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ジムニーもランクルも真っ青?? ついに電磁パルスにも対応!! アメリカの超最強市販車は1650万円から

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ジムニーもランクルも真っ青?? ついに電磁パルスにも対応!! アメリカの超最強市販車は1650万円から

 アメリカ車といえばかつてのV8エンジンで、排気量5Lをオーバーする大排気量のマッスルカーを想像する人も多いはず。

 しかし、最近のアメ車はちょっと様子が違う。ビッグ3のような大手メーカーも進化は言わずもがな、中小のベンチャーがリリースする超ド級のクルマたちも脚光を浴びているのだ。

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 大量生産は不要だけど、きっと世界にはこんなクルマが欲しい人もいるはず。そんな思いだけで作られた「世界最強」のクルマ「TANK」を紹介しよう。

 なんと電磁パルスにも耐性があるらしいです!!

文:ベストカーWeb編集部/写真:REZVANI

■自由な開発がされているアメリカの自動車系ベンチャーの凄さ

 少し前にベストカーWebで紹介したVANDAL One。シビックタイプRのエンジンを搭載して、なおかつ車重は550kg。パワーウェイトレシオはなんとブガッティヴェイロンより高い0.97!!

 そしてナンバーも取れないし、レースもできない。単純にサーキットでたくさん楽しく走ることだけを意識したモデルだった。

こちらがVANDAL社のOne。価格は約1300万円からとリーズナブルなのも嬉しい


 なんて自由な国なんだ!! U・S・A!! ということで隙あらばアメリカのぶっとび車を探すのが趣味の担当。

 今回見つけてきたのがREZVANI(レズヴァニ)のTANK(タンク)。聞きなれない名称だが、創設者フェリス・レズヴァニさんの名前だ。

 このレズヴァニさん、父親が空軍のF-4パイロット。幼き頃に見た父の飛ぶ姿を見て「いつか僕も飛びたい」ではなく「F-4戦闘機に乗ったかのようなGをクルマでみんなに体感させてあげたい」と思ったそう。こりゃ大物だ。

REZVANIのBEAST。近未来的なスタイリングながら中身はホンダエンジンというのも嬉しい。第一号車のオーナーは歌手のクリス・ブラウン

 そのコンセプトもあり元々はスポーティなBEAST(ビースト)というぶっ飛び車を作っていたレズヴァニ社。アメ車ならV8と思いきや、なんとホンダの直4エンジンをベースに500hpまでパワーアップ。

 オーナーの維持費負担を考えた結果だといい、経済性にも富んだスーパースポーツだったのです。パフォーマンスも一線級。

 0-96km/h加速は2.7秒。車重750kgの軽さもあって、これまた凄いクルマだったと一部のマニアから称賛されたのです。

今回紹介するTANKはレズヴァニ社にとって第二世代とも呼べるモデル。本格的な4WD性能に加えて電磁パルスへも耐えるという

 そんなレズヴァニが近年力を入れているのが4WDのオフローダー。TANK(戦車)と命名されたそのクルマは2017年にデビューしており、今回が2代目になる。

 なんと核爆発後の電磁パルスにも対応しているといい、きっと世界最強の市販SUVだ。いや、SUVではなく装甲車に近いかも??

 詳細を見ていこう!!

■いったいどこにマーケットがあるのか疑いたくなるほどの高性能

 TANKというクルマ、実は2014年登場のモデルで今回のモデルは第二世代にあたるもの。先代も凄かったが「まっ、アメリカならこれくらいやるよね」というものだった。

 そして第二世代は衝撃的な宣伝文句が示されていた。

"Electro-magnetic Pulse protection"(電磁パルスからの防御)

 電磁パルスっていったいなんぞや。あまり考えたくはないが核爆発などで大量の電子が降り注ぎ、電子機器などに過大な電流が流れて機能しなくなるという現象。

舗装路性能も保持されたTANK。万が一に備えたクルマだがもちろん日常での使用も問題ない

 もちろん電子機器がふんだんに使われているクルマも動かなくなってしまう可能性は高い。

 さらに近年は電子機器を狙い意図的に電磁パルスを発生させるEMP兵器の開発もされているというが、電磁パルスへの耐性を持つTANKはそのような状況でも走ることが可能だ。

 ちなみにTANKは10万アンペアの電流に耐えることができるという。IH調理器で15アンペアくらいなので、10万アンペアの電流量の凄さをお察しください。

オフロード用のLEDライトバーなども装備される。いったい誰がどこで使うのかわからないコンセプトだが、個性ではぜったい負けないだろう

 走行性能も充実している。エンジンに関しては2Lターボ(米国外輸出用)、3.6L V6、6.4L V8(3万5000ドルのオプション)から選択可能。トランスミッションは6MT、オプションでパドルシフト付きATがある。

 オフロードライクなルックスに負けず、駆動方式はオンデマンド4WD。こちらも舗装路では自動的に2WDに切り替わり経済性を求めているとのことだ。

 なんだか気になってきた人も多いと思うが、この手のクルマにありがちなのが少量生産だからメンテナンスができないという話。

 ちょっと壊れたら本国に問い合わせてパーツを作るのに半年かかり……、では話にならない。しかし心配無用だ。

 なんとメンテナンスは世界中のジープ/ダッジのディーラーで対応可能(公表していないが機関系はジープを流用しているようだ)。

室内はいたって現代的。人間工学に基づいたシートや、メータパネルのカラーは10パターン以上から選択できる。ステアリングやインパネなどを見るにラングラーとの共通性が非常に多く、もしかすると技術提携をしているのかもしれない

 もちろん各国の車検制度などへの対応も含めて可能とのことで、日本市場への対応も想定内のはず(ちなみに右ハンドルも6500ドルのオプションで用意されている)。

 TANKはほとんどの行程がハンドメイドとなるが、発注から概ね12週間で納車されるという。ジムニーが1年待ちなんて現状もあるし、待てなくなったらこれか??

 価格はベースのV6モデルが15万5000ドル(約1650万円)、ハイエンドのV8を積むTANK Xは3万9400ドル(約3700万円)だ。

 ベンツGクラスの最高峰G63 AMGが2035万円だから、目立ち度でいったらTANKはリーズナブルな価格かも??

暗闇でも熱源感知型のカメラで動物などを発見できる。だからどうした、って感じだが冒険心をくすぐる装備だ

 編集部のおすすめオプションは夜間でも動物などが見えるサーマルナイトビジョン(熱源感知型カメラ)。5500ドル(約59万円)とやや値段は張るが、闇夜に隠れた獣を探すにはピッタリ。

 電磁パルスへの対応、不整地走行などが必要なオーナーっていったいどんな人がいるのかわからないけれど、だからこそこの手のベンチャー自動車メーカーが生き残る道があるのだろう。

 日本でオーナーになる人はいるのだろうか?

ランクルなどの高級路線4WDでは物足りないなんて人にもピッタリだろう。これでサファリパークとか行ったら盛り上がりそう

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