■2024年8月に売れたクルマは?
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2024年9月5日、2024年8月の車名別販売台数ランキングを発表しました。
【画像】「えっ…」 これがイマ売れてる「最新軽自動車」です!(81枚)
自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。
発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。
軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。
●2024年8月 登録車ベスト10
・1位:トヨタ「カローラ」(1万541台)
・2位:トヨタ「シエンタ」(9027台)
・3位:トヨタ「ヤリス」(8901台)
・4位:トヨタ「ルーミー」(8058台)
・5位:ホンダ「フリード」(6990台)
・6位:日産「ノート」(6894台)
・7位:日産「セレナ」(6103台)
・8位:トヨタ「プリウス」(5909台)
・9位:トヨタ「アルファード」(5809台)
・10位:トヨタ「ライズ」(5459台)
●2024年8月 軽乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(1万4441台)
・2位:スズキ「スペーシア」(1万1166台)
・3位:ダイハツ「タント」(9929台)
・4位:スズキ「ハスラー」(6376台)
・5位:スズキ「ワゴンR」(5611台)
・6位:日産「ルークス」(4786台)
・7位:スズキ「アルト」(4744台)
・8位:ダイハツ「ムーヴ」(4427台)
・9位:ダイハツ「タフト」(4370台)
・10位:三菱「デリカミニ/eK」(4332台)
2024年8月の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「カローラ」(販売台数1万541台)が1位を獲得しました。
続く2位がトヨタ「シエンタ」で、カローラと双璧をなしていたトヨタ「ヤリス」は3位となりました。
ヤリスはシリーズのうちクロスオーバーSUVの「ヤリスクロス」が認証不正のため、受注・出荷停止していました。この影響が表れたものとみられます。
5位はホンダ「フリード」です。6月28日に新型が発売されてからは好調に推移しており、発売1ヶ月で累計3万8000台を受注するなど、良い滑り出しとなりました。
通算3代目の新型では、デザインを一新したほか、2モーターハイブリッド「e:HEV」の搭載や先進運転支援「ホンダセンシング」の機能向上などを図っています。
6位の日産「ノート」も、2023年12月にマイナーチェンジされてからは売れ行きを維持。上級モデル「ノートオーラ」も6月13日に発売され、2モデルの展開となっています。
また、10位にはトヨタ「ライズ」がランクインしました。ライズは2019年の登場後、手頃なサイズや価格などが支持されるコンパクトSUVで、常にランキング上位の常連となっていました。
しかし、製造元のダイハツの認証不正問題が発覚し、兄弟車のダイハツ「ロッキー」とともに2023年5月から受注・生産を停止。24年7月の生産再開後は、再び人気を取り戻しています。
一方で、トヨタのミディアムミニバン「ノア/ヴォクシー」は受注を停止しており、ランキング外となっています。
軽自動車のランキングでは、ホンダ「N-BOX」(販売台数1万4441台)が1位を獲得。
2023年10月に最新の3代目が登場したN-BOXは、登場直後は好調も、ライバルのスズキ「スペーシア」が翌月に全面刷新を迎えました。5月にはスペーシアに首位を奪われましたが、6月からは再び首位を取り戻しています。
3位のダイハツ「タント」は人気の軽スーパーハイトワゴンですが、ダイハツの認証不正により受注を停止。これが解除となり、再び上位にランクインすることになりました。8位「ムーヴ」、9位「タフト」も同様です。
4位のスズキ「ハスラー」は2024年5月に改良を実施。機能の拡充や新タイプ「タフワイルド」の設定で、売れ行きを伸ばしています。
※ ※ ※
登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2024年8月の総合ランキングは以下の通りです。
●2024年8月 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(1万4441台)
・2位:スズキ「スペーシア」(1万1166台)
・3位:トヨタ「カローラ」(1万541台)
・4位:ダイハツ「タント」(9929台)
・5位:トヨタ「シエンタ」(9027台)
・6位:トヨタ「ヤリス」(8901台)
・7位:トヨタ「ルーミー」(8058台)
・8位:ホンダ「フリード」(6990台)
・9位:日産「ノート」(6894台)
・10位:スズキ「ハスラー」(6376台)
全体の傾向では、前年対比で100%を超えるモデルが少なくなっています。
これは、半導体不足による長期の納車待ちが大幅に改善されたことで、「受注・生産停止→再開後製造ラインのフル稼働」によって、昨年、新車の供給過多・デリバリーの詰まりが発生していたことが挙げられます。
2024年に入ると、こうした詰まりが解消されたことで、いずれの車種でも普段通りの販売台数に戻りつつあります。
また、昨年発覚したダイハツの認証不正問題による生産・販売停止もほとんど解消しており、ランキングにも現れています。
一方、一部では受注停止している車種やモデルチェンジ、ラインナップの追加などを控えているとされる人気車もあるため、引き続きランキングに変動が生じる可能性があります。
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みんなのコメント
日本の道路事情と普段の使い勝手等、安い小型車より満足度も高く維持費も安く済む。
軽自動車は売れた当然だな。
受注数は調子が良く見えたけど
案の定、未使用車など出回っている。