2023年5月に発売されてから、クロスオーバーテイストの軽スーパーハイトワゴンとして人気を集めている三菱 デリカミニ。その人気の秘密はどこにあるのか。実際の販売データなどを基に検証してみたい。
デリカミニは、ブランニューのモデルではないのだが・・・
2022年11月にスペシャルサイトで公開され、2023年1月には予約注文を開始し、東京オートサロンで初お披露目。そして4月にはCMキャラクターの水川あさみさんも登場した発表イベントを開催し、5月に発売開始。と、三菱が気合いを入れて送り出したデリカミニ。
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じつはデリカミニはブランニューのモデルではなく、2020年に登場したeKクロス スペースのビッグマイナーチェンジモデルだ。したがってプラットフォームやボディパネルなどでキャリーオーバーしている部分もあるが、フロントマスクをはじめとするスタイリングイメージや車名を一新。
実際に試乗してみると、乗り味そのものは前身のeKクロス スペースと大きくは変わらない。だが、クロスオーバーテイストでアレンジしたスタイル、愛嬌のあるフロントマスク、RVとして実用性を高めたインテリア、そして上級グレードではレーダークルーズコントロールも備えたマイパイロットなどの安全装備を充実させて、なかなかの好印象だ。実燃費も悪くない。今回、約370kmの試乗(7割くらいが高速走行)で、平均燃費計は18.6km/Lを記録した。
半数以上のユーザーが4WDを選択している!
そんなデリカミニだが、発売が開始された5月から10月までの6カ月で販売台数は1万5355台。月販目標台数は2500台で、この6カ月の平均台数は2559台だが、9~10月は3700台以上を販売しており、今後も販売台数は伸びそうだ。ちなみに、eKスペースも含めた参考値だが、2023年11月は4927台を販売し、軽乗用車ランキングの10位に入っている。
2023年12月初めの時点で、オーダーしてから納車までの期間は、2WDモデルとボディカラーがブラックマイカのグレードなら3~4カ月程度、それ以外のグレードは3~5カ月程度という。もっとも、メーカーオプションなどによっては流動的なので、実際に購入を検討している人は販売店に確認して欲しい。
人気グレードのトップ3および比率は、2023年11月末の時点で(以下、同じ)
1位:Tプレミアム(64%)
2位:Gプレミアム(26%)
3位:G(5%)
3位:T(5%)
と、マイパイロットを標準装備した「プレミアム」グレードが9割を占めている。
パワートレーンの比率では、ターボ車(Tグレード)が69%、自然吸気車(Gグレード)が31%。駆動方式の比率では、2WD(FF)が45%、4WDが55%となっている。ちなみに、ハイトワゴンやスーパーハイトワゴンといった軽自動車では、FFと4WDの比率はふつう8:2くらいだ。それがデリカミニでは半分以上が4WDを選択している点は興味深い。
これはやはり、SUVテイストのミニバンというユニークな立ち位置で人気の兄貴分、「デリカ D:5」の弟分というイメージが強いからだろうか。ジムニーほどのヘビーデューティさは求めないけれど、ヒルディセントコントロールなども備えているし、軽スーパーハイトワゴンでも少しは兄貴分のDNAを感じてみたいというユーザーが多いのだろう。なお、同じようなテイストのスズキ スペーシアギアでは、そこまで4WD比率は高くないという。
ボディカラーは訴求色のグリーンが一番人気
人気カラーのトップ3は、
1位:アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ(19%)
2位:アッシュグリーンメタリック(17%)
3位:ホワイトパール(11%)
と、やはり訴求色となっているアッシュグリーンメタリックおよびその2トーンが人気だが、合わせても3分の1強と、この色だけに偏っているわけではない。個人的には、今回の取材車のサンシャインオレンジメタリック×ブラックマイカも明るいイメージで良い雰囲気だなと思ったのだが。
人気メーカーオプションのトップ3は、
1位:先進安全パッケージ<T、Gのみ選択可>(14%)
2位:運転席電動スライドドア<T、Gのみ選択可>(10%)
3位:アダプティブLEDヘッドライト<Tプレミアムのみ選択可>(3%)
なお、先進安全パッケージ(マルチアラウンドモニター付きデジタルルームミラー)と運転席電動スライドドアは、TとGのプレミアムには標準装備されている。プレミアムでなくても安全&快適装備を充実させたいユーザーは少なからずいるということの表れだろう。
いちばんのお気に入りは、やっぱりスタイルか
購買層(男女比率は不明)は、
20代以下:6%
30代:11%
40代:21%
50代:33%
60代:21%
70代以上:8%
と、40~60代で4分の3を占める。子育てが終わって、趣味や実用で自分の好きにクルマを使える「エンプティネスター」がユーザーの中核となっているようだ。また、三菱車からの乗り換えが32%、他車からの乗り換えや新規購入が68%という割合だった。
実際に購入した人のコメントを聞いてみると
「デリカらしくて、カッコ可愛い外観がいい」
「軽なのにSUVを思わせる外観に一目惚れした」
「使い勝手がいい。装備も充実している」
「アウトドア感がスライドドア付きの軽自動車で味わえるのがとてもいい」
「走破性が期待できる」
といった意見が寄せられた。
やはり、デリカミニの化身とされる「デリ丸。」そっくりのカッコ可愛いスタイルや、デリカD:5譲りのアウトドアテイストと走りの予感、つまりは「デリカ」というDNAがデリカミニ人気の大きな要因であることは間違いなさそうだ。
最近の軽スーパーハイトワゴン市場は、N-BOXやスペーシアがフルモデルチェンジされて活性化しているが、そんな中で「らしさ」を貫いて「ウェイ!」と人気を集めているデリカミニの健闘ぶりに今後も注目していきたい。(文:篠原 政明/データは三菱自動車調べ)
三菱 デリカミニ Tプレミアム 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1800mm
●ホイールベース:2495mm
●車両重量:1000kg
●エンジン:直3 DOHCターボ+モーター
●総排気量:659cc
●最高出力:47kW(64ps)/5600rpm
●最大トルク:100Nm(10.2kgm)/2400−4000rpm
●モーター最高出力:2.0kW(2.7ps)/1200rpm
●モーター最大トルク:40Nm(4.1kgm)/100rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:19.2km/L
●タイヤサイズ:165/55R15
●車両価格(税込):207万4600円
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みんなのコメント
全然見ないですよ?
基本モデルは古くて、見かけだけ変更したモデル、車重は重いから燃費もイマイチ、軽自動車の基本、軽い、安い、燃費が良いと言ったゾーンにはない車ですね。