現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダ「シティ」違い? タイで公開されたシティってどんなクルマなのか

ここから本文です

ホンダ「シティ」違い? タイで公開されたシティってどんなクルマなのか

掲載 更新
ホンダ「シティ」違い? タイで公開されたシティってどんなクルマなのか

■イメージしている「シティ」と違う…

 東南アジアのタイにて、ホンダが新型「シティ」を2019年11月25日に世界初公開しました。直後の11月29日から一般公開がはじまった「タイランドモーターエクスポ2019」に展示され、多くの人に注目されています。

ホンダ新型「シティ」を世界初公開! 世界60以上の国や地域で発売される新型モデル発売へ

 年配のクルマ好きにとって、シティというネーミングは親しみを感じることと思います。そして多くの人は「フィット」のルーツにあたるコンパクトな3ドアハッチバックをイメージすることでしょう。

 しかし、タイで新型が公開されたシティは違います。コンパクトカーというのは共通しますが、ボディタイプは4ドアセダンなのです。

 最大の市場は中国や東南アジア地域ですが、一方で日本とも関連のあるモデルと聞けば驚く人もいるかもしれません。

 セダンのシティは新型で5世代目となりますが、1996年に登場した初代は「シビック(セダン)」をベースに作られました。

 また、2世代目は日本においても初代フィットのセダン版である「フィットアリア」、4世代目は「グレイス」として販売されています。

 本田技研工業株式会社でアジア・大洋州地域本部長を務める五十嵐雅行氏によると「シティは現在世界60か国以上の国と地域で販売され、初代からの累計販売台数は400万台を超えました。ホンダを代表するコンパクトセダンであり、とくにタイでは、2019年の国内販売台数が世界トップを記録する見通しとなっている」といいます。

 じつは、発表された新型は、日本で2020年2月から販売を予定している新型フィットとも関連があります。プラットフォームの構造など基本的な設計を共用しているのです。

 しかしエクステリアデザインを見ると、単にセダン化しただけでなく新型フィットと大きく違うことがわかります。顔つきが違うだけでなくドアパネルの意匠もまったく異なり、新型フィットの特徴のひとつである極細のAピラーを採用していません。

 インテリアも違います。ダッシュボードは全体のレイアウトや空調操作パネルこそ同じですが、意匠は大きく差別化。新型フィットの象徴的なフードのないデジタルメーターではなくフード付きのオーソドックスなアナログメーターとなっています。

 ちなみにパーキングブレーキは、電動式ではなくサイドレバー式でした。

 ホンダの広報部は、「これまでのシティは『フィットのセダン』という印象だったかと思います。しかし新型はこれまでよりも独自性を高めました」といいます。

 そして新型フィットとの違いで大きく注目すべきは、エンジンです。日本仕様の新型フィットはハイブリッド仕様と自然吸気ガソリンエンジンと予想されますが、タイ仕様のシティはなんと1リッター3気筒のターボを搭載。最高出力は122馬力です。

 展示に添えられた「シティターボ」というキャッチも、オジサン世代にはちょっと懐かしい響きですね。

 さらにスポーティグレードである「RS」のラインナップも気になるところ。日本では従来あった「RS」が新型フィットには用意されず、タイのフィットは逆にこれまでなかった「RS」を用意するのが興味深いところです。

「RS」はグロスブラックとハニカム形状を組み合わせた専用のフロント部をはじめ、バンパーの仕立て、リヤスポイラー、グロスブラックのドアミラー、専用の前後ライト、そして16インチタイヤ&ホイールなどが標準車との違いです。

 気になるのは、日本で新型「グレイス」もしくは別の名前でこのシティが投入されるのかということです。新型は世界80か国へ投入する予定があるそうですが、ホンダ広報部によると「現時点では決まっていません」といいます。

 また別の関係者からは「ホンダは日本市場でセダンが多いので、車種を整理する必要がある」という声も聞こえてきます。

 フィットアリアやグレイス同様にタイ生産車として日本へ入ってくる可能性もゼロではありませんが、もしかするとそうはならないかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

82.7112.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.0222.0万円

中古車を検索
シティの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

82.7112.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.0222.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村