2020年の6月24日に創業110周年の節目を迎えたアルファロメオが、その記念プロジェクトとして開発・生産をアナウンスした『Alfa Romeo Giulia GTA(アルファロメオ・ジュリアGTA)』と、より軽量な『GTAm(m=モディファイド)』がいよいよ受注開始に。4月26日(月)より5月9日(日)までの期間限定の確定注文受付となり、納車は2021年末以降が予定されている。
発表当時は全世界500台限定で生産するとアナウンスされた栄光の名を冠したモデル『アルファロメオ・ジュリアGTA』と、よりレーシーな仕様の派生モデル『GTAm』のオーダー受付がついに開始された。
アルファロメオ創立110周年を記念し伝説の『ジュリアGTA』が復活。超軽量『GTAm』も
高性能スポーツサルーン『Giulia Quadrifoglio(ジュリア・クアドリフォリオ)』をベースとした両モデルは、確定注文に基づく受注生産モデルとなり、オーダー受付後にはアルファロメオ公式ウェブサイトに用意されるコンフィギュレーターに基づいての仕様詳細決定と、10%の頭金の振り込みが必要となる。
この“GTA”の名称は、ブランドを代表するモータースポーツ史のレジェンド・モデルであり、1965年の『ジュリア・スプリントGTA』に起源を遡る。そのGTAとは『グランツーリスモ・アレジェリータ(Gran Turismo Alleggerita)』の略で、アレジェリータはイタリア語で「軽量化」を意味する。
レースチームのAutodelta(アウトデルタ)の手により、当時のベースモデル、スプリントGTからボディをアルミニウムに変更し、市販版の950kgから745kgへと大きく軽量化されたGTAはモータースポーツ界を席巻。
当時の“チャレンジ・ヨーロッパ・マルケ(Challenge Europeo Marche)”では3連勝、国内選手権で数多くの栄冠を手にし、世界各地のレースイベントにおいては数百もの勝利を収めるなど、GTAの名称はアルファロメオのスポーティさを象徴するアイコンとなった。
そんな伝説の名称を受け継ぐ今回のモデルも、往年の名車と同様に軽量化を重視。『GTA/GTAm』ともにカーボンファイバー製のボンネットやルーフに加え、フロントバンパーやフロントフェンダー、ルーフ、リヤディフューザーにもカーボンを採用し、それぞれベース車に対して約50kg/100kgの軽量化を実現している。
■パワーユニットは540hpに強化。0~100km/h加速は3.6秒
さらに『GTAm』では、モータースポーツで多用されるポリカーボネート樹脂素材のウインドウをサイドとリヤに採用し、2シーター化とロールバーの装着によりサーキット走行における特性を高めつつ、公道走行も可能なモデルとされている。
空力面に関しては、F1でアルファロメオとタッグを組むザウバーエンジニアリングのノウハウが注入され、スイス・ヒンウィルの風洞で開発したカーボンファイバー製のサイドスカートやリヤスポイラーからなる“ザウバーエアロキット”が装備され、軽量化とともにエアロダイナミクスの最適化が図られている。
その性能を支える足元では前後トレッド幅を50mm拡大し、スプリング、ショックアブソーバーおよびブッシュ類も新設計。レース用のセンターロック方式となる20インチアルミホイールや、カーボンセラミックブレーキディスクも搭載する。
さらに『GTAm』では専用ドライブシャフトに加えて、専用カーボンフロントスプリッターやポリカーボネート製のブラックリヤウインドウ、大型カーボンリヤスポイラーに加え、シートシェルにカーボンファイバーなどの軽量素材をふんだんに使用している。
一方のパワーユニットは、ベース車のジュリア・クアドリフォリオで510hpの出力を誇るパワフルなオールアルミ製2.9リッターV6ツインターボエンジンに、入念なキャリブレーション作業を施すことで540hpまで強化。これによりパワーウエイトレシオは2.81kg/hpとなり、0~100km/h加速はローンチコントロールシステムのサポートもあり、わずか3.6秒という驚異的な数値を記録する。
またアクラポビッチ製のチタニウム・セントラルエキゾーストシステムが新たに採用され、カーボンファイバー製のリヤディフューザーと一体化することで空力性能にも貢献している。
この特別な軽量グランツーリズモのフロントとリヤには、通常とは異なり黒一色の特別なアルファロメオ・エンブレムと、クアドリフォリオロゴとともに伝説の“アウトデルタ”のロゴや、110周年の記念ロゴが装着される予定で、価格は『ジュリアGTA』が2064万円、『ジュリアGTAm』が2198万円(ともに消費税込)となっている。
公式サイト:https://www.alfaromeo-jp.com/giulia/limited/gta/
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みんなのコメント
イタリア人の発想の素晴らしさには脱帽する。
しかし、ここ日本にこんな洒落が分かる金持ちはおらんよ。売れないだろう。