マツダの魂動デザインのエッセンスを注入
サイドポート加工+T78-29Dタービンで走りもイケる!
「これぞオンリーワンの極地!」シュプリーム×ルイヴィトン仕様のFD3S、見参!
とにもかくにも、強烈な個性だ。その軸となっているのは、間違いなくガレージ・ライズアップのフロントバンパーだろう。
「最初はロケバニだけで満足していたんです。でも、行きつけの三好自動車さんには、同じ仕様のセブンが10台以上いて(笑)」とオーナー。そこでオリジナリティを引き出す飛び道具としてチョイスしたのが、このフロントバンパーだったわけだ。
これは2012年以降のマツダ車へ注がれる、シグネチャーウイングを軸として全身の躍動感を高める『魂動デザイン』のテイストをFD3Sに注ぎ込んだ作品で「装着車両を見かけたことのないレア度もあって、飛びつきました」とのこと。
こうしてオンリーワンのスタイルを得ることに成功したものの、次に悩まされたのが「ボディラインの立体感の打ち出し」。というのも、透明感を狙ってアヴェンタドール純正色をベースに調色した赤へオールペンしたのだが、鮮やかさと引き換えにどうしてもボディの造形が沈んでしまうからだ。
そこで思案の末に施したのが、細やかな造形美をスマートに際立たせるホワイトラインのラッピングだった。エッジやアールの全てをフチ取らずに、要所のアウトラインのみ巧みに際立たせつつ、ボリュームあるリヤフェンダーにはチェッカーフラッグをあしらって躍動感を演出した。
その他、ディティールへの追求も凄まじい。ホイールには、ロケットバニーのフェンダーにミリ単位でツラを合わせるべく、オーダーインセットのワークマイスターM1を投入。
フロント9.5J×19-14、リヤ10.5J×19-64というサイズを絶妙なクリアランスで履きこなす。ディスクはホワイト、リムはゴールドをチョイスして、ボディラッピングとの一体感に配慮している。
足回りにはエアレックスのエアサスをセットし、使い勝手を損なわない極低スタイルを実現。エアタンクやコンプレッサーは普段はボックスに閉まっているが、イベントなどではカバーを外してエアサスシステムをアピールするそうだ。
一方のインテリアは、黒をメインに赤のアクセントをバランス良く添えて、落ち着きあるスポーティさを引き出す。現状はエクステリアをメインに完成度を高めている最中で、インテリアはまだまだこれからの段階だという。
エンジンはサイドポート拡大加工+T78-29Dタービン仕様で、スタイルに相応しい心臓部を与えている。モノグラムのラッピングがあしらわれたインマニカバーが存在感を主張する。
2016年の終わりにFDのカスタムを開始してからわずか1年半ほどで一気にここまでのカスタムを敢行したというオーナー。アップデートを繰り返すこのマシンが、どのように熟成されていくのか。非常に楽しみな1台だ。(OPTION CARAVANより抜粋)
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