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【ジムニーで悪路を極めろ】超オーソドックスだけど技あり!! オフロードの聖地で新作ホイールを試してみた

掲載 更新 3
【ジムニーで悪路を極めろ】超オーソドックスだけど技あり!! オフロードの聖地で新作ホイールを試してみた

 ジムニーの販売が好調だ。コロナウイルスの影響があった前でも納期は1年待ちは当たり前だったのだから、もはや実用車として以上の人気要素があるようだ。

 四角くタフな外観は若い消費者の感性を刺激していることはたしかで、
女性ユーザーにも人気が出ているという。

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 そんなジムニーだがユーザー層は大きくわけて二極化している。生活の足や
ファッションアイコンとして、つまり「相棒」として使うユーザー。

 そしてもういっぽうはオフロードを走るためにジムニーを購入した「オフローダー層」だ。今回はジムニーを愛するオフローダーに新作ホイールを紹介しよう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:池之平昌信
撮影協力:Weds、アウトドアパークブロンコ

■思い付きで買ったジムニーにどハマりする三十路

 担当、実は2年ほど前にジムニーを購入。その理由もオフロードを走りたいという急なひらめきでネットオークションで9万円のJA11を買ってしまったのだが、ひと通りカスタムしていまや3インチアップとなった。

 いまや2世代前のJA11も「走る・曲がる・止まる」ができる個体は30万円程度が主流になり、フルオーバーホールされた個体は150万円あたりで販売されている。ジムニーにもクラシック需要が増えてきているのだ。

今回担当が選んだのがWedsのHASE SPEC II(ハセスペック ツー)。オーソドックスなデザインながらメイド・イン・ジャパンの信頼度がある

 担当のジムニーはもちろん車検を取得できる仕様でオフロードを走り回っていたのだが、悩ましいのがホイール選びだったりする。

「はみだしタイヤ」なんてご法度(なぜかオーバーフェンダーをつけたジムニーを公道でよく見るが……)なので、ホイールサイズは制限される。よってホイールの選択肢も極めて少なかったのだが、現行型ジムニーが登場してからグーんと増えた。

 しかし現行型ジムニーのデザインに合わせてファッショナブルなデザインのホイールが多くリリースされたものの、オフロード向きの質実剛健なホイールはなかなか見当たらない。

 オーソドックスな形状でいいから、強度も確保されていて、信頼性も高いホイールがほしい。リーフサスペンションの乗り心地「最怖」のジムニーを買ってからというものの、担当自身の「本物志向」が強まったように思う……。

 そんな折にアルミホイールでおなじみのWedsから「HASE SPEC II(ハセスペック ツー)」が登場した。旧くからのオフローダーはご存知のことと思うが、実はかつての銘品「HSE SPEC」のリバイバルモデルとなるのだ。

スポークにもえぐれがあり軽量化に貢献しつつ、しっかりと強度を保っているのもWedsの技術がなせる技

 このホイール、実は強度など基本的な性能もさることながら、汚れも落ちやすいというなんとも嬉しいメリットもあるのだ。そしてなによりMADE IN JAPANなのが嬉しい。

 今回はオフロードでの実力を発揮するために、オフローダーの聖地である埼玉県の「ブロンコ」にて思う存分走ってきた。だってカッコよくてもオフロードで使えないホイールはダメでしょ!?

こちらが製品単体の画像。シンプルな5スポークだが後述するようにスポークのえぐれなどさりげない技術が職人魂を思わせる

■オトナの泥んこ遊びもこのホイールなら恥ずかしくない!?

 埼玉県秩父にあるオフロードコース「ブロンコ」。かつてのクロカンブームを支えたオフロードの聖地だが、一時期はブーム終焉と同時に荒廃していたものを現オーナーの竹村氏が復活させた(男前すぎる!!)。

 そんなブロンコはまずコースまでいく道のり、通称「ブロンコ道」が凄く険しい。看板には「普通車入場禁止」という看板も。このブロンコ道こそ最初の難関。

ここはまだブロンコまでの進入路である通称「ブロンコ道」。かなり岩がが露出しており本当に4WD車以外は進入できないほど

 2回目ということで今回撮影したオフロードエキスパートの池之平カメラマンにガイドをしてもらいつつ、このブロンコ道に挑む。ハラハラしつつ通過してコースにつくと、前日までの雨で路面はヌタヌタ。

 空気圧を少し落として走る。この行為も信頼性の低いホイールだとエア漏れなども発生してしまうもの(そもそもはチューブを入れることが望ましい)。空気圧1.2kg程度でもエア漏れなどはまったくなかった。

 走ってみるとバネ下の軽量化が非常に効いていることを感じる。これまでは大きなギャップでホイールがドスンと地面からの衝撃を伝えていたのが、HASE SPEC IIでは衝撃がややマイルドになったかなと。

リーフサスペンションの堅牢性にニンマリしたくなるが、このようなタフなコースでもHASE SPEC IIは当然ながらなんの問題もなし

 舗装路での走行性も含めて軽快な動きがあり、今まで履いていたホイールもアルミホイールだったのにこの違いはなんなの!? やはりスポークの軽量化など細かな積み重ねが「効いている」のでしょうね。

 さらに感動したのが走行後の粘土質の泥がついたホイールを洗った時のこと。バシャバシャと水をかけながら固いブラシで擦っても落ちないしつこい泥汚れ。しかもブロンコは水源も限られているから少ない水で汚れは落としたい。

 百聞は一見に如かず、で写真をみてほしいがこれブラシで擦らずにペットボトルの水(自宅から持参の水道水)で洗い流しているだけ。表面に特殊なクリア塗装を施してあり泥などが付着しにくい特性があるとのこと。

嬉しいのがこの防汚性。水を流すだけで粘土質のしつこい泥汚れもサッと流れていく。オフロードユーザーには嬉しい装備

 耐久性などについてはじっくりと使い込まないとなんとも言えないが、日本製ということもありそこは心配なさそうだ。

 もちろんロック(クローリング)などよりハードな遊びをするオーナーであれば、実勢価格が1台分9~10万円もするホイールは正直もったいないかもしれない。

 しかし林道ドライブ、キャンプなどでジムニーをオフロードに踏み入れるオーナーの場合にはオススメだ。欲を言えばホワイトがあると現行型ジムニーへのマッチングも広がるかも!?

今回はかなり極端なケースでのインプレッションとなったが、もちろんキャンプや林道ドライブでも頼もしい足元であるだろう。あとはホワイトがほしい!?

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みんなのコメント

3件
  • アルトワークスの純正ホイールに似たのがあったけど主張しすぎず地味すぎずちょうどいい。車もホイールも今はゴチャゴチャしすぎなのが多すぎてウンザリ。
  • 本気でオフロード走るとホイールはキズだらけになるので高いものは…
    純正アルミや鉄っちんを使うのも有りだ。
    なるべく足元は軽い方がドライブシャフトへの負担も減らせるので軽いアルミを選ぶのも良い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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