■ブガッティとフランス空軍との関係とは
2020年11月24日、ブガッティが「シロン・スポーツ」をベースとした20台限定の「Les Legendes du Ciel(レジェンデ・ドゥ・シエル)」を発表した。ブガッティに縁のあるパイロットたちの偉業を称えるモデルである。
【画像】羽根がついたら飛びそう!「シロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエル」を見る(23枚)
どうしてブガッティが、レースではなくて空の世界にインスパイアされた限定モデルを製作するのだろうか。
車名となった「Les Legendes du Ciel」は、直訳すれば「空の伝説」。1920年代から1930年代にかけてブガッティで活躍したレーシングドライバー(アルベルト・ディーヴォ、ロベール・ベノワ、バルトロメオ・コンスタンティーニ)たちは、もともとフランス空軍に所属したパイロットであった。彼らの業績と伝説を称えた限定モデルが、レジェンデ・ドゥ・シエルなのである。
さらに付け加えておくと、地中海横断飛行に初めて成功した伝説的な飛行家であるローラン・ギャロスも、プライベートではブガッティ「タイプ18」を所有し、陸上においても空を飛ぶように速く走らせていたという。
ブガッティの創設者であるエットーレ・ブガッティは、スピードに魅せられたパイロットたちの大胆不敵な性格と専門知識を賞賛し、それらを吸収していった。ブガッティのレーシングドライバーたちは、航空機のコックピットで得た経験を、レースにおいておおいに役立てたのである。
そして逆に彼らは、飛行機のように機敏で軽量、そして速いブガッティのクルマに魅了され、エットーレ・ブガッティを賞賛したのだ。ローラン・ギャロスに至っては、エットーレ・ブガッティのことを「鋼鉄に命を与える芸術家」と呼ぶほどであった。
エットーレ・ブガッティは常に航空機にインスパイアされており、1915年頃には自ら航空機エンジンを設計。1937年からは速度記録用の航空機の開発をおこなっていたほどであるが、第二次世界大戦の勃発により、そのプロジェクトは中止されてしまった。エットーレ・ブガッティは、生涯を通じてパイロットたちと個人的な関係を続けていたといわれている。
では、レジェンデ・ドゥ・シエルの詳細をエクステリアとインテリアに分けて解説しよう。
■往年のフランス空軍複葉戦闘機を思わせる仕様とは?
ボディカラーは、1920年代の航空機の外装色を現代的に解釈した特別なマットグレー「Gris Serpent」である。このマットグレーが基調となり、フロントからリアにかけてボディのセンターをホワイトグロスのストライプが貫かれている。
フロントウイングには、「Les Legendes du Ciel」のロゴが配され、ブラックカーボンファイバー製のサイドシルのフロントエリアには、フランス国旗のブルー、ホワイト、レッドのトリコロールで飾られている。
ブガッティの特徴である馬蹄形のラジエーターグリルは、ブラックグロス仕上げとなっており、ラジエーターグリルメッシュは、レーザーカットされたアルミニウム製だ。
このグリルメッシュのラインは、シートのステッチのラインと同じデザインとなっており、そのラインは航空機の編隊飛行の軌跡を思わせるものとなっている。
ドアを開くと、エントリーライトがエディションロゴを地面に投影。ドアシルは艶消しのアルミニウム製となり、センターコンソールにもロゴがセットされている。
インテリアは、ライトブラウンのレザーを使った前世紀の航空機を彷彿とさせるもので、「ガウチョ」レザーを車内全体に大胆に使用している。
このレザーと対照的に、アルミニウムトリムやロゴのついたアルミニウムインレイ、そして「1 of 20」の金属プレートが取り付けられている。
さらにオプションで、かつてのオープントップの航空機のように、乗員が空を眺めることができるガラスルーフの「スカイビュー」とコンフォートシートが用意される。
ドアパネルに描かれているのは、ブガッティ「タイプ13」と複葉戦闘機「ニューポール17」だ。ニューポール17は、1916年から製造されたフランス製の複葉戦闘機で、当時は信頼性、速度、敏捷性、機動性などに優れていたため、パイロットたちに非常に支持された機体である。
また、1910年から製造されたタイプ13は、ブガッティと名のつく最初のクルマであり、当時から軽量設計でアジリティに優れており、すでに最高速度は100km/hに到達していた。その後の数年間で数多くのレースで勝利し、ブガッティのレースでの成功の基礎を築いたモデルである。
* * *
シロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエルの最高出力は1500ps、最大トルクは1600Nm。最高速度は420km/hでリミッターとなる。
限定20台となり、車両価格は288万ユーロ(邦貨換算約3億6000万円)とアナウンスされている。
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