、マイルドといったところ。

比較として言えば、アイオニック5では路面から突き上げが少し強い印象があるが、アイオニック9では、ほど良くいなしている。

スポーツモードにすると、停止状態から時速100kmまでの加速時間は5.2秒とミッドサイズSUVとしてはかなりの俊足だ。ただし、グイグイと押し出すような加速感ではなく、スイスイと伸び感がある加速フィーリングとなる。

北米市場をメインに、地元韓国でも販売されるアイオニック9。日本市場導入については現時点で不明だ。日本ではGMのキャデラックがEV、SUVを今後、相次いで発売することを明らかにしており、ヒョンデが日本でのブランド価値向上を狙うために是非、アイオニック9の日本導入を検討してほしいものだ。

ヒョンデ・アイオニック9 パフォーマンスAWD(韓国仕様)のスペック

英国価格:約7万ポンド(約1365万円/予想)
全長:5060mm
全幅:1980mm
全高:1790mm
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:5.2秒
航続距離:506km
電費:4.6km/kWh(予想)
CO2排出量:−
車両重量:2600kg
パワートレイン:ツイン永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:62.0kWh
急速充電能力:350kW
最高出力:438ps
最大トルク:59.2kg-m
ギアボックス:1速リダクション(四輪駆動)

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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